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嘆きの邂逅~離宮編~(第1回/全6回)

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嘆きの邂逅~離宮編~(第1回/全6回)

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シナリオガイド

備えて旅立て、未知の世界へ!
シナリオ名:嘆きの邂逅~離宮編~(第1回/全6回) / 担当マスター: 川岸満里亜

 百合園女学院が存在するヴァイシャリーには、シャンバラ古王国時代、王家の離宮があったといわれています。
 ヴァイシャリーの運河に架けられた橋のひとつ、『騎士の橋』には、古王国時代の女王の騎士達の姿が刻まれており、中央付近の太い柱には、後にヴァイシャリーに移り住み、女王の親族を守ったといわれている6人の騎士の姿が刻まれています。
 その一人である、現世に蘇った『嘆きのファビオ』は、ヴァイシャリーで泥棒騒ぎを起こしていました。
 彼は、パラミタに百合園女学院を招いたヴァイシャリー家の一人娘ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)や、百合園生達に伝えたかったことがあったようです。
 世間を賑わせていた彼ですが、今はもうその存在も事件もなかったかのように、人々の口から彼の話題があがることはなくなっていました。

 しかしその日。百合園女学院に、関連する事件についての報告が持ち込まれたのです。
「ミクル・フレイバディが襲われたそうです」
 集まっている生徒会メンバーに報告をしたのは、生徒会執行部、通称『白百合団』の副団長である神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)です。
 本人が意識不明の重体に陥っていることもあり、確証はないのですが、倒れた時期や本人の行動からして、ミクルはファビオのパートナーだろうと、百合園上層部は考えています。
「近くの塔から狙撃されたそうです。ミクル自身は無傷とのことですが、看護師が一人重傷を負ったとのことです」
「それは生かしておいたファビオが不要になったのか、ファビオ自身はもう生きてはおらず、口封じのためにパートナーを殺害しようとしているのか……ということだと思います。私や他の騎士達も狙われるでしょう。急がなければなりません……」
 6騎士の1人である、ソフィア・フリークスの言葉に一同深く頷きます。
「マリザの封印が解かれたことで、安全と思われる場所に皆さんを転送できるようになりました。準備も整いつつあるようですし、どうか早急にお願いいたします」
 ソフィアは大きく記した地図をテーブルの上に広げました。
「ヴァイシャリー家からの依頼として、各学園に援助をお願いしましたわ。すでに推薦状を持った方々が百合園に集まっています。教導団からは銃器を、薔薇の学舎からは刀剣類、蒼空学園からは通信機器を借り受けることになりました。イルミンスール魔法学校からは魔法考古学者の方に調査に参加していただくことになっています」
 ラズィーヤがそう説明をし、優子が地図を指差していきます。
「当時の状況では、鏖殺寺院に主に占拠されていたのはこちら使用人居住区のあたりということでしたね?」
「はい。当時、宮殿に潜入している者や攻めてくる者はいても、占拠まではされていませんでした。しかし、この一角には私達が知らないうちに鏖殺寺院の根が張り巡らされていたようなのです」
 宮殿は地図の中央付近に描かれています。使用人居住区は北側の外れに位置しています。
「マリザの封印が解かれたことで、転送可能となった場所はこの西の塔です」
 地図の端には、東西南北に4本の塔が描かれています。その1本がマリザの封印と呼応しているようです。
「まず先遣調査隊を結成し、この塔に陣を構えつつ、少数で調査を行っていきます。隊の人数はとりあえず調査に当たる精鋭5名程度と、長期戦を予想した陣の準備に白百合団員中心の契約者20人ほどを予定していますが、大丈夫でしょうか?」
「はい、それくらいでしたら、1度に送ることができると思います。次の封印が解除された際には本隊とヴァイシャリー軍の部隊の送り込みなども可能になるでしょう」
 優子の問いに、ソフィアが頷きました。
 この後、会議室に他校生、武術の心得のある百合園生が集められ、会議を行います。
 志願者を募り、志願者の提案を聞き、百合園上層部が資質を見極めて先遣隊のメンバーを決めます。
 残りの者は、必要な物資の手配や百合園で行われる武術訓練に参加することになります。
「ここ、百合園女学院会議室を、離宮対策本部といたします。本対策の本部長はわたくしラズィーヤ・ヴァイシャリーですが、事務局長は百合園女学院の生徒会長伊藤春佳さん。作戦総指揮官は神楽崎優子さんにお任せいたします。それ以外の役員は会議で募ることにいたしますわ」
「白百合団の班長からは、主に救護班を任せている御堂晴海、剣士班を任せている風見瑠奈、騎士班を任せているティリア・イリアーノの3名が本作戦へ志願しています」
 優子が志願者の名簿の中から、3名の白百合団班長の名を読み上げた。
「わかりました。編成などは全て優子さんにお任せいたしますわ」
 ラズィーヤはいつものように微笑んで、窓の外に目を向けました。……訪れる他校生達の姿がラズィーヤの瞳に映りました。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

