【ユニーク解説】 フィッツ・ビンゲンからエリオ・アルファイへのプレゼント
書名「コーラルネットワークで歌を歌ったスライム」
「今年はプンスカール家のお祭りがある」
授業の最中にそう呟いた先生は急用で早退し以後、姿をみせなかった。
お祭りの噂が広まるのに放課後まで待つ必要はなかったが、「30をすぎた魔法使いは、みんな敵」と公言する10歳のヒロインも、「スライムの98%はミズ」と解説する物知り優等生も、魔術よりハッキングが得意な落第生も、誰もがお祭りに心当たりがないという。
これホラーかミステリー小説だったかしらと疑問に思いながらも、お祭りの正体をさぐり、内容を想像する生徒たちの活き活きとした描写に引き込まれました。
歌うスライムとならお友達になれるかも、そう思えるお話でした。
|