なし

ＭＣ限定シナリオです。その他参加制限があります。
マスターコメントの【重要事項】を必ずご確認の上、お申し込み下さい！


　新年を迎えたヴァイシャリーに、華やかな和服を纏った百合園女学院の生徒達の姿があります。
　彼女達は柄の悪い男性達を中心とした集団と向かい合っています。
「明けましておめでとう。今年もよろしく」
　百合園生の中央にいる人物、生徒会執行部、通称白百合団の副団長、更にパラ実のＣ級四天王である神楽崎　優子（かぐらざき・ゆうこ）は自分の前にずらりと並んだ者達に強い瞳で微笑みながら、新年の挨拶を交わしていきます。
　彼女達の前にいるのは、優子の元に挨拶に訪れた波羅蜜多実業高等学校の神楽崎分校に所属を希望している者達なのです。
「さて。さすがに一度も顔を出さないのでは、失礼だからな。これから農家の方々の元に新年の挨拶に向かうつもりだ」
　優子はパラ実生の提案でキマクにパラ実の分校を設けることにしました。
　先月、優子の友人達が蛮族の農業を営む家族と交渉をして、場所を借りて分校を開く許可を得たのですが、まだ優子自身はご家族の元に挨拶に伺ってはいませんでした。
「昨年から、農家のご主人と息子さん数人が、ヴァイシャリーの北に位置するミルミ・ルリマーレン（みるみ・るりまーれん）さんの家の別荘で農業の指導をして下さっているそうなのですが……」
　報告を受けていた優子のパートナーのアレナ・ミセファヌス（あれな・みせふぁぬす）が、優子に状況を説明していきます。
「別荘からご実家に向かう道中に時々盗賊が出るそうで、分校から迎えの人が大人数で来てくれる時以外は実家に戻ることが出来ないそうです。あの辺りは無法地帯ですので少人数での移動は危険なのですが、大人数での移動となると燃料費もかかりますし、そう頻繁に行き来は出来ないようです」
「では、今回は陸路で行こう。ルリマーレン家の別荘までは馬車で行き、ご主人達に挨拶をして共にご実家へと向かおうか。……ただ、その盗賊は放っておくのは良くないな。無法地帯なら、アジトに乗り込んで捕らえて、シャンバラ教導団に突き出すまでだ」
　眉を顰めて当たり前のように優子が言うと、暴れることが大好きなパラ実生達が賛同の歓声を上げました。
「優子さんならそう言うと思いました……」
　アレナは少し苦笑した後「一緒に行きます」と、優子にちょっと近付いて微笑みました。
　盗賊のアジトは森の中にあるようです。
　人数は推定十数人。アジトの近くには罠が仕掛けてあるかもしれません。

　ルリマーレン家の別荘では、農園を手伝っている子供達の姿を２人の女性が見守っています。シャンバラ古王国の騎士、後にヴァイシャリーに移り住み、ヴァイシャリーを守護した騎士達であるマリルとマリザです。
　マリルとマリザは妖精のような姿の女性です。但し、妖精のように小さくはなく、その体はシャンバラ人よりも少し小さいくらいの大きさです。
　彼女達は、同じ種族の子供達と一緒に、ルリマーレン家の別荘の地下で眠りについていました。
「里親、探すべきなのかな？」
「私達も戦いに出ることになるかもしれないし、引き取ってくれる人がいるのなら、それもいいかもしれないわね」
「子供達が、それを望んだらだけれどね」
　地球人の少女から里親を探したらどうかという提案があったこともあります。
「ヴァイシャリーから地球の名家のお嬢さんが挨拶に来るって話だし、丁度いい機会だから話し合ってみましょう」
「私達自身も、契約してくれる人を探すべきかしらね」
　吐息をつきながら、マリルは泥だらけの子供達に優しい目を向けました。

【重要事項】
こちらのシナリオは『ＭＣ限定シナリオ』です。ＬＣを追加されてもリアクションに登場はいたしません。自由設定の拡張、ＭＣのアクション拡張の為にＬＣを追加する行為も、このシナリオではご遠慮いただければと思います。リアクション執筆の際には、ＭＣのアクション欄のみ拝見させていただきます。

また、こちらは『パラ実の神楽崎分校所属希望者』と、『ルリマーレン家の別荘に友好的に関わった（別荘解体協力者含）ことのある方』用のシナリオです。

今回皆さんは
・神楽崎分校生（分校所属希望者）として、神楽崎優子と共に行動する（分校設立時に敵対行動をした方は同行できません）。
・これまでのシナリオ（『嘆きの邂逅』闇組織編含む）でルリマーレン家の別荘関係者と友好的に関わった関係で、ルリマーレン家別荘で働いている。
・神楽崎分校生として、分校（農家）で神楽崎優子を迎える。
のいずれかの立場でシナリオに関わることになります。大変申し訳ありませんが、その他の関わり方は禁止とさせていただきます。
こちらの重要説明事項を読まず間違えて参加をしてしまった方、別の行動をされている方の行動は全て想像、妄想扱いとさせていただきます。

【ご案内】
こちらはキャンペーン『狙われた乙女』『嘆きの邂逅』の関連シナリオです。
分校所属希望者や別荘関係者であれば、どの学園の方も大歓迎です。但し、パラ実の分校の話がメインの為、抽選ではパラ実生のみ優先されます。
シナリオの種類がキャンペーンになっていますが、このシナリオ自体が他のシナリオに大きな影響を及ぼすことはありません。妖精関係の結末や今後に繋げるためのご自身の立場作りとして行動していただければと思います。

