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螺旋音叉『怠惰』回収

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螺旋音叉『怠惰』回収

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シナリオガイド

地面からでっかくてねじれた音叉が生えてきた! それって本当?
シナリオ名:螺旋音叉『怠惰』回収 / 担当マスター: 溝尾富田レイディオ

 写真の中に、奇妙なものが写っています。
 まるでクレーターの様にえぐれた地面の中心に、ねじれた音叉としか呼びようのないものが突き立っています。

「ある日、地面から、生えてきた……か」
 彩祢 ひびき(あやね・ひびき)ははたきの柄で肩を叩きながら呟きます。
 ねじれた音叉(ひびきの持つ資料では『螺旋音叉・怠惰』と説明されている)は、地上に出ている部分だけでも8メートルを超えるとのことです。

 それだけのものが地面から突き出たにしては、逆に地面がえぐれるというのは少し不自然です。
「まぁ、いいか!」
 ひびきはバイクのギアを一段アップしてから頷きます。

「よくはないのでは?」
 ひびきにバイクで併走する加能 シズル(かのう しずる)が首を傾げます。
「なんとかなるって!」
 ひびきは薄い胸を張ります。シズルは、ひびきの身軽そうな胸を見て密かに溜め息をつくのでした。

(きっと肩こりになったりしないんでしょうね)
 子供のように身軽なひびきの体型は、肩こりに悩む女性との間で密かにあこがれの的になっているようです。

「動けなくなった人たちを一刻も早く助け出さなければなりませんね」
 レティーシア・クロカス(れてぃーしあ・くろかす)は、蒼空学園から借り受けたバイクを操りながら頷きます。彼女たちは、螺旋音叉・怠惰の回収のほかにもう一つ重要な任務を負っています。

「写真は写らないスライム……それってスライムなのかしら?」
 シズルは資料を取り込んだスマートフォンを操作しながら首を傾げます。
 螺旋音叉・怠惰を中心とした、半径約五十メートルのクレーターの外縁部に、大きなタールでできたアメーバのようなものが多数集まってきています。

 不定形のため、正確な数は不明です。ざっくり計算して直線にして三百十四メートル、黒い不定形のスライムもどきに、みっしりとかこまれています。
 なによりも特徴的なのは、そのスライムもどきは写真に写らないという点です。

 黒いスライムもどきは、同じ周波数で震えながら時折奇妙な声で鳴いて(?)いるそうです。
 第一次調査隊が上空から螺旋音叉を調査しようと接近したところ、その効果が発動し飛空艇の操舵を担当していた剣の花嫁花音・アームルート(かのん・あーむるーと)、が昏倒し、墜落したとの事です。不幸中の幸いというべきか、蒼空学園の校長である山葉涼司(やまは・りょうじ)は、学園内での仕事に追われていたため第一次調査隊には参加していませんでした。
 スライムもどきが彼らに襲いかかる気配はありませんが、彼らの救助も急がなければならないでしょう。


 三人は蒼空学園の校長である涼司の依頼を受け、螺旋音叉・怠惰及び要救助者の回収に向かっています。
 ひびきとレティーシア、シズルはそれぞれにバイクを蒼空学園から借りています。

 第二次調査に先立って、空京大学の王 大鋸(わん・だーじゅ)らの協力によって、『螺旋音叉・怠惰』に関する文献が発見されました。
 その資料によれば、螺旋音叉・怠惰には剣の花嫁や機晶姫の活動を阻害する能力があるとされています。また、機晶姫だけではなく、機晶石を使用した小型飛空艇なども機能しなくなることも分かっています。

 第一次調査隊はその情報を持っていなかった事で飛空艇を墜落させ、スライムもどきのただ中で身動きが取れなくなるという事態に陥ってしまったようです。
 その効果の範囲、強度は不明です。自らも剣の花嫁である花音をパートナーとする山葉校長は、螺旋音叉の存在を憂慮しています。

 詳しい調査のためにも、螺旋音叉・怠惰を回収し、第一次調査隊を救助して欲しいというのが山葉校長の意向です。
 たまたま理事長室を清掃していたひびきが、その命令を受けました。
 ひびきは、校長室を出て一番初めに出会ったシズルとレティーシアに声をかけたようです。

 彼女たちは無事に要救助者らを助け出し、螺旋音叉・怠惰を回収する事ができるのでしょうか。

担当マスターより

▼担当マスター

溝尾富田レイディオ

▼マスターコメント

こんにちは。溝尾富田レイディオです。
今回のシナリオは、地面から生えてきた(?)巨大な音叉を引抜いて回収するというのが目的です。
Lv差による影響はあまりありません。なので、いままであまりシナリオに参加されていないキャラクターさんも参加しやすいのではないかと思います。
巨大な漫画ドリルが先端からほどけたようなものをイメージして頂けると、だいたいそんな感じです。
螺旋音叉・怠惰は、特殊仕様の飛空艇が三機あればなんとか持ち上げ移送する事ができます。ワイヤーロープと専用の巻き上げ機、さらに速度を犠牲にして馬力を上げる調整が成されています。接近しすぎると飛空艇が動かなくなる可能性があるため、ある程度離れたまま、ワイヤーロープを螺旋音叉・怠惰に括り付けてもらう必要があります。

 蒼空学園の学生は、校長である山葉涼司から特殊仕様の飛空艇を借り受ける事ができます。それ以外の学校の学生は、クラスが「アーティフィサー」と「テクノクラート」であれば自分で調整した飛空艇を飛行する事ができます。
スライムもどきは黒い・変な声で鳴く、みんな同じ周波数で震えているという以外は普通のスライムとあまり変わりません。

音叉という名がついている位なので、音叉と似た性質をいくつか持っています。
機晶姫あるいは剣の花嫁と同行する方は、十分注意した方がいいかもしれません。

また、サンプルアクション5の要救助者は、全員怪我をしSPもゼロの状態になっています。怪我の程度は、ご自身で決めていただいて結構です。
剣の花嫁、機晶姫は意識はありますが、ふらふらの状態です。スキル、アイテムなどでこの状態から回復する事はできません。螺旋音叉からある程度離れれば、元の状態に回復する事ができます。

▼サンプルアクション

・将来の夢のために実績を……

・人命救助を第一に!

・スライムと思う存分戦いたい

・スライムだけじゃちょっと足りないカナ

・MCにがんばって欲しい

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年11月29日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年11月30日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年12月15日


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