天御柱学院へ

なし

校長室

蒼空学園へ

嘆きの邂逅~闇組織編~(第4回/全6回)

リアクション公開中!

嘆きの邂逅~闇組織編~(第4回/全6回)

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド

闇へと踏み込む可憐な花達
シナリオ名:嘆きの邂逅~闇組織編~(第4回/全6回) / 担当マスター: 川岸満里亜

 占い師リーア・エルレンと、行方不明のイリィ・パディストン(いりぃ・ぱでぃすとん)の安否が分からず、百合園生達は不安な毎日を過ごしています。
 生徒会執行部、通称白百合団の団長桜谷 鈴子(さくらたに・すずこ)は、団員と共に信頼のおける百合園生と他校生、それから校長の桜井 静香(さくらい・しずか)を生徒会室に招いて、会議を行っていました。
「このように、体格が酷似していることから、分校で誘拐を目論んだ者と、リーアさんを攫った人物は同一人物と思われます」
 白百合団班長のロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)がスクリーンに男性を投影させながら、説明をしていきます。
「もう1人、こちらの人物も、良くご覧になっておいて下さい」
 更に、鈴子はイリィ誘拐犯の一味と思われる少年と少女の映像をも集まった人達に記憶に留めておくように言いました。
「それから、私的なことで申し訳ないのですが……」
 ロザリンドが表情に影を落としました。
「パートナーのテレサ・エーメンス(てれさ・えーめんす)が、リーアさんから神子の力を受け継いだようなのです」
 盾になってリーアを護ったテレサは、リーアの持つエネルギーと神子の力を注ぎ込まれていたのです。
 当のテレサは体調の変化もないし、何も今までと変わらないからと特に気にしてはいないようです。
「テレサさんを支えてあげて下さいね。団員も皆、協力しますから」
 鈴子は淡く微笑み、ロザリンドは不安気ながらも頷きました。
 続いて、鈴子が指し棒を手に取ります。
「イリィさんの安否は不明ですが……連れて行かれた先については、ラズィーヤ様からお聞きしています」
 ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)が、どこからか情報を入手したようです。
 スクリーンにシャンバラの地図を映し出し、鈴子はサルヴィン川沿いのキマク郊外を指しました。
「この場所にあるジィグラ研究所です。社会科見学として、ここに調査に向かいたいと思っています。ハーフフェアリーを狙っている可能性がありますので、反応を見るためにライナを連れていくつもりです。ただ……」
 鈴子は静香に目を向けました。
 静香は一瞬表情を曇らせた後、頷いて皆に言います。
「僕は、今回は一緒に行かないで、早河綾さんのお見舞いに行く予定なんだ」
 敵の懐に入り込む調査でもあるため、鈴子はライナを守るので精一杯と判断しました。荒事が起きた際の判断能力、護身能力的な問題と、何より校長に何かがあるようなことは絶対に避けなければならないため、静香は行かない方がいいと鈴子は言いました。静香も納得しています。
 組織のメンバーとして行動していた早河綾には、尋ねなければならないことが沢山あります。
 彼女を動揺させないよう注意を払いながら、静香が中心となり話を聞いてみることになったのです。
「んと、自分の身は自分で守れる人は、鈴子さんを助けてあげて。怒ったり、綾さんを責めたりせず、優しく対応できる人は、僕と一緒に来てくれると嬉しいな。今後のこととか、話し合うことも沢山あるしね」
 頷いた後、鈴子は真剣な目で皆を見回します。
「白百合団や百合園が率いる団体がジィグラ研究所の調査を行う権限はありません。あくまで、見学として向うことになります……ただ。何が正しい行動なのかは、皆さん自身で決めてください。責任は私がとりますわ」
 鈴子は目を細めて微笑みました。鈴子が校長の同行を拒否したのは、責任が校長にいかないよう守るためでもあるのです。静香自身は気付いていないでしょうが。
「カルロ様は現在ルリマーレン家別荘で休養中ですが、感知能力をお持ちのようですので同行をお願いいたしました。道中、色々お話をお伺いしたいと思っています」
「私も行きます。優子さんと電話が繋がるようになったら、役に立てるかもしれませんし。途中の分校に差し入れも持っていきたいんです」
 そう言ったのは、副団長神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)のパートナーアレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)です。彼女が十二星華であることは、ここのメンバー達はもう把握しています。
 白百合団員から攻勢に出るべきだとの意見を受けていた鈴子は、アレナを通して優子に相談の上、今回の決断をしたのでした。

 百合園での会議に出席した後、神楽崎分校の分校長を務める崩城 亜璃珠(くずしろ・ありす)は、分校に戻って信頼できる役員と分校生だけを集めて、現在の状況を説明しました。
「……で、例の酒場のことだけれど」
 亜璃珠は組織の拠点だった酒場をどうすべきかについて、百合園の会議で皆に意見を求めたのですが……。
「場所的にも百合園が干渉できることじゃないから、分校に任せるそうよ」
 言って、大きくため息をつきました。
 調査を行っている分校生からの報告によると、先日から酒場の改築工事が行われているようです。
 新たな店がオープンする予定らしく、柄の悪いパラ実生達や、チンピラ、賊の一味と思われる者達が集まりつつあるとのことです。
 強引にでも潰しておくべきか。
 それとも、しばらく様子を見るべきか……迷うところです。

