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　このシナリオは初心者さん優先です。
　『蒼空のフロンティア』で初めて遊ばれる方に参加枠をお譲りくださるよう、どうかご協力をお願い致します。
　（「追加参加受付中！」になりましたら、どなたでもご参加ください）
　なお、このシナリオには特別ルールがあります。マスターコメント欄も注意してお読み下さい。

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　『蒼空のフロンティア』の世界へようこそ。
　ここにいるということは、あなたのキャラクターの胸には夢があり、隣にはパートナーがいるはずです。
　はじめての人は、このお話を最初の一歩にしてみてください。
　まだまだ駆け出しという人は、これで更に経験を深めてみてはどうでしょうか。
　これは、そんなあなたのためのちょっとした愛と友情と冒険の物語です。　

　冬休みを迎えた蒼空学園。
　学園内は、もうすぐ行われる課外研修の話題で持ちきりです。
　これは長期休暇中に希望者を募って行われる研修で、授業で学んだことを実践し、協力と友愛の精神を育むことを目的としています。
　が、その実態は――。
　オリエンテーリングを通じてパートナーや気になる相手と絆を深めたくて参加する生徒や
キャンプファイヤー目当ての生徒が参加者の大半を占める恋愛兼交流の場となるお祭り的なイベントです。
　ところが、この課外研修中止の噂が流れました。

　噂の元は学園一の情報屋を自称するローグの正木直人（まさき・ただひと）です。
　あなたを見ると直人は話し始めました。
「研修の準備に行った教師たちが妙な体験したらしい。
　目印が消えたり、食料や荷物がなくなったり、夜中にテントが倒れたり。
　やたらと小動物を見たり、怪我した野鼠拾ったり」
　パートナーでヴァルキリーのローゼリット・リッツアも口を開きます。
「中止の主な理由は突然の猛吹雪とチョトツーです」
　チョトツーは姿と生態は猪とそう変らない食用のモンスターです。
　警戒心が強く、臆病な性質ですが、凄まじい突進力を持っています。
　冬に雪が降り、山にモンスターがいるのは別段おかしくはありませんが、今までの研修でもそんな話は聞いたことがありません。
「で、俺達みたいなのの出番だ」」
　直人は「冬季特別課外研修参加申請書」と書かれた紙を掲げて見せました。
「というわけで、直人。チョトツー退治です！」
「いや。参加だけで十分だろ。俺達が山に行って、同じことが起きれば、気のせいでもねぇし、偶然でもねぇじゃん。」
「そんなわけにはいきません！」
　二人は賑やかに言い合いながら、その場を去って行きました。

　気になって教師に尋ねたところ、特別課外研修の資料を渡されました。
　直人の話は本当だったようです。
　
　野営場所は冬山の中腹。
　オリエンテーリングのポイントはそこを中心に東西南北に設置されています。　
　東のポイントは森の中の獣道を通るルートです。
　落葉が積み重なってりいるので滑りやすくなっています。
　また、同じような場所が多いため、位置の確認が重要になるでしょう。
　教師たちがつけた目印（枝に結んだ紐）がなくなっていたのはこのルートです。
　西のポイントも森の中の獣道を通るルートです。
　こちらは倒木が多いため、倒木を避けたり、片付けながら進む必要があります。
　地面が抉られたような跡や何かが木の幹にぶつかったような跡見られます。
　南のポイントは野営場所から川に沿って下っていくルートです。
　ポイントのある向こう岸へ渡る必要があります。
　川幅は３m程度で橋はありません。流れが急なため、歩いて渡るのは難しいでしょう。
　北のポイントは野営場所から山頂に向って、急な斜面を登るルートです。
　ロープや岩肌の凹凸を上手く使う必要があります。
　身の軽い者や飛べる者がいれば楽になるでしょう。
　
　各自にコンパス、筆記用具、ロープ、楔、小槌、地図、飲料水、携帯食１食分、ブランケットが入ったバックパックが支給される他、
米、調味料（砂糖・塩・こしょう・酒・醤油・カレー粉など）と必要なだけのテントや調理用具が用意されます。
　　
　また、野鼠とチョトツーについても聞くことができました。
　野鼠を保護した後から、木々の隙間、しかも低い位置から無数の視線を感じるようになったそうです。
　その野鼠は何やら気高い空気を纏った真っ白い毛並みのメス鼠で、怪我の治った今はゲージの中からずっと山の方を見ているそうです。
「野鼠の怪我は打撲とそれによる出血。きっと、チョトツーに激突されたんだろうね。
　しかし、チョトツーもどこからから流れてきたのだか。見慣れないものには近付かないモンスターなんだが、万が一ということもある」
　教師は窓の外を一瞥すると、あなたに向き直って言います。
「チョトツーは突撃さえかわせば簡単に倒せるだろう。一般生徒には難しいが、君なら問題ないよ。参加してみたらどうだい？」
　　
　何の変哲もなかったはずの山で一体何が起こっているのでしょう。

