なし

　蒼空学園の生徒たちは、修学旅行で奈良は吉野山に訪れました。秋の紅葉狩りを楽しもうというわけです。

「すごい！紅葉で山が燃えているようだ」
「葛湯も美味しいです」
　口々に歓声を上げる生徒たち。
　と、いきなりそこに結界が張られてしまいます。なにが起こったのか、生徒たちにはてんでわかりません。

　そこに三人の「鬼」が現れました。そのうちの赤鬼が生徒たちの前に仁王立ちになって叫びます。
「うぃーっす！わしらはこの吉野の山の主、「三鬼」じゃ。お前たち、浮遊大陸パラミタからやってきたらしいな。しかも、特別な能力をそれぞれ持っていると聞く…しかし、わしからみたら、まだまだ赤子じゃ！」
「なにを！？」
　山葉　涼司（やまは・りょうじ）が叫びます。
「赤鬼様の言う通りじゃ。わしらが修行をつけてやろうと思うてな。結界をはらせてもろたんじゃ」
　赤鬼の腰巾着、黒鬼がにたり、と笑います。
「この吉野の山から高野山、そして天川神社に至るまで、結界を張った。お主たちとわしらの姿は、普通の人間には見えぬ。この結界を解き放つためには、三つの場所にある「だらすけ丸」なる水晶の玉を集めることじゃ。しかし、その「玉」は、古くからここに棲まう鬼や天狗、精霊が守っておるぞ。もちろん、わしらもじゃ。それを奪いあうだけでは、つまらんじゃろうから、『鬼ごっこ』をしようではないか。お前らが鬼になり、我らは追いかけられる側じゃ。わしらから上手く「玉」を奪ってみるがよいぞ。ん…ところでお前も何か言わぬか、黄鬼」
　赤鬼にせかされ、ぼんやりと突っ立っていたふくよかな黄鬼が、はっと我に返ります。
「今日の晩ご飯、なにかいなー」
　ずっこける他の鬼と生徒たち。
「…そうじゃ、夕暮れまでには戻ってこんと、お前らは生涯、この結界からは出られんぞ！はっはっはっは」
「えええー！！」
「ただし、わしらとの勝負に勝ったらうんまいヤマの幸を味あわせてやるからの！それに温泉もつけてやるぞ！？」

このシナリオは「鬼ごっこ」を楽しむものです。

鬼ごっこをするにあたり、「こおりおに」のルールを今回、使用します。

「こおりおに」について
鬼は1人の場合も複数の場合もある。
鬼は決められただけ数をかぞえ、その間に子は逃げる。
鬼は子を追いかける。
鬼が子に触った場合、子は凍った状態となり、動くことができなくなる。
他の子に触ってもらうことで解かれる。
鬼が全ての子を凍った状態にできたら、ゲームは終了。
鬼はゲームが終わるまで鬼のまま。


赤鬼が「生徒たちが鬼」と指定していますので、みなさんが鬼になります。
天狗や森の精霊たちは結界の中で実体化しておりますので、タッチして凍らせて下さい。

三鬼の性格と守っている場所です。

【天川神社】　黄鬼が守っています。
黄色鬼はおなかがすくと不機嫌になり、やらなければいけないこともほったらかしにして赤鬼にいつも怒られています。

【高野山】　　赤鬼が守っています。
猪突猛進のリーダータイプです。ですが、熱くなると周りのことが見えなくなります。口癖は「うぃーっす！」

【吉野山】　　黒鬼が守っています。
自称「天才策士」ですが、ずるをしたいだけ。トラップなどもおてのものです。ただ、女の人には弱いです。

三鬼は「だらすけ丸」を持って行動してします。それを三鬼から獲ることで、結界は解消されます。
ただし、三鬼は影分身を３つまで使えます。生徒をだますことも、充分に考えられます。ですが、影分身は本体ほど、個性がありません。見分けるのは意外と簡単かもしれません。


★武器の使用は禁止です。

以上の条件を上手く利用して、「だらすけ丸」をゲットして下さい！

・トラップをつくる

・なかなか来られない神社にお参りしたい

・鬼や天狗をタッチしまくる！