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空飛ぶ箒レースバトル!

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シナリオガイド

パラミタを翔る一陣の風になれ!
シナリオ名:空飛ぶ箒レースバトル! / 担当マスター: 小川大流

 
 森林都市ザンスカール。その一角にひっそりと佇む古びた箒屋で、一組の男女が買い物をしていました。

「あ、アゾート。あれなんかいいんじゃねぇか? お前にぴったりなスモールサイズだぜ」

 片方の少年、アッシュ・グロック(あっしゅ・ぐろっく)は棚に置かれた小さい空飛ぶ箒を指差しました。

「……まてまて、なんでボク買うことになっているんだ。
 キミが寄りたいと言ったからこの店に来たんだろう」

 もう一方の少女、アゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)は呆れたようにため息を吐きました。

「んー、まあそうなんだけどよ。せっかく来たんだからなにか買っていこうぜ。ほらほら」
「……むっ、だからなんでボクが。キミが買えばいいだろう」
「いや無理だろ。サイズが違うし、乗れねぇよ」
「……サイズが違うのなら、キミのサイズに合ったものを探せばいいじゃないか。例えば――」

 アゾートは店内を物色しますが、これ以外の空飛ぶ箒が見つかりません。
 見かねた若い女店主は、年寄りくさい口調で声をかけました。

「空飛ぶ箒はそれが最後の一本さね。ずっと売れ行きが悪くてねぇ」
「……そうなんですか。また、なんで?」

 アゾートの問いに、女店主は答えます。

「近頃、ここいらの連中は小型飛空艇の方がいいらしくてね。
 魔法の箒は流行りじゃないらしい」
「ああ、確かに。この辺の若い連中は小型飛空艇に乗ってるみたいだし。
 ……時代遅れって感じなんだろうなぁ」
「こ、コラ、アッシュ。キミはなんて失礼なことを……っ!」

 二人のやり取りを見ながら、女店主は苦笑いを浮かべました。

「いやいや、構わないよ、悔しいけど彼の言うとおりさね。
 ……この辺りでも、空飛ぶ箒レースバトルがあった頃は、この時期になると売り切れてたのにねぇ」
「「……空飛ぶ箒レースバトル?」」

 初めて聞くその言葉に、二人は首を傾げました。

「おや、知らないのかい? イルミンスール魔法学校が毎年の年明けに行っていた行事さね。
 ……まあ、しばらく前に終わっちまったがね」

 天井を見上げながら、女店主は美しい切れ長な目を懐かしそうに細めました。

「とても大きな祭りでね。深々と降る雪を背景に空を翔る数多の魔法使い。
 まるで花火のような魔法の撃ち合いに、空に響くいくつもの剣戟、交差する火花。
 それはそれは、幻想のような景色だったさ。……見ることが出来るのなら、また見たいもんだねぇ」
「「…………」」
「……おっとっと、悪いねぇ。昔話に付き合わせちゃって。
 駄賃代わりと言っちゃあなんだが、その箒をプレゼントするよ。
 いらないかもしれないけど、大切にしてやってくんな」

 二人は小さい空飛ぶ箒を受け取り礼を言うと、古びた箒屋を後にしました。
 ――その、帰り道のことです。

「なぁ、アゾート。俺様に無茶苦茶おもしろそうなアイデアがあるんだけど」
「……おや、奇遇だね。ボクにもいい案が丁度思いついたところさ」

 言い終えるやいな、二人はお互い向き合い、同時に口を開きました。

「「空飛ぶ箒レースバトルを復活させようっ!」」

担当マスターより

▼担当マスター

小川大流

▼マスターコメント

皆様、はじめまして。
この度ゲームマスターを務めさせて頂きます、小川大流と申します。
精一杯頑張りますので、どうかよろしくお願い致します!

箒屋の女店主に、空飛ぶ箒レースバトルを見せてあげて下さい。
空飛ぶ箒レースバトルの当日は、特設会場が各校の生徒で溢れます。
お祭り騒ぎになっており、さまざまなお店が出店しています。
広場に設置された大型液晶でレース内容を中継します。

■空飛ぶ箒レースバトル
空飛ぶ箒は貸し出し制なので用意する必要はございません。
どちらの部門も素早く飛び回る魔法の玉を手に入れた者が優勝です。
また、箒に乗れる人数は二人までですので、レースの参加者は二人一組でも構いません。
選手として出場できる部門はどちらか一つです。

<基本部門>
武器・スキル・アイテムの使用も禁止されています。
森には、悪戯好きの植物系魔物がいます。蔦を伸ばしてPCたちを捕まえようとしてきます。
また、紫色の煙を吐く大花もあり、その紫色の煙に触れるとPCはもれなく混乱してしまいます。
他参加者への妨害は自由に可能です。

<無差別級>
規定の魔法の箒しか使えませんが、武器・スキル・アイテムの制限はありません。
魔法の玉は小型のガーディアン集団が守っており、口から『墜落の魔法弾』を撃ってきます。
魔法弾にあたった者は漏れなく墜落してしまいます。
海に落ちた者はすぐにスタッフに回収されますが、その時点で失格となります。
他参加者への妨害は自由に可能です。

スタッフも空飛ぶ箒を使い、墜落者を助けます。
また、スタッフとして参加する方は両方の部門でスタッフをして頂きます。

空飛ぶ箒レースバトルの流れは、基本部門が終わってから無差別級を開催します。

■NPC
空飛ぶ箒レースバトルでは、基本部門にアッシュが選手として参加します。
無差別級にアゾートが選手として参加します。
スタッフとして参加するのは、基本部門にアゾート。無差別級にアッシュとなります。

※MCとLCで別れて基本部門と無差別級の二つに出場することは出来ません。何卒ご了承ください。


▼サンプルアクション

・基本部門の選手として参加

・無差別級の選手として参加

・スタッフとして参加

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年01月03日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月04日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月08日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年01月19日


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