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【戦国マホロバ】四の巻 マホロバ幕府開府 決戦、冬の陣!

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【戦国マホロバ】四の巻 マホロバ幕府開府 決戦、冬の陣!

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シナリオガイド【イコン参加可】

桜の花びらよ、幾数千年のときを超えて……
シナリオ名:【戦国マホロバ】四の巻 マホロバ幕府開府 決戦、冬の陣! / 担当マスター: かの


【マホロバ暦1192年(西暦531年) 2月12日】
 扶桑の都 ――


「わしは、この国の将軍になる」

 先ヶ原の戦後処理を終わらせた鬼城 貞康(きじょう・さだやす)は、マホロバの将軍として新しい幕府を開くため、桜の世界樹のある扶桑の都へ向かいました。
 争いのない平和な世の中……。
 天下泰平は貞康の悲願でした。

「長く苦しく、哀しい戦国乱世を終わらせる。わしが、なんとしてでも!」

 貞康はそっと目を閉じ、志半ばで散っていった戦国武将たちのことを想いました。
 武菱 大虎(たけびし・おおとら)葦原 総勝(あしはら・そうかつ)織由 信那(おだ・のぶなが)そして天下人日輪 秀古(ひのわ・ひでこ)――
 彼らの意思を継ぎ、新しい時代を築くことが、己に課せられた使命のように思えました。

「ただ、マホロバを統べる桜の樹――扶桑の化身である天子(てんし)様はお会いくださるだろうか。扶桑は、いつ噴花してもおかしくないと学者たちは騒いでおる。もし、万が一のことがあれば……マホロバは沈む」

 胸騒ぎと同時に、ふと未来からの不思議な者たち、未来人(みらいじん)のことを思い出しました。
 マホロバの先の世を知るという彼らは、新月の夜にどこからともなく現われ、満月の夜に姿を消すのです。
 それはいつも、必ずといっていいほど自分の運命を左右するような大事のときでした。
 貞康は今度もまた、彼らに会える予感がしました。

「どうやら、わしやマホロバにとって、あやつらとは運命を共にする一蓮托生のようなものらしいのう。彼者がいなくては、どうやって新しい幕府を開いたらよいものか……?」

 貞康は、鬼契を交わした無二の鬼鎧(きがい)に笑いかけました。
 が、その笑顔が、やや力ないものに変わっていきます。
 「その前にやらねばならぬことがある」
 と、独り言のように言うと、扶桑の都へ出発する前日、鬼々の母なる鬼子母帝(きしもてい)の元を訪ねました。
 都へ上洛する許しを得るためです。
 その面談は親子水入らず二人だけで、他には誰もいませんでした。

 やがて――

 鬼子母帝の屋敷から血にぬれた刀を携えた貞康が現われ、彼は、そのまま扶桑の都へと出発しました。
 その後、鬼子母帝の姿を見たものは、誰一人としていませんでした。

卍卍卍


【マホロバ暦1191年(西暦530年)】
 奥衆(おうしゅう) ――


「隙がないから討たないだけで、隙があれば、討つ。魁正……なあ、常永?」
「はい。かの国の大帝は、鬼から桜の世界樹を守ってほしいという我らの願いを聞き入れるはず。手はずは整っております、我が君……伊建 正宗(だて・まさむね)様」

 金髪に片眼の少年――否、少女はいたずらっぽく笑っていました。
 傍では、彼女の使者という黒い衣にマントを羽織った青年が控えています。
 先が原の戦いで落ち延びる途中、瑞穂 魁正(みずほ・かいせい)を手助けしたのは、この正宗の命を受けた馳倉 常永(はせくら・つねなが)でした。
 魁正は言います。

「雲海の向こう……エリュシオン帝国から、大砲を積んだ軍艦を連れてこようなどと、伊建家は本気で考えてるのか。俺はこれ以上、生き恥を晒したくはない」
「子供……ううん。私が女だからって、バカにしないでくれる?」

 正宗は利発そうな瞳をくるりと動かします。

「私は、秀古も鬼城も恐ろしくはなかった。あと、十年……早く生まれてたら、この一眼の龍が天下取りに割り込めたものを! きっと、誰も成し遂げられないことをしてみせる。もちろん、この一眼龍(わたし)が、天下を奪うこと!!

 魁正は半信半疑ながらも、水面に僅かながらでも波立たせることができるなら、正宗の言う隙は生まれるのではないかと考えました。
 それが例え、この少女を利用することになろうとも――

「あ、私が女ってのは秘密だからね。バラシ禁止。守らない奴は……コレだから」

 正宗は喉元で十字を切り、親指を下に向けました。

 西軍の残党、そして、平和な世では生きられぬ時代に取り残された武者たちが続々と集まり、貞康たちを迎え討ちます。
 扶桑の噴花の混乱の乗じようと、天下の転覆を企てたものでした。

「とりあえず、伊建軍は鬼城の味方の振りして現地へ向かう。常永は親書を持って、急ぎエリュシオンへ。軍艦を連れてきて! 後は、頼んだからね? 魁正!! 」

 扶桑 冬の陣(ふゆのじん)――

 鬼城が治める世を阻止しようと、扶桑の都を巡っての最後の戦が仕掛けられようとしていたのです。

卍卍卍


【西暦2022年 9月】
 マホロバ 現代――


「繋がった……時とトキが!」

 葦原の戦巫女葦原 祈姫(あいはらの・おりひめ)の描いた{bold}時空の月(じくうのつき)は、過去と現代のマホロバを繋いでしまいました。
 月の輪からは2500年前の桜の花びらが溢れ、哀しい記憶と共に、時空の狭間に取り残された鬼子母帝の姿がありました。

