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古の白龍と鉄の黒龍 第1話『天秤世界』

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古の白龍と鉄の黒龍 第1話『天秤世界』

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シナリオガイド【イコン参加可】

『戦いを終わらせるための戦い』へ旅立つ世界樹の護り手たち――。
シナリオ名:古の白龍と鉄の黒龍 第1話『天秤世界』 / 担当マスター: 猫宮烈



●イルミンスール魔法学校:校長室

 ――その場には珍しく、ピリピリとした空気が漂っていました。

「今日、皆さんにここに集まってもらった理由は、もうある程度想像がついてると思うけど、世界樹イルミンスールの力を削っている事件が起きている世界……『天秤世界』への道が開かれました。
 『深緑の回廊』、それが皆さんを、天秤世界へ送る道になります」

 主要な人員が揃う中、一行の前に立ったミーナが『こことは違う世界』への道、『深緑の回廊』が開かれたことを告げ、注意点などを説明していきます。
「いよいよですねぇ! パパーっと解決して、イルミンスールを元気にさせてやるですぅ」
「私も、お母さんと一緒に、頑張ります」
 エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)がぐっ、と拳に力を入れて意気込みを示し、ミーミル・ワルプルギス(みーみる・わるぷるぎす)も続きます。
「……僕からはこんな所かな。コロン、ここからはよろしくね」
「うん、おにいちゃん。
 天秤世界の状況についてだけど……先にわたしたちが話した以上のことは、あの後も分からなかったの。不確かな情報しか与えられなくて、ごめんなさい。
 あと、向こうとの入り口の位置だけど、ちょうど龍族さんと鉄族さんの勢力圏の真ん中になっちゃったの。そこが一番、力が強かったから……」
「仕方なかろう。まさに言葉通り『こことは違う世界』のことなのじゃからな。それはおまえたちでも限度があろう、気に病むでない。
 おまえたちが話したことについては、私の方で生徒が閲覧できるように処理しておいた。天秤世界に行く場合は必ず目を通すよう、通達もしてあるぞ」
 申し訳なさそうに頭を下げるコロンを労い、アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)が横の水晶に資料のようなものを映し出します。それはミーナとコロンが『天秤世界』について話したことがまとめられており、少なくとも今この世界で何が起きているのかは分かるようになっていました。
「……うん、ありがとう。すぐ近くに拠点になりそうな建物があるみたい。そこを整備すれば、後が楽になると思う」
「この上にある光の柱から、天秤世界に行けるんだよね……。
 一度行ったらそれっきり、なんてことはないよね? ちゃんと戻って来れるんだよね」
「それについては大丈夫みたいですよ。……でも、向こうで危険が待っている可能性はありますよね。
 誰が行くかというのは、ちゃんと話し合って決めた方がいいですよね」
 リンネ・アシュリング(りんね・あしゅりんぐ)が上を見上げ、イルミンスールの天辺から伸びているであろう光の柱を指しつつ不安な胸の内を明かし、フィリップ・ベレッタ(ふぃりっぷ・べれった)が情報を補足した後に『最初に誰が天秤世界へ行くのか』という決めるべきことを口にします。
「あたいは、行くわよ! リンネも行くんでしょ、なら決定ね!」
「俺たちのうち、何人かはこちら側に残った方がいいだろうな。俺とセイランはイナテミスに残り、もし異変があった時に備えよう。
 『氷雪の洞穴』はメイルーンが、『ウィール遺跡』はヴァズデルが、『煉獄の牢』はレンファスが居る。何かあったとしても全く手が出せないという事にはならないだろう。
 セリシア、サラ、カヤノに付いてやってくれるか」
「ああ、了解した。街のことは二人に任せる」
「はい、分かりました。……ふふ、カヤノさんの目付け役、ですね」
「ちょっと、それどういうことよ! ……まあ、来てくれるっていうなら、その……ありがと」
 五精霊の一人、カヤノ・アシュリング(かやの・あしゅりんぐ)が真っ先に名乗りをあげ、ケイオース・サイフィード(けいおーす・さいふぃーど)の提案の下、彼とセイラン・サイフィード(せいらん・さいふぃーど)はイナテミスに留まり、カヤノとセリシア・ウインドリィ(せりしあ・ういんどりぃ)サラ・ヴォルテール(さら・う゛ぉるてーる)が天秤世界に行く、という話でまとまりました。
「私ももちろん行きますよぉ!」
「いや、おまえは待機じゃ。イルミンスールにもしものことがあった場合、おまえ以外対処できる者がおらん」
「う……そ、それはそうですけどぉ、じゃあ他に誰が行くんですかぁ?」

