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七不思議 憧憬、昔日降り積む霧の森(ゴチメイ隊が行く)

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七不思議 憧憬、昔日降り積む霧の森(ゴチメイ隊が行く)

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シナリオガイド【イコン参加可】

イルミンスールの森をつつむ不思議な霧。君はそこで何を目撃するのか……。
シナリオ名:七不思議 憧憬、昔日降り積む霧の森(ゴチメイ隊が行く) / 担当マスター: 篠崎砂美

「イルミンスールの森がおかしいですって?」
 報告を受けた天城 紗理華(あまぎ・さりか)が、軽く眉を顰めました。
「まさか、まだ鷽が居座っているんじゃないでしょうねえ」
 すでに追い払ったはずだと、天城紗理華が訝しみます。
「いえ、鷽の姿は確認されていません。けれども、不可思議な霧の存在が確認されています」
 アリアス・ジェイリル(ありあす・じぇいりる)が報告を続けます。
「霧がおかしいの? 別に珍しくはないけれど」
「霧が出るような天候ではないのに、ずっと霧が立ちこめている場所があるそうです。それに、異常現象は、霧の近くで起こっているのではないかと思われます」
「それで、場所は特定できるのかしら」
「七不思議の這い寄る紫の湖の跡地近くでの報告が多いようです。また、湖が復活しているという噂もあります」
「繁殖期でもないのに、またスライムなの……」
 次から次へと、この謎生物共めがと、天城紗理華が握り拳を震わせました。
「なにぶん、まだ未確定ですので」
「調査するしかないというわけかあ。すぐに、調査班を編成しなさい。徹底的に調べるわよ」
「はい」
 
    ★    ★    ★
 
 イルミンスールの学生たちが調査を始めるころ、他の者たちも何かに惹かれるようにしてイルミンスールの森に集まり始めていました。
「シェリルの具合はどう?」
 イルミンスールの森の道に止めた飛空艇の前で、ココ・カンパーニュ(ここ・かんぱーにゅ)チャイ・セイロン(ちゃい・せいろん)に訊ねました。バン型の飛空艇を運転していたアルディミアク・ミトゥナ(あるでぃみあく・みとぅな)が、珍しく体調を崩して寝込んでいます。
「気分が悪いというかあ、ちょっと朦朧としたようですねえ。もしかするとぉ、ただの車酔いかもしれませんがあ……」
「違うの?」
 ココ・カンパーニュがチャイ・セイロンに訊ねました。
「気づきませんかあ?」
 チャイ・セイロンが、軽く鼻の頭を人差し指でつついた。
 うながされて、ココ・カンパーニュがクンクンと匂いを嗅いでみます。微かに、甘い花の香りのような物がします。つい最近も、どこかで嗅いだことのある香り、そして、ずいぶん前にも嗅いだ覚えのある香りです。
 
    ★    ★    ★
 
「やれやれ、なんで俺らがこんなことをしないといけないんですら……おっ、うわっですら!」
 イヤイヤ森の調査隊に駆り出されたキネコ・マネー(きねこ・まねー)が、文句を言いながら歩いていて急にすっころびました。
「大丈夫ですか? 気をつけてくださいよ」
 キネコ・マネーが立ちあがるのを手伝いながらも、大神 御嶽(おおがみ・うたき)が困ったものだと注意しました。
「こんな所に瓶が落ちているからですら!」
 キネコ・マネーが、自分が踏んですっころぶげんいんとなった小瓶を軽く蹴飛ばしました。
「またそう言うことをする。こういう物はちゃんと拾っておかないと……」
 言いつつその小瓶を拾った大神御嶽が、怪訝そうな顔をしました。
「これは、石化解除薬の小瓶ですね。なんで、こんな所に落ちているのでしょうか」
「誰かが捨てたに決まってますら。厳罰ですら!」
 プンプンと怒りながら、キネコ・マネーが叫びました。
 
    ★    ★    ★
 
「うーん、まだ見つからないの?」
「そんなこと言ったって、簡単には見つかりませんよ」
 エメラルドに言われたアクアマリンが、言い返しました。
「それらしい場所はいくつも見つけたんですけど、やっぱり、遺跡って言うのは外からじゃ中に何があるか分かりませんから」
「だから、わざわざ中に何があるのか分かるようにしたんじゃないの。さっさと調べてきなさい」
「もう、弟遣いが荒いんですからあ」
 湖の上に立ったエメラルドが、アクアマリンを急かします。彼女の周りには、黒い花が無数に咲き乱れていました。

