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【歪な侵略者】鏡の国の戦争(第1回/全3回)

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【歪な侵略者】鏡の国の戦争(第1回/全3回)

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シナリオガイド

“もう一つの地球”で鳴り響け! 解放への軍靴!
シナリオ名:【歪な侵略者】鏡の国の戦争(第1回/全3回) / 担当マスター: 野田内 廻

我々は、君たちに“緊急を要する協力を 求めに来た”のだ

 東京に現れた軍隊のような怪物たちを迎撃するため
 援軍に向かった契約者たちと羅 英照(ろー・いんざお)は、もう一つの地球から
 来たというコリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)(アナザー・コリマ)
 
と出会いました。

「―――奴らは自らの事をダエーヴァと称し、
 我々の世界をアナザー、君達の世界をオリジンと呼んでいる」

 もう一人のコリマからの要請を受けた契約者たちは、
 アナザーにある千代田基地と アナザーとオリジンを繋ぐ“道”を守るため
 アナザー(もう一つの地球)の怪物、ダエーヴァとの
 戦いに赴きました。

 この戦いを制し、契約者達はダエーヴァを撃退します。
 しかし、ゆっくりと休む間もなく、アナザーでは新たな戦いが始まろうとしていたのです。


◆◆◆


 千代田基地の防衛戦からしばらく、基地では戦勝ムードが漂っていました。

 オリジンの人たちの協力、自衛隊の国連軍への編入、総力を挙げて攻めてきた敵を撃退するなど、いいニュースが続いたからです。

 しかし、悪いニュースもありました。アメリカでの敗戦を筆頭に、中国で活動していた国連軍との連絡が途絶えるなど、世界各地の戦況は悪くなる一方だったのです。

「今、反撃の狼煙をあげなくてはならない」

 アナザー・コリマの考えに、羅 英照も賛同し、日本の東京都松戸市に存在する黒い大樹攻略作戦の準備を進めました。

 黒い大樹―――宇宙から飛来した種子より発生した、巨大な謎の物体からはダエーヴァの怪物が次々と産まれてくる彼らの拠点であり、クイーンのような存在です。

 攻略に成功すれば、島国である日本の防衛は大きく優位に傾く他、世界各地で戦う仲間に勇気を与える事になるでしょう。

「もう少し時間に猶予があれば、イコンを配備できるのですが……」

「時間によって得られる利点は、残念だがダエーヴァの方が大きい。一秒の価値が違うのだ。現状で、可能な範囲でなんとかするしかあるまい」

 羅 英照の陳情により、教導団の上層部では日本でのイコンの運用が可能なように、調整と機材の輸出を行っています。しかし、肝心の道の工事が終わらなければ、イコンをアナザーに持ち込む事ができません。

 他にもいくつかの問題を抱えながら、攻略作戦の計画が練られていきました。


◆◆◆


「……ふぁ、あ、すみません」

 アナザーに現れた、もう一人のアイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)アナザー・アイシャは常に眠そうにしていました。

「アムリアナ様は、こんなに大変な思いをしていたのですね」

 アナザー・アイシャは、アナザーの先代女王に教えてもらった事実を千代田基地の人たちと、オリジンの人たちに説明しました。

「アナザーとオリジンの二つの地球は、急速に近づいています。いずれ、二つの地球は衝突するでしょう。もしも、もしもそうなってしまえば、それが世界の滅びの引き金となり、二度とその流れを覆す事はできなくなります」

「アムリアナ様はその事態を避けるため、多くの力を使い、使い果たしてしまいました……そして、私にあとを託しました。部分的にオリジンとの繋がりがある今でしたら、シャンバラの私の力を借り、現状を維持する事ができます」

 二つの世界の衝突を避けるためには、アナザー・アイシャをダエーヴァから護らなければなりません。しかし、千代田基地から遠く離れてしまえば、ダエーヴァに対する切り札でもある道を維持できなくなってしまいます