　ゲームマスターの竜田大輔（たつた・だいすけ）です。
　今回、初心者さん優先のシナリオを担当させていただくことになりました。
　どうぞ、よろしくお願いいたします。　

　本シナリオは、マスターシナリオに参加するのが初めて、あるいは、まだ参加シナリオが少ない初心者さんのためのシナリオです。
　中級者以上の方は、シナリオが「追加参加受付中！」になるまで、初心者さんに優先的に参加枠を譲ってあげてください。
　また、ある程度のシナリオ参加の経験がある方は、初心者さんをサポートするような気持ちでアクションを書いていただけると嬉しいです。

　シナリオガイドは蒼空学園となっていますが、どの学校の所属でも自由に参加できます。

　さて、このシナリオでは学園近くの山で行われる１泊２日の特別課外研修に参加していただきます。
　メニューは通常の研修同様で、日中にオリエンテーリングと野営の準備を行い、夜にはお楽しみのキャンプファイヤーもあります。
　翌朝は片付けをして帰途につきますので、日中のメニューを仲間と分担して行い、課外研修の障害となっている奇妙な出来事
（荷物・食料の紛失、テント倒壊、目印の消失）と猛吹雪の原因の解明とチョトツーの退治が目的となります。
　
　山の標高は６００メートル。
　３時間半もあれば登れる高さで、南斜面中腹には野営場所となる台地があり、そこまでは山道があります。
　南側山頂近近に大きな源泉があり、そこから湧き出す水が川となって斜面を走っています。
　東西と南はそれぞれ混合樹林と広葉樹林に覆われています。今は冬なので広葉樹の多くは落葉しています。
　北側と山頂付近は岩肌が剥き出しになっています。
　また、残念ながら、遺跡などはありません。ごく普通の山と考えてください。

　オリエンテーリングでは４箇所のポイントに向かい、そこに置かれたアイテムを回収します。
　シナリオにある各ポイントの特徴を読んだ上で、キャラクターのクラスやスキルにあったものを選べば、きっと上手くいくはずです。
　野営は単なるキャンプです。
　テントを設置したり、竈をつくったり、食材を確保したり、食事を作ったり。
　キャラクターによっては、何もせずにゴロゴロしたり、食べるだけなんてこともあるかもしれません。
　オリエンテーリングに比べて、幅広い手段が考えられると思います。
　また、教師の荷物や食料が紛失したのはこの野営場所でのことです。痕跡を調べたり、見張ったり、罠を仕掛けることもできるでしょう。
　今回、必ず果たさなければならない目的は一般生徒への脅威となるチョトツー退治です。

　このシナリオには、以下２つの【特別ルール】を用意しました。

　（１）アクションが未投稿の場合もリアクションに登場する
　　本来、アクションが未投稿のキャラクターはリアクションには登場することはありません。
　　ですが、このシナリオでは例外的にアクションが未投稿でもリアクションに登場します。
　　（マスターの私が設定などから適度なものを考えて書きます）。
　　但し、未投稿の場合、そのキャラクターの行動や目的、プレイヤーの意図がわからないため、あまり活躍はできないものと思われます。
　　くれぐれも投稿忘れにはお気をつけ下さい。

　（２）研修中に本来とる行動とは別に、キャンプファイヤーの行動も書くことができる
　　ゲームの性質上、２つ以上のシーンを想定した行動（例：オリエンテーリングで東ポイントに行き、戻ったら野営でテントを張りをする）を書くと、
　ダブルアクション扱いになり、いずれからのシーンの行動が却下されてしまいます。
　　が、このシナリオだけは特別です。
　　オリエンテーリングと野営の準備などの日中の行動が終了した後、キャンプファイヤーを行います。
　　今回、すべての参加者にはキャンプファイヤーに登場する権利があります。
　　本来の行動とは別にキャンプファイヤーのシーンでの行動や台詞を書くことができるのです。
　　仲間やLCとの親睦を深める機会として是非ご利用下さい。
　　ただし、メインとなるのはあくまでのオリエンテーリングや野営の準備などの日中の行動です。
　　キャンプファイヤーにはあまり文字数を割かない方がいいかと思います。
　　参加は強制ではありませんので、キャンプファイヤーの行動は書かなくても構いません。

　初心者のみなさんには『ダブルアクション』をはじめ、馴染みのない用語がたくさんあるかもしれません。
　また、どうやってアクションを書けばいいのか、わからなくて困ってしまうこともあるかと思います。
　でも、安心してください。
　この画面の上方に『マニュアル』へのリンクがあります。
　わからないことがあれば、こちらを読んでみましょう。
　それでも、わからないことがあるというのであれば、シナリオガイドのすぐ上、『シナリオ参加者用掲示板を見る』をクリックして、
掲示板で質問してみるのもいいでしょう。
　親切な方が教えてくださると思います。

　以上、制限文字数の許す範囲であなたの「想い」をアクションに込めてください。
　小・中学校時代にあった林間学校の班分けをイメージして、キャラクターなら何を担当するか考えるとアクションが書きやすいと思います。
　難しければ、サンプルアクションを参考に、これを膨らませてみてください。
　あなたからのアクションが届くのを楽しみにお待ちしております。
　次は、リアクションにてお会いしましょう。

・チョトツーを追跡して倒す

・向ったルートに異常がないか調べる

・仲間が休息できる場所をつくる

・野鼠を山に戻す