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【蒼空に架ける橋】後日譚 明日へとつながる希望

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シナリオガイド

浮遊島群の新たな歴史が動き出す日。それをみんなで祝いませんか?
シナリオ名:【蒼空に架ける橋】後日譚 明日へとつながる希望 / 担当マスター: 寺岡 志乃



●イルギス村

 浮遊島群での一幕を終えて、地上へ戻ってはや2カ月。
 ウァール・サマーセット(うぁーる・さまーせっと)はすっかり普通の生活に戻っていました。
 朝起きれば朝食を口に突っ込んで学校へ行き、友達と勉学に励み、放課後になれば町の親方の元へ行って機械工見習いとしての修業をする、という日々です。
 一緒に連れて帰ってきたヒノ・コたち一家のことも、浮遊島群の人たちということで当時は何かと話題になり、さまざまな憶測が飛び交っては村の集会所での話のネタになっていましたが、彼ら自身の努力もあって、今ではすっかり村に馴染んでいます。
 もちろんまだ、昔からここにいる人たち、というほどの親密さではないのですが、いずれはそうなっていくでしょう。
 きっとこれからもこんな日々が続くのだろう、とぼんやり思い始めていた、そんなある日のことです。
 浮遊島群連合の新委員長ミツ・ハから、ウァールの元へ通信が入りました。
 通信は多重会話設定となっており、ウァールと同時にさらにシャンバラにいる複数の人たちともつながっています。

『ハーイ、みんな元気ー? アタシは、まあここ最近いろいろあったけどこのとおり元気なのねん。
 でね。面倒な話ははぶくとして、しっちゃかめっちゃかしてたゴタゴタがようやく全部収まりそうだから、ここらでひとつ盛大に全島合同でパーティーでもしちゃおっかな、って話になってるのねん。独立記念日みたいなやつなのねん』
「独立?」
『もののたとえなのねん。でなかったら浮遊島群連合設立記念日なのねん』

 7000年の間オオワタツミによって強制鎖国を余儀なくされていた浮遊島群でしたが、そのオオワタツミが退治され、雲海が晴れて地上との国交が本格的にスタートした際に浮遊島群連合を設立しました。そして地上との交渉を主目的とする浮遊島群委員会を同時に設立、そこの最初の委員長として最近就任したのがミツ・ハです。

「なんか適当だなぁ」
『それくらいでちょうどいいのねん。
 で、その記念の祝祭をパーっとやるからっていう誘いなのねん。来る?』
「行く行く! おいしい物とかいっぱい、タダで食べられるんだろっ? あの天燈流しのときみたいにさ」

 いかにも子どもらしいウァールの反応にミツ・ハはクスクス笑って、『当然ねん』と答えました。

『衣装もこっちで用意しといてあげるから、安心して上がってくるといいのねん』
「衣装?」
『そう。仮面舞踏パーティーなのねん』
「げーーーっ! 舞踏!? おれ、ダンスなんかできないよ!?」
『アハハッ! べつにダンスは絶対しないといけないってわけじゃないのねん。街を練り歩くパレードは飛び入り参加歓迎だし、路上でパフォーマンスしてるピエレッタなんかも喜ばれているのねん。ようは、仮装して1日面白おかしく気楽にすごしましょうってだけなのねん』
「そっか。ならいいかな」

 話がひととおりすんだと思われるころ、ためらいがちにツク・ヨ・ミ(つく・よみ)が口を開きました。

「……あの……」
『何なのねん?』
「ナ・ムチは、あれから……あの……どうしてる、でしょうか……?」
『ナ・ムチ? どうって?』
「…………あ、あのっ、なんでもないです……っ」

 緊張感に耐え切れなくなって、ツク・ヨ・ミはそう言うと赤くなってうつむきました。
 その様子を見て、ミツ・ハは何か察したようにニヤリと笑います。

『あの少年ならキ・サカの秘書官の1人になって、よく彼女をサポートしてるのねん。いつも一緒にいるらしくて、わりと頻繁に伍ノ島の新聞をにぎわせてるらしいのねん。そのうち婚約発表なーんてことになるんじゃないかって話も出てるくらいなのねん』
「…………そうですか」

