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君を待ってる~剣を掲げて~(第1回/全3回)

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シナリオガイド

集え、剣の名の下に! プリンス・オブ・セイバーを継ぐのは誰?
シナリオ名:君を待ってる~剣を掲げて~(第1回/全3回) / 担当マスター: 藤崎ゆう


昔々の事です
魔剣を使いこなす、シャンバラ王族の少年がありました
彼の者、剣の才能においては空前絶後
神に匹敵するとパラミタ中にその名が鳴り響いていました
故に、人々は彼の事をこう呼んでいました
プリンス・オブ・セイバー”、と


剣の大会を開こうと思うの」
 蒼空学園校長兼会長の御神楽環菜(みかぐら・かんな)が告げたのは、まだ寒さの残るとある日でした。
 その時にはもう、それは提案でも議題でもなく、単なる決定事項でした。
 校庭にキレイに整えられた、四角い広いフィールド。
 そして、環菜が地球からスカウトしてきた、観世院義彦を始めとする剣の達人達。
 舞台は既に整っている、と察する者は多かったからです。
 それでも、続く環菜会長の言葉はさすがに、蒼空学園の生徒達を驚かせました。
「参加者は蒼空学園・他校の生徒を問わないわ……そうね、勇気があるなら鏖殺寺院の生徒だってかまわないわ」
 驚く一同に、けれど、環菜会長は静かに言い放つのでした。
プリンス・オブ・セイバーを継ぐ者……今、私が必要としているのはそれだけだから」


来たれ! 腕に覚えある者達よ
 バトルフィールドで君を待つ!
 校庭の特設場で繰り広げられるバトルロイヤルに勝利するのは誰?
 最後の一人……優勝者には豪華特典あります?!
 獲物は剣・刀。
 参加者のクラス・所属学校・年齢・経歴等は問いませんので、皆さまふるってご参加下さいませ♪

*お手伝いしてくれるスタッフも募集してます!


「つまり、何か起こった場合の対処をしなさいって事ね……まったく暇じゃないってのに」
「俺は強制参加だ……優勝しないと許さないって事か、もしかして」
 大会開催の張り紙を前にブツブツ言ってるのは、大会運営アドバイザーに抜擢(?)された高根沢 理子(たかねざわ・りこ)と。
 大会強制参加を命令された山葉 涼司(やまは・りょうじ)でした。
 但し。
「でも涼司さん、この間ルーキーさん……観世院義彦さんでしたっけ?、に負けちゃいましたよね?」
「ぐっ……いや、あれは油断で……剣道対決だったし、剣なら……というか今度は勝つ!」
「はい、頑張って下さいね」
 涼司の方はパートナー花音・アームルート(かのん・あーむるーと)の言葉にアッサリやる気を出したようですが。
「あ〜はいはい、ごちそうさま。……にしても、プリンス・オブ・セイバーかぁ」
 環菜が突然こんな事を始めたわけが気に掛かります。
 現状の戦力……旗頭として蒼空学園をまとめる為?
 だがそれならば蒼空学園の生徒だけを対象にする筈です。
「或いは何か、他に理由があるのかしらね?」
 斬姫刀スレイブオブフォーチュン……己が魔剣を思い浮かべ、理子は小さく呟きました。


 一方。
「という事で雛子、俺が大会で優勝したら、付き合って欲しい」
 大会開催の知らせを受けた義彦は、早速春川雛子にアプローチです。
「……え? ああ、はい……この間の約束ですね」
 付き合う、というのを「買い物に付き合う」「お茶に付き合う」的なニュアンスで捉えている雛子は、アッサリと頷き。
 義彦を有頂天にし、井上陸斗を奈落に突き落とします。
 とはいえ、今の雛子にはそんな些末な事(!?)よりも、気がかりがありました。
「花が枯れています……この間まで元気でしたのに」
 大切な大切な花壇。
 その花々が次々と枯れているのです。
 代わりに……取って替わるように現れた、(イバラ)。
 最初は、蒼空学園のいつものトラブル?、とも思われたのですが。
 茨が花壇の中心部から出現しており、そこへの侵入を阻みつつ徐々に外へと侵食していると判明したとなると。
 否が応にも、不吉な予感を感じさせます。
「そうですね、この棘は瘴気を帯びていますし……花が枯れたのもそのせいでしょう」
 果たして、封印の巫女・白花にもそんな嫌な太鼓判を押されてしまえば、心穏やかではいられません。
「これ、抜いて大丈夫でしょうか?」
「浄化出来れば一番良いのでしょうが……」
 真剣に話し合う女の子達に、ちょっとだけ虚しさを抱きつつ、陸斗は義彦を睨みつけ宣言しました。
「とにかく! お前を優勝なんかさせない! 俺が阻止してやるから!」
 珍しく凛々しい顔で告げた陸斗でした……が!
「あ、それムリ。陸斗はね、あたしと来るの」
 それはパートナーであるキアの横やりによりアッという間に、崩れました。
「なっ?! えっ?、ちょっ……!?」
「蒼空学園近くの森の奥なんだけどね、最近雪狼が暴れているらしいの」
「いっいや、何でそんな、今っ?! そりゃ、心配だけど……」
「そうよね、心配よね、一刻も早く行きましょう! ああ、陸斗が同じ気持ちで嬉しいわ」
「ギャッ!? って、今から?! 今すぐ行くのか?!」
「ええ!」
 陸斗を引きずりながら、いつに無く強引なキア。
封印の祠に何かあった、ってコトかよ」
 その顔に焦りを垣間見、陸斗は一つ溜め息と共に大会出場を諦めました。
 代わりに、願いを託します。
「頼む誰か……誰でもいい、観世院の邪な野望を阻止してくれ!」
「邪な野望って何だ、純粋な純真と言ってくれ」
「あ〜、はいはい……それにしても雪狼、ねぇ」
 また雪絡みか、陸斗は溜め息と共にそう吐き出したのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

藤崎ゆう

▼マスターコメント

 藤崎です、こんにちは。
 新キャンペーンです♪ とはいえ、『君を待ってる』シリーズ完結編という事で、NPCが継続していたり、内容も関連したりしています。
 とはいえ勿論、今回から参加していただいても全然ОKですよ。
 魔剣・世界の危機・絆・勇気と希望……なんて単語に心ひかれたなら、ぜひ参加して下さいね。
 大会は、100m×80mのフィールドの中で行われます。自分以外の全員をこのフィールドから叩きだすか、戦闘不能にし、最後に生き残った者が優勝となります。
 参加資格は剣・または刀を所持している事。セイバーでなくても構いません。
 大会では更に、フィールド内の戦闘不能者の回収や審判、ケガ人の治療に当たってくれるスタッフも募集してます。
 ちなみに『君を待ってる〜雪が降ったら〜』で観世院義彦くんが「プリンス・オブ・ソード」と言ってるのは義彦くんの勘違いです、正しくは「プリンス・オブ・セイバー」です……うぅぅ、ごめんなさいです。
 ではでは、皆さまの参加を心からお待ちしております。

▼サンプルアクション

・大会に参加する

・運営側として大会をサポートする

・雪狼を倒す

・花壇を守る

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年03月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年03月26日


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