なし

　
　海賊たちが女王像の右手を持っているという噂が、ザンスカールの町にひっそりと流れました。もちろん、裏ルートの情報ですから、表だった噂にまでなってはいません。
　けれども、蛇（じゃ）の道は蛇（へび）、ヒャッハーの道はパラ実です、ゴチメイ隊の耳にも、その噂は入ってきました。
「女王像っていうと、クイーン・ヴァンガードが探してるっていうお宝だろ？　どうせ、またガセネタだろうさ」
「でもさ、お金にはなりそうだよね」
　興味なさそうなマサラ・アッサム（まさら・あっさむ）とは対象的に、リン・ダージ（りん・だーじ）が身を乗り出して言いました。
「でもぉ、またあの海賊さんたちが、絡んでいるんですねぇ」
　心なし興味を持ったように、チャイ・セイロン（ちゃい・せいろん）がのんびりと言いました。
「無視するのが妥当ですが……そうもいきませんね」
　チラリとココ・カンパーニュ（ここ・かんぱーにゅ）の方を見て、ペコ・フラワリー（ぺこ・ふらわりー）が言います。
　以前出会ったアルディミアク・ミトゥナ（あるでぃみあく・みとぅな）という名の少女は、海賊の仲間です。そして、ココのことを狙っているようでもありました。まだ何も語りませんが、ココとしても何か思うところがあるようです。
「確かめたいのでしょう？」
　ペコが、ココに言いました。
「別に……」
　うそぶくココに、他の四人が軽く顔を見合わせました。
「嘘が下手ですねえ」
「かわいくないんだから」
「じゃ、出発だな」
「そちらは東ですよ。キマクは西です」
　こうして、ゴチメイ隊は、海賊たちのアジトにあるという女王像の破片を求めてキマク近くの廃墟にむかいました。
　

　目的地は、シャンバラ大荒野にある廃墟です。情報では、そこに海賊たちのアジトがあり、女王像のかけらがあるということです。
　噂はそこそこ広まっているようで、情報がもれた海賊たちは荒くれ者を集めて守りを固めているようです。かなり雑多に手下を募集しているようなので、こちらに潜り込みたい人はどうぞ。ゴチメイがくるぞとアルディミアクに教えて、協力するなり、彼女を探るなり、いろいろできますが、過去の行動や立場は頭に入れておかないと、飛んで火にいる夏の虫と瞬殺されるかもしれません。
　女王像を奪いに行く組は、完全な単独行動の人と、クィーンヴァンガードとして行動する人、ゴチメイについていきたい人に分かれます。
　ただし、ゴチメイは基本単独行動ですので、現地で勝手に合流となります。お馬鹿ですから、ほっとくと正面突破すると思いますが……。

・ゴチメイに協力する

・アルディミアクと仲良くなりたい

・女王像の欠片を売り払う

・ココがアルディミアクと話す機会を作る

・女王像の欠片を手に入れる