「マホロバの地は鬼一族のもの!!」

 鬼子母帝は月から這い出ようとしています。
 その手に【過去】をつかみ、【未来】を手に入れるため。

 破壊と絶望の闇が月の輪を覆います。
 歴史の歪みは、ここから始まろうとしていたのです。

担当マスターより

▼担当マスター

かの

▼マスターコメント

 ゲームマスターのかのです。
 マホロバキャンペーンシナリオ最終回、【戦国マホロバ】四の巻をお届けします。

 マホロバ暦1192年、扶桑の噴花の直前です。
 鬼城貞康は、マホロバ将軍となり天下を治めるため、扶桑の都へ向かいます。
 一方で、新幕府を阻止しようと、瑞穂魁正や西軍残党、伊建正宗らが、最後の戦を仕掛けようとしています。
 PCは、2月12日(天子と貞康の謁見)より半年前の過去から到着することが可能です。
 葦原の戦神子が描いた『時空の月(じくうのつき)』をくぐって、過去へと向かいます。
 時空の月は何度も往復はできず、『行き』『帰り』それぞれ一回しか通過できませんのでご注意ください。

※このシナリオには以下の注意事項がございます。

・戦国時代のマホロバでは、携帯電話やインターネットの使用はできません。
情報伝達手段は「のろしやラッパなど」戦国時代ならではのものとなります。
移動手段も馬や徒歩などです。

・『時空の月』を通って持って行けるものは、「装備しているもののみ」です。
イコンも行くことはできますが、稼働時間は限られます。
鬼鎧は『鬼の血』を入手することができれば、その限りではありません。

・PCは必ず現代のマホロバから『時空の月(じくうのつき)』を通って、戦国時代へタイムワープします。
過去のマホロバ世界側にPCを作成することはできません。

・同じ時間、同じ場所に、同じ人物が同時に存在することはできません。
その場合は『一人に同化』されます。
記憶は『時空の月』をくぐってきたPC側にあるとします。

・PCの目的は『過去を取り戻しマホロバの歴史を新たにつくる』ことです。
ただし、歴史をゆがめようと過度に干渉しすぎると、その時代から弾き飛ばされる場合があります。

・MCとLCは同じ時代にいるようにしてください。過去、未来での別行動はダブルアクションに含まれます。


 この【戦国マホロバ】シリーズは、一話完結の数話構成となっています。
 (※予定は変更される場合もあります)
 各校の参加制限はありませんが、抽選となった場合は葦原明倫館生が受かりやすくなっています。

【戦国マホロバ】第壱巻 マホロバ暦1185年頃のシナリオ
【戦国マホロバ】第弐巻 マホロバ暦1187年と1188年頃のシナリオ
【戦国マホロバ】第参巻 マホロバ暦1190年頃のシナリオ
【戦国マホロバ】第四巻 マホロバ暦1192年頃のシナリオ

※ アクション結果を受けて、葦原房姫の御筆先も変化しました。

 マホロバの戦国時代を駆け抜け、新たな時代をつくりましょう。
 皆様のアクションをお待ちしています。


【NPC一覧】

(マホロバ暦1192年)
鬼城貞康(きじょう・さだやす)……鬼城家当主。鬼の血脈を受け継ぐもの。正史ではマホロバ幕府の初代将軍となったが……?

葦原の戦神子(あしはらの・いくさみこ)……本名:葦原祈姫(あしはらの・おりひめ) 西暦2022年のマホロバに突如現れた少女

葦原総勝(あしはら・そうかつ)……葦原国国主。祈姫の祖父 ※ゲームから除外
葦原鉄生(あしはら・てっしょう)……からくりオタク。祈姫の父


瑞穂魁正(みずほ・かいせい)……別称:瑞穂の軍神。瑞穂国国主
日数谷現示(ひかずや・げんじ)……瑞穂藩士。瑞穂藩の侍大将


鬼子母帝(きしもてい)……鬼城家の母

朱天童子(しゅてんどうじ)……金品を奪うなどして都を荒らしている鬼一族の棟梁


織由上総丞信那(おだ・かずさのすけ・のぶなが)……於張国の豪傑 ※ゲームから除外
日輪秀古(ひのわ・ひでこ)……天下人。土に還る


伊建正宗(だて・まさむね)……奥東地方に勢力をもつ若き大名
馳倉常永(はせくら・つねなが)……正宗の家臣


雪うさ……貞康が合戦場で助けた童女


(西暦2022年)
鬼城貞継(きじょう・さだつぐ)……マホロバ前将軍

鬼城白継(きじょう・しろつぐ)……マホロバ将軍。貞継と(SFM0033439) 樹龍院 白姫の子。行方不明

葦原房姫(あしはらの・ふさひめ)……葦原藩姫。『御筆先』が復活
ハイナ・ウィルソン……葦原明倫館総奉行(=校長)。房姫のパートナー


■戦国時代の主なマホロバ勢力

【鬼州国(きしゅうのくに)】(鬼城家)
マホロバの東地方を勢力にもつ。後に東方へ国替えした

【葦原国(あしはらのくに)】
マホロバの北東地方を勢力にもつ

【瑞穂国(みずほのくに)】
マホロバの西地方を勢力に持つ

【於張国(おわりのくに)】
扶桑の都近郊に勢力にもつ

【奥集国(おうしゅうのくに)】
奥東地方に勢力をもつ

▼サンプルアクション

・冬の陣に参加する

・マホロバ幕府を開府する

・鬼子母帝と戦う

・月の輪を閉じる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年02月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年02月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年02月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年03月14日


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