「私たちが行きましょう」

 エリザベートの問いに答える形でそう告げたのは、魔神 パイモン(まじん・ぱいもん)。彼の後ろには魔神 ナベリウス(まじん・なべりうす)魔神 アムドゥスキアス(まじん・あむどぅすきあす)も控えていました。
「行きましょう、って簡単に言ってくれますけどぉ、ザナドゥの方は大丈夫なんですかぁ? クリフォトだって無関係じゃないはずですよぅ」
「ええ、仰る通りです。それらの対策として、ロノウェに残ってもらいました。
 ……そして、クリフォトの方は――」
 パイモンが、アーデルハイトへ向き直ります。
「――お願いします、母さん
「…………、まったく。息子に頭を下げられて断りでもしようものなら、笑われてしまうわ。
 よかろう、そちらは任せておけ。……必ず、帰ってくるのじゃぞ」
「はい」
 素直に頷いたパイモンが下がり、代わりにニーズヘッグアメイア・アマイアが進み出ます。
「オレは『龍族』ってとこに挨拶してくるつもりだぜ。人の姿と龍の姿を持つ種族ったぁ、オレとおんなじだ。話も合うだろ」
「私は『鉄族』の所へ向かおうと思う。……今回は私の、純粋な興味からの参加だ。イルミンスールを護ることとは無関係と思ってくれ」
「そうだな、オマエ、オレが話振ったら嬉々として飛びついてきたもんな」
「……誤解を生む発言は控えてもらおうか」
「これ、おまえたちが喧嘩をしてどうする。今から私たちは、向こうの世界の喧嘩を止めに行くのじゃぞ?
 ……ふむ、だいたいの意思が揃ったかの。まとめておこう」
 視線をぶつけ合う二人を制して、アーデルハイトが状況を整理します。

●『天秤世界』とイルミンスールとを繋ぐ入り口付近の調査、および拠点作り
 リンネ・フィリップ・カヤノ・サラ・セイラン

●『龍族』の長への面会
 ニーズヘッグ

●『鉄族』の長への面会
 アメイア

●龍族と鉄族以外の領域の調査
 パイモン・ナベリウス・アムドゥスキアス

●イルミンスールで待機
 エリザベート・アーデルハイト・ミーミル・ミーナ・コロン

●ザンスカールで待機
 ルーレン・モップス

●イナテミスで待機
 ケイオース・セイラン

●ロンウェルで待機
 ロノウェ

「フィリップさん、よろしいんですか? わたくしはザンスカール家の当主ではありますが、フィリップさんのパートナーです。
 もし、あちらの世界でフィリップさんにもしものことがあれば――」
「気持ちは嬉しいですけど、ルーレンさんはルーレンさんの出来ることをしてください。
 僕は大丈夫です。……守らなくちゃいけないものが、ありますから」
「ルーレンさん、モップスを置いていくから、こき使ってあげてね!
 モップス、失礼のないようにするんだよ?」
「酷い言われようなんだな。ま、帰ってきたらご飯くらいは用意してやってもいいんだな」
 それぞれパートナーであるルーレン・ザンスカール(るーれん・ざんすかーる)モップス・ベアー(もっぷす・べあー)との話を終え、リンネとフィリップが戻ってきます。

「それじゃあ……行こう、『天秤世界』へ!」


 いよいよ、イルミンスールの枯れるのを防ぐため、『天秤世界』へ旅立つ時がやって来ました。
 さあ、戦いを終わらせるための戦いへ、一歩を踏み出しましょう!