担当マスターより

▼担当マスター

篠崎砂美

▼マスターコメント

 ゴチメイキャンペーン、前半の最終話です。
 いちおう、この話で、オプシディアンたちの下準備が終わる形になります。
 とはいえ、本番は後半の三部作「七不思議、秘境、茨ドームの眠り姫」になりますので、現段階では途中参加での不利有利などはまったくありません。
 
 基本的には、双拳の誓いのときの霧がイルミンスールの森に立ちこめているという状況になります。
 双拳の誓いや、イコン博覧会や、ミュージアムのシナリオに参加した人は、霧をよく知っているでしょう。
 双拳に参加していた人は、黒蓮のことも知っています。
 ただ、イルミンスール魔法学校の大図書室に詳細なレポートがあがっていますから、それを事前に参照していたで概要は知っていて問題ありません。
 舞台となる場所には、スライムの湖の跡謎のオベリスク、中に入ることのできない茂みなどがあります。
 時間的に、場所の移動はできません。目的地にむかう道程は描写対象ですが、複数ポイントにむかう場合は迷う可能性があります。注意してください。
 
 アクションの傾向としては以下に大別できます。
★いくつかある遺跡付近で、どんな幻影がでるのか調べる。
 ほぼ傍観になります。遺跡に入ろうとすると現時点ではほぼ撃退されます。
★霧をなんとかする。
 エメラルドと戦って、黒蓮を排除する形になります。
★霧の幻影と戯れる。
 まだ大筋に関わらなくても大丈夫ですので、人の深層意識を実体化する霧の性質を利用して、自分のキャラの過去の設定を補完することができます。
 基本的に、これがメインの遊び方になると思います。
 ただし、霧は正確に過去を具現化するものではありません。周囲の生物の記憶を拾って再現するため、記憶の曖昧な部分がぶれとして残ってしまいます。また、複数の人間の意識が混ざってしまうため、まったく違う物に変化してしまうこともあります。
 つまり、鷽ほどでたらめではなく、ゲームルールには忠実です。けれども、正確さは不完全ということになります。
 また、具現化した霧自体に独自の意志があるため、キャラの願望や命令を聞くわけではありません。むしろ敵対する場合すらあります。
 特定NPCを呼び出そうとすると、現れるのはそのNPCではなく、姿形の似た霧ですので、敵対する可能性が高くなります。
 これは、霧自体の自己防衛反応なので、あくまでもPCは敵と認識されているわけです。
 もっとも、そういう霧のNPCに翻弄されるというアクションは可能です。難易度は高いと思いますが。
 そのへんをうまく使って、キャラ設定を表に出して生かすことは可能です。再現劇のようなものですね。
 ただし、自称の既成事実化はできませんので注意してください。
 ルールは厳格に適応されます。その上で、あくまでも幻影ということで多少の曖昧さや不条理が加味されます。
 また、ゴチメイたちがバラバラでうろついていますので、彼女たちの過去に絡む場合はその周囲にいる必要があります。ただし、前述のように、人が多いと意識が混ざりますので、多いほど不正確にはなります。
 
 PCが集まらなかった場所は、NPCが埋めますので、気軽に好きなことをやっちゃってくださいませ。
 ただし、イコン使用可になっていますが、原則的に移動装置としての使用です。あくまで、原則ということになりますが……。
 対象が細かいので、イコンでの調査はかなり不利になります。
 戦闘も不可能ではありませんが、威力が強力すぎるので森自体を傷つける恐れがあります。
 また、敵もこちらの戦力に合わせて反撃してきますので、PCのイコンを発見した場合は対イコン戦になる場合もあり、その場合はイコン博覧会での敵の強さということになりますので難易度がかなり上がりますので注意してください。強奪されたイコンは、すべてカスタム機に改造されています。おそらく、容赦なしですので瞬殺される可能性があります。

▼サンプルアクション

・イルミンスールの森を調べる。

・霧を根絶する

・霧に翻弄される

・ゴチメイの補佐をする

・敵の目的を探る

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年04月23日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年04月24日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年04月28日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年05月19日


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