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【ユニーク解説】 早川 呼雪からエリオ・アルファイへのプレゼント
数年に渡りシャンバラ地方を巡った地球人記者が、各地の子供達に書いて貰った直筆のメッセージを纏めた本。
最近まで知られていなかった建国以前の各地の深刻な状況が、全頁カラーでつぶさに描き出されている。
子供達のメッセージは識字率を表すように地方へ向かう程文字よりも絵の割合が高く、内容もより切実なものになっていく。
中でも印象的だったのは、飢えと疫病で大量の死者を出した村の少女が描いた葬列の絵だ。
黒い服の人々が家族や隣人を収めた棺を運ぶ長い長い葬列に、淡々としながらもどうしようもない悲しみが垣間見える。
厳しい時代を生きてきた子供達の思いを感じ取り、シャンバラの行く先を模索するのにとても参考になった一冊だ。
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