担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

猫宮烈です。
新シリーズ、『古の白龍と鉄の黒龍』の始まりです。どうぞよろしくお願いします。

今シリーズは全部で6話を想定しており、最終目標は『天秤世界での戦いを終わらせる』となっています。
そして、今回第1話と次回第2話のシナリオで、

●『契約者は龍族陣営に属する』
●『契約者は鉄族陣営に属する』
●『契約者はどちらの陣営にも属さない』


のいずれかの方向に決定する予定となっています。

最終目標を達成するためにどの方法が最も相応しいか、よく考えた上でアクションを決定してみてください。
もちろんこれは一つの指針ですので、『自分のキャラはどうであれこう動く』という方針のアクションも歓迎です。


『天秤世界』につきましては、マスターページにオープニングストーリーが掲載されていますので、そちらに目を通していただけますと理解が深まると思います。
この話はミーナとコロンが話したものをアーデルハイトが編集して、誰でも閲覧できるようになっているという扱いです。
PCは事前に知っているものとして(もちろん、あえて何も知らない状態で飛び込むのも出来ますが)アクションをかけることが出来ます。
・天秤世界の大まかな様子
・龍族と鉄族の戦いの歴史
・2つの種族と『デュプリケーター』の特徴のいくつか
・主要となる人物

これらについては、情報として事前に知ることができる、としてアクションを考えてみてください。


天秤世界の地図も、マスターページに載っています。
コロンが申し訳なさそうに言っていた通り、契約者が『深緑の回廊』を通って辿り着いた先は、ちょうど『龍族』と『鉄族』の領域が重なる地点です。両方の種族から注目され、その後の行動次第では危険が伴うかもしれませんが、注目されるということは決して悪い事ではありません。アクション次第で有利に立ち回ることも可能でしょう。
なお、このすぐ近くには拠点に相応しい建物が良好な状態で残っています。少し整備を施せば、周りを徘徊しているであろう『デュプリケーター』への対処が楽になるでしょう。


天秤世界で通信を行う場合、パートナーとはどこにいても普通に話すことが出来ます。これは今までと特に変わりません。
対象がパートナーでない場合は、イルミンスールに居る者に限り、通信を行うことが出来ます。(イルミンスールに情報を送っている感覚)
情報の蓄積等はイルミンスールに残っている者が担当することになります。


『MCが天秤世界で行動する、LCはイルミンスールで行動する』等の別行動を、今回のシナリオでは認めます。
ただし、1回のシナリオ内で『イルミンスールで行動した後、天秤世界へ行く』、もしくはその逆は認められません。これは悪魔の『召喚』等、特殊な移動スキルによる移動でも不可、とします。また、同じ世界間でも1人のMCもしくはLCが『〜へ行った後、〜へ行く』というのは認められません。
1人のキャラクターにつき1つの場所、でお願いします。


天秤世界に向かうNPC、残るNPCはガイドに書きましたが、細かな行動予定は以下になります。同時に彼らが向かう先の様子も簡単に載せておきます。
なお、これらの行動予定はあくまで暫定であり、PCからのアクションがあった場合はその内容を加味したものになります。PCからのアクションがない場合は、リアクションでの描写がない場合もあります。『NPCの行動は、PCからのアクションがあると発揮され、なければその限りでない』です。

●リンネ・フィリップ・カヤノ・セイラン・サラ
 天秤世界へ行き、拠点になりそうな建物を見つけ、整備に取り掛かります。
 整備は主にカヤノ・セイラン・サラが担当し、リンネとフィリップは建物の整備が完了した後、少しだけ龍族と鉄族の領域に足を運びます。
 周囲は荒涼とした大地と起伏のある丘があります。付近には小さいながら川が流れており、大地は開墾さえすれば作物が育つであろう程度のものです。
 生物の存在はこの付近では確認できませんが、位置が位置だけに龍族、鉄族、デュプリケーターが入り込んでくる可能性はあります。

●パイモン・ナベリウス・アムドゥスキアス
 2つある中立区域の調査を行います。
 パイモンは龍族寄りの中立区域へ、ナベリウスとアムドゥスキアスはセットで鉄族寄りの中立区域へ向かいます。
 この付近では多くの『デュプリケーター』の存在が確認されており、彼らは力を持つ者に対して見境なく襲ってきます。
 意思疎通が図れるかはアクションとデュプリケーターの都合次第ですが、戦闘が起きる可能性は限りなく高い、と言っていいでしょう。