「また痛いことするのぉ〜?」
 研究所にて、イリィは時折不安気な目を見せるようになりました。
 研究室の中に長時間入れられて、体の検査をされる日々が続いています。
 終わった後には、沢山のお菓子や玩具が与えられるので、その時にはすっかり忘れて元気になるのですが……。
 イリィの世話をしているイル・ブランフォード(いる・ぶらんふぉーど)は、イリィを励ましながら高崎 悠司(たかさき・ゆうじ)に非難の目を向けます。
「よく覚えておけよ」
 警備員の後に続いて廊下を歩きながら、悠司は小声で言って周囲を見回します。
 研究室にはそれぞれプレートがかけられており、室長と思われる人物の名前が書かれています。それらの名前を脳裏に刻んでいきます。
「おや、見かけない種族だね。コレもキメラにするの?」
 突如響いた女性の声に、悠司は振り向きました。
 ギヌラ・ベルベットと書かれていたプレートの部屋から、緑色の髪をポニーテールにした女性と、白衣を纏った男が出てきたところです。
「それはまだ許可が出ていない。用が済んだのなら帰ってくれ」
 それだけ言うと、男は研究室へ戻っていきました。
「ふーん。それじゃね」
 女はイリィを興味深げに眺めた後、手を振って出入り口の方へ向って行きました。
(……このままここにいたら、そうなるのか?)
 悠司は深く考え込みます。
 悠司はパートナーと共に、所属している拠点に戻るよう言われています。昇格も約束されています。
 ただ、拠点にイリィを連れていくことは出来ません。
 また、拠点への帰還を拒否し、この研究所で正式に働くことも出来るようですが、その際にもイリィの担当からは外されることになるでしょう。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

こちらのシナリオは、百合園女学院のキャンペーンシナリオです。
百合園女学院のPCが抽選で優先されますが、他校の方も歓迎いたします。但し顔を隠していたり、身分の証明が出来ない方が百合園生に混ざることは不可能です。
これまでの展開は特に気にせずに、ご参加いただいても構いません。

尚、百合園女学院キャンペーン『嘆きの邂逅』は2分割となっており、こちらの闇組織編4回に参加された方は、来月上旬にガイド公開予定の離宮編4回にはご参加いただけません。ご了承下さい。

リアクションでの描写は原則1PC1シーンです。状況によって複数シーンに登場する方もいるとは思いますが、アクションは原則1つの事柄への行動にして下さい。
LCはなるべくMCと一緒に行動してください。但し、同じ事柄へのアクションであり、行動が繋がっていれば別行動も出来なくはありません。

今回の主な舞台は、ジィグラ研究所と綾が入院している病院になります。
研究所へは百合園女学院生徒会からの正式な申し入れによる、社会科見学として行くことになります。百合園生以外の人物は百合園生か、保護者や百合園生の使用人に扮して向うことになります。
病院では、病院の屋上庭園でテーブルを囲んで、お茶をしながら会話をしていくことになります。今後の方針や百合園女学院のことについてなどでも、話し合ってみたいことがありましたら、話題に出していただいて構いません。お茶と茶菓子は持ち込みOKです(毒見後、皆に配布となります)。

※どの方面でも荒事が発生する可能性があります。

四天王の称号をお持ちのPCは、キマクでの行動の際のみ、舎弟を従えた行動を可といたします。

【同行予定NPC】
・研究所
桜谷鈴子(白百合団団長)
ライナ・クラッキル(ハーフフェアリーの幼子。鈴子のパートナー)
アレナ・ミセファヌス(第4回では、闇組織、離宮両方に登場予定です)
悲恋の騎士カルロ

・病院
桜井静香(百合園女学院校長)
ミズバ・カナスリール(白百合団員、早河綾の友人)
アユナ・リルミナル(ファビオの封印を解く力を持っている)
ミルミ・ルリマーレン(鈴子のパートナー。6騎士ジュリオ・ルリマーレンの子孫)
ラザン・ハルザナク(ルリマーレン家執事)

その他登場予定NPCの動き
マスク……酒場に顔を出し、死体が入手できる仕事を探していそうです。
リーア……連れ去った方次第です。百合園方面で保護に至った場合、離宮編に移動になる可能性があります。

NPCにつきましては、描写の必要がない場合リアクションに登場しないと思われます。

こちらのシナリオではPL情報とPC情報の違いにご注意下さい。ガイドやリアクションに載っていても、知る手段のない情報は知っているとして行動することができません。
PC間で情報の受け渡しをする際には、双方のアクション欄にその旨お書きください。
4回闇組織編参加PCが、4回離宮編登場予定のPCへ情報を送るなども可能ですが、NPCを介していただいた方が無難かと思います。

今回はシナリオの状況から、羽高魅世瑠さんを特別に招待させていただきます(落選した場合も追加当選とさせていただきます。参加は強制ではありません)。

今回は特に、こちらのシナリオの影響が離宮編に大きく響くと思われます。
リンクが激しくなってきます(きました)ので、3回で離宮編に参加された方でも、今回はこちらが向いている方もいると思います。
逆に、3回まで闇組織編にされている方で、4回からは離宮編参加がふさわしい方もいると思います。
尚、離宮編4回では離宮に向う手段はないかもしれません。

それでは、アクション楽しみにお待ちしております。

▼サンプルアクション

・社会科見学を楽しむ

・研究所を探る

・早河綾と話をする

・酒場を見に行く

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年05月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年05月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年05月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年06月15日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る