ダブルアクションにご注意下さい。
状況によって、複数シーンに登場する方もいるかと思いますが、行動がきちんと描写がされるシーンは、１人につき１シーンです。

妖精の子供の里親になった方にはアイテム「里親の証」を発行いたします。このアイテムはＬＣ追加用アイテムです。追加は必須ではありません。

【神楽崎分校について】
パラ実PCからの提案で設けられたパラ実の分校であり、現時点では存在していることに意義がありシナリオ的に大きな役割などはありません。存在が役立つかどうかは皆様次第です。
今回所属を希望された方には、称号を発行予定ですが、シナリオに参加されていない方でも（分校への敵対行動をしたことがない方なら）どなたでも通っているとしていただいて構いません。
交流の場として利用し、グループを組んだり、パラ実生（無名NPC）に協力をさせた行動が川岸のシナリオで行なえると思います。
よろしければ、神楽崎分校生以外の団体名（〜団とか）を皆さんで考えていただければ幸いです。将来的にトップが変わる可能性も考え、神楽崎優子に関係のない名にしてはどうでしょうか？

こちらの分校通学者は、犯罪行為を行なうこと及び加担することも厳禁となります。軽犯罪であっても優子にバレた場合は除名され、分校に入る権利を失います。
とはいえ、優子にバレなければ普通のパラ実生らしい行動を行なっていても大丈夫です。他人に迷惑をかける行為は報告されてしまうので、避けた方が良いと思われます。優子自身が分校に顔を出すことは滅多にありません。
分校設立前までの前科については不問です（分校設立妨害者除く）。

百合園キャンペーンから続くパラ実問題が落ち着いた後は、完全にＰＣに運営を委ねても問題がないのですが、現在のようにＮＰＣをトップにしておいた方が、シナリオで取り扱われることは多くなると思われます（自由は制限されますが）。また、ＰＣ間で決めかねることはＮＰＣの判断を仰いで決定することも（要するに責任を押し付ける）可能かと思います。積極的に活動したり、規模を大きくすることで、良くも悪くも物語に大きな影響を与えることができるかもしれません。
……が、神楽崎優子はそれを望むＮＰＣではありません。

立ち上げ段階の現時点では、完全に神楽崎優子支配下の分校となります。
分校での交流や活動はゲーム内での掲示板で好きに行なっていただいて構いません。
但し、分校長が変わる場合、分校長と同等の役割を担う役職を設ける場合は神楽崎優子登場のシナリオで、彼女の承認を受けて正式に就任することになります。
優子が認める人物ではなければ、分校長に就任することは難しいです。

現時点での神楽崎優子に多少なりとも認められている人物は以下該当者です。

●神楽崎優子本人に認められている人物
【生徒会執行部『白百合団』四天王補佐】称号保持者
【生徒会執行部『白百合団』華麗な才女】称号保持者
【生徒会執行部『白百合団』班長】称号保持者
【『神楽崎分校』生徒会長】称号保持者
【暁の策士】称号保持者
【秘めた才覚】称号保持者

●神楽崎優子本人が友情を感じている人物、可愛がっている人物
・【２０１９修学旅行】穏やかな夜
・狙われた乙女〜番外編〜『休息プラン』
以上２つの自由行動系シナリオ両方で主目的が優子本人と話す、会う、誘うなどの行動だった方（該当３名）

●白百合団に認められている人物
狙われた乙女〜ヴァイシャリー編〜に２度招待参加をされた白百合団員、他校生の白百合団仮団員（該当２名）

●百合園（川岸のシナリオでの百合園への貢献です）に認められている人物
【健全な青少年の宿敵！】称号保持者
【百合園の救世主】称号保持者（うち地球人のみ。該当２名）

計：１１名
※中学生の年齢に達してない人物は役員への就任は難しいかもしれません。また、交流が苦手なＰＬには（ＰＣの役員の就任は）お勧めしません。

設立時にこちらからの提案で分校長、生徒会長、番長のスリートップにしておりますが、基本的にこういったマスターの先導のない役職はＰＬの負担が大きいため、進んで立候補してくださる方は非常に少ないです。
役職についた方も、あまり負担を背負いすぎずに、無理と感じた時点や、やるべきことを終えた時点で辞任していただいて構いません（ＰＣの立候補者がいなくてもＮＰＣが代わります）。当番制などに変えていただくのも一案だと思います。

【その他】
・参加希望者が全員入れるようにと思って、人数最大にしてみました。色々と制限が多くてホントすみません。
・川岸のシナリオでは、人物関係、立場などの他の（川岸の）シナリオで構築された関係は継続、重視されます。ただ、２年目以降も百合園周りを担当しているかどうかは分かりません。例えばこのままパラ実方面にシナリオが引っ張られていったら、マスターがパラ実送りに……いえ（汗）、担当場所が変わる可能性もあるかと思います。
・今月下旬ガイド公開予定の『嘆きの邂逅〜離宮編〜』への招待券を僅かに出すかもしれません。離宮編は交流推奨シナリオです（強制ではありませんが、話し合いをする時間がとれない方は活躍が難しく、勝手な単独行動をすると地雷を踏む可能性があるかと思います）。
・『嘆きの邂逅〜闇組織編〜』の第２回は２月上旬頃、神楽崎分校でバレンタインの予定です！

それでは、皆様のアクションを楽しみにお待ちしております〜。

・分校所属希望者として優子を護衛する

・妖精の子供を預かる

・妖精の里親に立候補

・分校生として分校で優子を迎える