●ニーズヘッグ
 龍族の拠点『昇龍の頂』へ向かい、長である『ダイオーティ』に面会を求めます。
 頂、とありますが高い所にあるわけではなく、建物としては人間の利用するものと殆ど同じです。街自体は人間サイズにできていますので、イコンで向かう場合は郊外に停め、徒歩や各種乗り物で向かう形になります。
 龍族は厳しい面もありますが規律を弁えており、少なくとも来訪者に対し一方的に攻撃を仕掛けたりはしません。

●アメイア
 鉄族の拠点であり、同時に長である『超々弩級航空戦艦“灼陽”』に面会を求めます。
 “灼陽”は今は地上に降りています。専用の滑走路や格納庫も用意されていますので、イコンでほぼダイレクトに向かう事もできます。
 街を兼ねている“灼陽”は、人間サイズの設備とそれより数倍大きい設備の混在となっています。各所に機械化された設備が確認できます。
 鉄族は陽気な面を備えており、中には遊びが過ぎで来訪者に攻撃を仕掛けてくる事もあり得ます。

●エリザベート・アーデルハイト・ミーミル・ミーナ・コロン
 エリザベートとミーミルは、校長室で待機です。ガイドには書きませんでしたが、ヴィオラとネラも一緒に居ます。
 アーデルハイトも同じ場所に居ますが、有事の際はクリフォトの対処を兼ねるため、24歳Ver.になっています。
 ミーナとコロンは校長室より上、『深緑の回廊』近くに居ます。

●ルーレン・モップス
 ザンスカールで待機です。

●ケイオース・セイラン
 イナテミスで待機です。

※その他のNPCの行動予定はありません。
 PCがアクションで取り上げた場合は(通信で連絡を取る、等)、それに応じてリアクションに登場します。


『深緑の回廊』は、イルミンスールの天辺から縦に伸びた、深緑の光の柱です。イコンも入れるようになっています。
契約者はここから『天秤世界』へ向かいますが、この『深緑の回廊』、根本から入ればちゃんと目的地に辿り着けますが、先端の方から入るとどこに飛ばされるか分からなくなっているようです。
(これはミーナとコロンが事前に説明しているものとします。道を開く際、色々あってそうならざるを得なかったとのことです)

普通はそんな事をしなくてもいいはずですが、色んな理由があると思いますので、ランダムに行きたい方は先端からどうぞ。
その際どこに辿り着くかは、シナリオの挨拶スレッドで挨拶した際のダイス目で決まります。

2:『昇龍の頂』
12:『“灼陽”』
3、4:龍族寄りの中立区域のどこか
10、11:鉄族寄りの中立区域のどこか
5、6:龍族の勢力圏のどこか
8、9:鉄族の勢力圏のどこか
7:根本から入った場合と同じ


書き込めばダイス目が分かると思いますので、それに沿ってアクションの投稿をお願いします。
なお、全くのお任せ(挨拶せず)は、ボツの対象となりますので注意してください。

以上の話は、普通に入る場合は全く関係ない話ですので、無視しちゃってください。
挨拶の件も、『挨拶したらダイス目を使わなくちゃいけないのか』という話ではありません。


なお、『天秤世界』へは『深緑の回廊』以外の手段では行く事ができません。
また、『古の白龍と鉄の黒龍』シリーズ以外では『天秤世界』へ行く事も、『深緑の回廊』を利用することもできません。

シリーズ内では、天秤世界との行き来が可能です。第1話ではイルミンスール、第2話で天秤世界へ行く、もアリです。
ご理解頂けますと幸いです。


それでは、皆さまの参加をお待ちしています。

▼サンプルアクション

・『天秤世界』へ行き、拠点作りと周囲の調査を行う

・『昇龍の頂』へ行き、龍族の長に面会を求める

・『“灼陽”』へ行き、鉄族の長に面会を求める

・龍族寄り/鉄族寄りの中立区域を調査する

・龍族/鉄族の勢力圏を調査する

・『天秤世界』には行かず、気になる場所へ行く

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年11月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年12月25日


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