こちらのシナリオは、百合園女学院のキャンペーンシナリオです。百合園が他校生の力を借りて、事件解決を目指すシナリオであるため優先学園はなく、より沢山の他校生にご参加いただきたく思っております(男性も会議や訓練、作戦にご参加いただけます)。
こちらは連続性の高いシナリオです。1回1回の積み重ねがとても大切です。初回で事件が解決してしまったり、離宮が攻略できたりはしません。ガイドをよく読んで、今回自分がするべきことを決めてください。
過去のシナリオをご覧いただかなくても、ご参加いただけますが、『狙われた乙女』か『嘆きの邂逅』とタイトルについているシナリオはご確認いただいた方が、アクションがかけやすいと思います。

尚、百合園女学院キャンペーン『嘆きの邂逅』は2分割となっており、先に公開された闇組織編1回にご参加された方は、この離宮編1回にはご参加いただけません。間違えて申し込んでしまった方は申し訳ありませんが、没とさせていただきます。

離宮編は必須ではありませんが相談推奨シナリオです。
原則皆の連携でよりよい結果を求めていくシナリオになります。
(例外として、物語が進んでいくうちに皆と目的がずれてしまった場合、敵側につく方が出る可能性もあるかと思います)
マニュアル、ガイド、ルールの見落としなどどうしてもしてしまうものですが、話し合いを行うことにより、補い合うことができます。同じ結果を求めているのに、足を引っ張り合ってしまうことのないよう、ご注意いただけたらと思います。

『誰よりも早く行く!』『俺の必殺技でボスを倒す!』などという、他の方の存在が見えていなかったり、他人を出し抜いて主人公になろうとする行動も非常によくある行動ですが、このシナリオに関しては、仲間PC達はひとつのチームのメンバーと考えていただければと思います。サッカーやバスケットといったスポーツや、合唱、吹奏楽という文化部をイメージしてください。
ハットトリックを決める活躍も、ソロで演奏会会場を沸かす活躍もチームメイトがいてこそなしえる活躍です。
ですが、PCの個性はすごく大切です。綱引きや30人31脚のような皆で足並みを合わせてひとつのことをするのとは違います。

またこちらのシナリオでは辛い展開や、冷徹な判断を下さなければいけない局面が多々発生する可能性があります。情に流されすぎる方、人物が死亡したら立ち直れなくなりそうな方は、参加を見送られた方がよろしいかと思います。

離宮に向かう予定のPCは各学園の校長や生徒会からの推薦状を携えての参加となります(重罪レベルの犯罪行為が学校にバレていなければ推薦状は発行されます)。
パラ実は推薦状が発行されませんので、基本的に離宮調査に参加はできませんが、『神楽崎分校』に所属をしている方は、総指揮官の神楽崎優子から推薦を受けたとして、会議や作戦に参加することが可能です。

百合園に協力してヴァイシャリー内で活動することはどなたでも可能です。
ただし、ガイドに書かれている事件以外の行動につきましてはシナリオに関係のない行動として描写は控えさせていただきます。
十二星華シナリオや闇組織編でどうしてもやりたいことがあったのに、抽選で落ちたから、などという理由で参加して、別の話を進めようとする行動もお控え下さい。

このシナリオはシリアスなシナリオです。シナリオ内でPCが死亡に値するほどの大怪我を負う可能性や、敵に捕縛されるなどして一切の行動ができない状態に陥る可能性があります。

ダブルアクションにご注意ください。
こちらのシナリオではシナリオの性質上かなり厳しめに判定させていただきます。自らおこす行動が2つ以上なら連続した行動であっても多重行動となります。1つの発行動と、1つの受け行動(敵が攻めてきたら応戦するなど)の場合は、多重行動とみなしません。また、会議に出席した後に、「具体的行動」をする。などという会議で発言が書かれておらず、メインが会議後の行動な場合は、会議後のメイン行動の採用の他、会議に出席したという事実だけはほぼ認められます。
会議に出席する前にNPCと〜についての雑談をして、会議で〜の提案を行う、はダブルアクションです。アクション欄があまったなどという理由で、ダブルアクション承知でいろいろと記入される場合は、どの行動がリアクションで行う行動なのか明確に分かるようにお書き下さい。
MC、LC間の多重行動にもお気をつけください。
このシナリオの事件は一人の力で解決できるようにはできておりません。あれもこれも自分PCで行おうとはせず、どうぞ他PLと協力して結果を導き出してください。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですよー!

白百合団員、神楽崎分校生についてのルールはこれまでのシナリオどおりですので、所属している方、所属希望の方はタイトルに『狙われた乙女』か『嘆きの邂逅』とつくシナリオのマスターコメントをご確認ください。

それでは、皆様のご武運をお祈りいたします。

▼サンプルアクション

・本部役員に立候補する

・先遣調査に志願する

・準備に努める

・ミクルの護衛を申し出る

・〜さんと会話をする

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年01月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年01月31日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年02月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年02月17日


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