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スレッド 「ニュー・シェルブール軍港」 への投稿
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ピエール・アンドレ・ド・シュフラン
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ニュー・シェルブール軍港 ≪ 2012年10月06日 12:34:14 ≫
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入植が始まったばかりの名ばかりの軍港都市である。 ワシ(ピエール・アンドレ・ド・シュフラン)が訪れたときも住民総出の歓迎が熱烈であったが、人口はまだ数える程度のようだった。整備される海軍の気配は小さく、シャンバラ海軍からのパトロール艇が2、3隻。 見るからに頼りない雰囲気を醸す。 空賊による周辺地域の略奪行為自体が少ないとは言え、入植環境は最悪といわざる得ない。一刻も早く警備機能の充実が必要であると判断する。 さて、ワシがこの入植地に訪れたのは艦隊整備と併用して導入される小型飛空艇の採用試験視察のためにある。ここニュー・シェルブールでは他の入植地にはない、海軍航空隊試験飛行場が密かに設営されている。 居住区の外環部に置かれた飛行滑走路は3千4百m。 地下埋設格納庫を含め、約百艇ほどの小型飛空艇を格納できる。 現在、施設の67%が施設本稼動に向けて調整段階に入っている。
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ピエール・アンドレ・ド・シュフラン
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Re:ニュー・シェルブール軍港 ≪ 2012年10月06日 13:06:24 ≫
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母国からは2艇の候補を挙がっている。 ひとつはラファールの小型飛空艇Ver.となるタイプでこちらでもD社が幅を利かせたい思惑があるようだ。続いて、本国海軍からは現地のパラミタチームを推薦してきた。 シュペール・グルー(鶴)と名付けられた艇は、格闘戦を想定し機動力(小回り)を追求したものとなっている。両艇ともクロースカップルドデルタ翼を採用し、飛空艇というよりは小型戦闘機を開発しているような形状である。 ワシが両艇を見たのは整備中の風景だった。 ラファールP(パラミタ輸出品)のエンジンは若干大きいように見えた。 じっくり覗いておると、気がついたD社の報道官がワシを艇から遠ざけてしまったので実態がよく分からんことになってしまった。採用されても暫くは本社からの技師が現場を統括するような雰囲気が脳裏をよぎった。
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ピエール・アンドレ・ド・シュフラン
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Re:ニュー・シェルブール軍港 ≪ 2012年10月06日 13:06:53 ≫
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続いて、シュペール・グルーの格納庫へ赴くと、パラミタチームも整備作業を行っていた。 見るからに慢性的な人手不足を感じる。現地スタッフは物好きな技術者と天学の学生たちによって結成された研究チームと聞く。 本国海軍の意図はよく分からんが、ラファールPの比較...まあ要するに当て馬として用意されたと言うことだろうか。 ――格納庫の光は深夜まで消えなかった。
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