 なーんちゃって。噂話の域を出ない与太話なんだけどねーっ、と手をヒラヒラさせながらミツ・ハは笑ったのですが、うつむいたまま沈み込んでいるツク・ヨ・ミにそれを聞いている様子はありませんでした。



 通信を終えて、月明かりのなかをウァールの家から自分の家へ帰る途中、ツク・ヨ・ミはそっと胸に手を押しあてました。
「わたし、どうしてこんなに……胸が痛いのかしら……」

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

■10月6日 補足(10月7日、更に補足を加えました)
最終話含め、高久マスターが担当していた「裏」シナリオのNPCは呼ぶことは出来ませんのでご注意ください。
第一話・第三話・第四話でナオシ、ツ・バキが登場しておりますが、こちらも高久マスターのNPCのため呼び出し不可となります。

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 こんにちは、またははじめまして。寺岡志乃といいます。
 このシナリオは、シャンバラとカナンの間にある5つの浮遊島群が舞台となります。
 【蒼空に架ける橋】シリーズの後日譚となっていますが、前作とはほぼ関係のないパーティーシナリオですので、一度も参加したことのない方でも気楽に参加いただけるかと思います。


●仮面舞踏パーティーについて
 ヴェネツィアのカーニバルのようなものです。きらびやかで豪華な衣装をまとって、1日街を自由に歩くことができます。
 衣装は義務ではありませんので、普段着で過ごしたいというのでもかまいませんし、浮遊島群の衣装(古代大和風な現代服)ですごす、ということもできます。
 衣装についてはどういったものかアクションに書いていただけていればそれを描写します。
 今回、「昼」パートと「夜」パートに分けたいと思います。どちらかを書いてください。両方ということはできません。
 昼のうちに準備して、夜の街でパレードに参加する! という場合、準備の方がボツとなります。
 また、島をまたいで移動することもできませんので気をつけてください。
 イタリアっぽい街で過ごしたいなら壱ノ島、シャンバラっぽい都会の街なら伍ノ島、純和風な街なら肆ノ島、といった感じです。
 島の指定がない場合は壱ノ島になります。


●弐ノ島について
 こちらだけ、太守の娘サク・ヤとカディルの婚約披露パーティーが開かれます。
 カディルは東カナン12騎士長の長男という身分のため、東カナンNPCも出席しますので、アクションをかけることができます。
 さすがに領主バァルは行きませんが、それ以外のNPCでしたら呼び出し可能です。


●NPCについて
ウァール・サマーセット……壱ノ島で過ごす予定です。
ヒノ・コ……イルギス村の自宅で静養中。浮遊島群へ行く予定はありません。
ツク・ヨ・ミ……伍ノ島のナ・ムチが気にかかっているけど、キ・サカと一緒の姿を見たくなくもあり……と揺れてます。何もなければ壱ノ島でウァールと普通にすごしています。
ナ・ムチ……あまりパーティーとか人がいっぱいで騒々しい所は好きじゃないので、伍ノ島で仕事してます。
キ・サカ……ナ・ムチをパーティーに連れ出そうとあれこれやってます。
スク・ナ……伍ノ島で仮装して、路上屋台で串焼きとかいろいろ食べてます。
ミツ・ハ……参ノ島で仮装してます。
 このほか、寺岡のマスターページに一覧がありますのでそちらをご参照ください。


※※本シナリオのアクション締切日は10月12日を予定しております。※※
※※また、リアクション公開日は11月10日の予定です。ご了承ください。※※




 それでは、皆さんの個性あふれるアクションをお待ちしております。

▼サンプルアクション

・パーティーに参加する

・街を散策する

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年10月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月12日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年11月10日


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