 道を失えば、オリジンとの繋がりを失い世界の衝突までの秒読みが再開されてしまいます。

 アナザーを、オリジンを救うためには千代田基地とアナザー・アイシャの両方が必要なのです。


◆◆◆


「千代田基地の制圧は失敗、ね。ちょっと今まで通りにやり過ぎたかな」

 黒い大樹の近くあった斜めになりつつも倒壊はしなかったビルの一室には不思議な光景が広がっていました。

 ザリスが六人席に座り、ダルウィと人間の青年がそれぞれ一つずつ席に座っています。

 人間の青年、南坂 光太郎は暇そうに髪の毛をいじって話しを聞いている様子はありませんでした。

「一番厄介なのは、女王様を飛行機にでも乗っけて逃げ回るとか、ロケットで宇宙に脱出するとか、かな。ただの時間稼ぎにしかならないけど、してくると思う?」

「いよいよとなれば、意味の無い延命策も出よう。だが、オリジンと合流した今はむしろ」

「攻めに転じようとする。かな」

「攻勢に出るのであれば、むしろ好機かと。出し惜しみされておる自衛隊もある、いっそ前に出てきてくれれば、これも潰せよう」

「そう? じゃあ、用兵は任せるよ。僕はここで、絶対に起こるであろう不足の事態に対応するよ」

「オリジンの戦士が、ここまで来ますかな?」

「来るよ。だからこそ、僕がここで待っていてあげないとね」

 ダルウィはさっそく攻めてくるであろう国連軍の対策のために部屋を出ていきました。

「あいつ、ロシアの頃から失敗しかしてないんだろ? 任せて大丈夫なのかよ」

 髪を弄る手を止めて、光太郎がザリスに尋ねました。

「いいよ、別に。勝っても負けても、ね。オリジンにちょっかい出せるからって、少し下級兵を作りすぎた。間引いておかないと、こっちが持たないよ」

「ふーん、やっぱあんた、冷たいよな」

 光太郎は興味なさそうに、髪の毛を弄るのを再開しました。

「雑魚をプチプチ潰すのは、趣味じゃないだけだよ」


◆◆◆


「黒い大樹を攻略するにあたり、しなければならない事が二つ」

 羅 英照は教導団の生徒、そしてオリジンからやってきた希望者全員に作戦の説明を行います。

「黒い大樹の周辺には、いくつもの衛星基地が存在し黒い大樹への接近を阻んでいる。我々、国連軍、そして合流する自衛隊を含めても、この衛星基地を全て攻略するのは難しい。よって、大規模な陽動が必要と判断された」

「陽動作戦の中心は、この羽田にある国際空港の攻略になる。

 ダエーヴァはこの空港を利用し、他の地点にある黒い大樹との間で物資のやり取りを行っていることが確認済みだ。そのために、設備はほぼ使える状態であり、作業員として多くの捕虜が利用されている。理想としては設備を奪還し我々の管理化におく事にだが、不可能と判断された場合は設備及び怪物化した航空機を破壊し、利用できない状態にする事が目的となる。

 こちらの作戦の指揮は、私が担当する」

「そして、黒い大樹攻略の指揮は私が執る」

 アナザー・コリマが鋭い眼光でみなさんを見回します。

「黒い大樹の衛星基地と本陣は、陽動作戦が成功し多くの敵をひきつけたとしても、それでも我々の総力を上回るだろう」

 よって、精鋭部隊を結成し、その部隊を黒い大樹まで送り届ける。実際に黒い大樹に攻撃を加えることができるのは、この精鋭部隊だけになるだろう。他の多くは、彼らを送り届けるために衛星基地及び本陣から出てくるであろう敵の防衛部隊を相手にする事になる

 先に言っておくが、これは危険な賭けだ。リスクの大きさはわざわざ説明するまでもないだろう。だが、ダエーヴァの供給を断つ事ができれば、日本における戦いは大きく我々に傾くことになる

 今日この時まで、我々はひたすら守る為に戦い続けてきていた。その流れを大きく変えるチャンスを逃すわけにはいかないのだ。だが、君達と我々の間に溝が無いとは限らない。よって、君達からの希望が無い限り精鋭部隊に組み込みはしないと約束しよう」

