【ユニーク解説】 デイヴィッド・エンジェルから東條 厳竜斎へのプレゼント
「そいつぁ変な奴じゃった。
俺よか若く見えるのに俺の知らねェ昔の事もさも昨日見てきたみてぇに語りやがる。
手を触れずにグラスを持ち上げてた、あれは超能力かのぉ。
やあやあと喧しい割にやたらと几帳面で、例えばグラスはコースターの真ん中にきっちり置くんじゃよ。
そいつがな、これを寄越しやがった。随分古ぼけて汚いが由緒あるもんだと言ってたねぇ。
『こーいうのはキミみたいな人が似合うんじゃねーのっ☆』だとさ。
そいつとはそれっきり、どうしてるかは知らん。なんせ五十年も前の話だからのぉ」
|