 コリマが言い終わると、羅 英照が頷いたあとに説明をしました。

「契約者の精鋭部隊への志願は私が管理し、希望者は後ほど受け付ける。また、攻めることも重要だが、この基地の防衛も必要となる。いくらかは残ってもらう事になるだろう

 コリマ氏の計らいで、我々は比較的自由に行動ができている。しかし、自由とは常に責務を果たした者に与えられるものであり、その為に自らが果たすべき責務は何か、よく考えるように。私から話すべき事は以上だ」

 

担当マスターより

▼担当マスター

野田内 廻

▼マスターコメント

このキャンペーンシナリオは、『【創世の絆】もう一つの地球と歪な侵略者』の続編になります。
前回の内容については、リアクションの最後に簡単なまとめがありますのでそちらをご参考ください。
前回に参加していないけど、という方の参加もまったく問題ございません。

今回も前回と同様、二つの作戦が行われます。
どちらに参加するかは自由です。教導団だから羅団長補佐についていかなければならないなんて事はなく、好きな作戦に参加できます。

どちらの作戦もアナザーと呼ばれる、もう一つの世界の地球が舞台となります。


■■国際空港攻略作戦■■

こちらは、黒い大樹攻略を行う前提の陽動を行うための作戦です。
しかし、空港を奪還もしくは破壊に成功すれば、今後の展開に大きく影響します。

空港攻略における要点は、空港内部には人間の捕虜が労働者として利用されている点にあります。
彼らは空港の運営に対して高い適正と技量を持つのでどちらの軍にとっても失うのは痛手になります。
できる限り捕虜を救出するのが、この作戦を大成功に導く条件になります。

加えて空港はダエーヴァにとっても大事な施設です。こちらに大きく敵の意識を向けさせれば、
ダルウィを含む精鋭を引きずり出す事ができます。

陽動作戦のため、こちらの作戦の開始時間の方が早くなり、本隊が行動を開始するまでは
主力と思わせるために黒い大樹攻略部隊との通信は封印されます。
また、海上自衛隊の戦力がこちらの作戦を支援します。


■■黒い大樹攻略作戦■■

シナリオガイドにあるように、こちらは本隊と精鋭部隊の二つに別れます。

本隊は可能な限り戦闘を継続し、衛星基地と敵防衛部隊をひきつけて精鋭部隊の作戦に寄与する事が目的です。
一つ一つの衛星基地は小規模なものから、中規模のものまで様々です。その多くは都内の廃墟を改造したものです。

精鋭部隊はかなり難易度の高いパートになり、制限がつき、失敗時にペナルティが発生します。
具体的には、MCとLC以外は参加できません。教導団・アナザー称号による部下はもちろん、武装の扱いになっている従者なども利用できません。
また、突入したあとは支援を受ける事ができなくなるうえに、退路が無くなります。
他の作戦が成功していたとしても、黒い大樹を攻略できなかった場合、超高確率で捕虜にされてしまいます。
捕虜になった場合、次回以降において大きく行動が制限されてしまいます。

また、精鋭部隊には契約者の能力や、人数による制限などはありません。
そのため参加を希望すれば、漏れなく精鋭部隊に参加する事が可能です。


■■千代田基地防衛■■

作戦が行われる間、千代田基地に残ることもできます。

上記二つの作戦が大失敗しない限り、こちらに敵の主力が向かってくる事は無いと考えて大丈夫です。
戦う以外の行動で、かつ最前線にでる必要が無ければ、千代田基地の防衛部隊に参加するのがいいでしょう。


■■部下について■■

教導団は階級称号を付けて参加することにより、
階級に応じた数の部下・舎弟を扱うことが出来ます。
彼らは、ほぼ従者と同じ扱いで、数は階級によります。
(※アナザー)の称号については、教導団と同じ効力(人数)を発揮します。

少尉:10人、中尉:20人、大尉:30人

ただし、今回はアナザーオンリーのためパラ実生徒の称号については、
効力を発揮しません(舎弟を得られません)。


■■NPC■■

アナザー・コリマは黒い大樹攻略作戦の指揮を執ります
羅英照は井の空港攻略作戦の指揮を執ります
アナザー・アイシャは千代田基地にいます


▼サンプルアクション

・国際空港の作戦に参加!

・本隊に参加!

・精鋭部隊に志願!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年05月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年06月08日


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