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灰色の涙

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シナリオガイド

決着のとき
シナリオ名:灰色の涙 / 担当マスター: 識上 蒼

  新しい時代を創造するため、アントウォールト・ノーツをはじめとした六人の天才が、そこに集った。
       
       ――2015年刊行『新世紀の六人 天才達の軌跡』冒頭文より――


 遥か昔、一人の科学者がいました。
 ジェネシス・ワーズワースという名のその人物は、古王国時代に多くの成果を遺しました。
 しかし、人道に反する行いもせねばならない中で、彼は次第に罪の意識に苛まれていったのです。
 
 ――彼女達を、必ず助ける

 その想いを抱き、彼はそれが可能となるときまで、生き続けようとしました。
 自らの知識と記憶を、何世代にも渡って受け継がせる事によって。
 ある時を境に、『知識』と『記憶』は別々の系統を辿って継がれていきました。しかしそれは、ワーズワースの計画を大きく狂わせる事になりました。
そして――


 黒く覆われる空の中を飛ぶ、一隻の船の姿がありました。
「『アーク』……完全に破壊されたわけではなかったか……」
 司城 征が呟きます。
 それは古王国時代にワーズワースが造った、魔導力連動システム搭載の飛空戦艦でした。
 パラミタ内海に眠っていたそれは、PASDをはじめとした学生達の活躍によって破壊されたと思われていました。しかしそれは完全ではなく、起動してしまったようです。
『アーク』は空京に向かっているようです。
 搭乗者は、アントウォールト・ノーツリヴァルト・ノーツ(りばると・のーつ)の祖父にして、ワーズワースを巡る一連の事件の黒幕です。彼の目的は、空京にいる五機精と、司城 征の持つワーズワースの『記憶』を手に入れる事でした。
 そのために、おそらく空京を破壊し尽くす事も辞さないでしょう。


「どうやら、決着をつけなければいけないみたいだね」
 司城はPASDのメンバーを集めて、説明を始める。
「ここからはボク個人の問題だし、無理にとは言わない。まだPASDの今後の処遇も決まってないしね。だけど――」
 中性的な風貌の教師は告げました。
「それでも、力を貸してくれるのなら、手伝って欲しい。敵は今のボクが想像している以上に、強大な力を持っている。出来る事なら彼女達の力も使いたくはない」
 彼女達、というのはガーネット・ツヴァイら五機精の事です。司城は出来る事なら戦いに巻き込みたくないと考えているようでした。
「……最後まで、付き合いますよ、先生。お祖父さんの事も、確かめなければいけませんし」
「今度は、あたしもいくよ。もう、二人にばかり勝手な事、させないんだから」
 リヴァルト、エミカ・サウスウィンド(えみか・さうすうぃんど)の二人もまた、敵本陣に乗り込むようです。
 移動は、魔女ノイン・ゲジヒトの転移術式によって行います。
 彼女は唯一、魔導力連動システムをコントロール出来る存在であり、敵のシステム管理者『全能の書』アールマハトを一時的に抑える事が出来ます。
 司城としては彼女も巻き込みたくはないのでしょうが、彼女なくしては、正面から戦うのは難しい状態でした。
「協力者は御神楽講堂前に集合。では、解散」

            * * *

『アーク』の一室で『灰色の花嫁』は静かに佇んでいました。
「ヘイゼル」
 それが彼女の名前なのか、呼ばれた『灰色』は振り返ります。
「まもなく、奴らが来る。今度はしくじるな」
 それだけ言うと、男――アントウォールト・ノーツはその場を去っていきました。

(リヴァルト、司城先生……)

『灰色』が呟きました。
(ジェネシス……私は、誰? ヘイゼル・ノーツ? それとも……)
 自らの存在意義を、彼女は求めているかのようでした。


「気分はどうだ、藤堂?」
『灰色』のもとを去った男が次に顔を合わせたのは、藤堂 平助でした。
「……殺ス。必ズ」
「その意気だ。期待しているぞ」
 そこには既に、伊東 甲子太郎を慕っていた若々しい青年の姿はありませんでした。


 様々な想いが交錯する中、ついに最後の戦いが始まろうとしています。
 5000年の時を超え、いかなる決着がつくのでしょうか。

担当マスターより

▼担当マスター

識上 蒼

▼マスターコメント

「謎の古代遺跡と封印されしもの」「五機精の目覚め」と続いてきたワーズワースシリーズ、この「灰色の涙」で、ついに完結です。
 時系列は、建国の絆最終回よりも前となっております。そのため、この時点では東西に分かれてはおらず、まだイコンの知識もないものとして下さい。

 このシナリオはこれまでのシリーズ同様難易度が高く、判定も非常にシビアなものになっております。ダブルアクションやシナリオの時系列に矛盾する行動にご注意ください。
 特にMC、LCでの別行動という点でのダブルアクションは非常にもったいないのでお気をつけ下さい。

 今回は、最終決戦という事で、バトルが中心となります。なので、これまでのシリーズに参加さた事のない方でも、「強いヤツと戦いたいんだ」という事であれば十分参加動機になり得ます。
 ただし、敵に関する情報は誰かと共有しなけらば分からないかと思います。その点をご了承下さい。
 また、前回まで黒幕サイドについていた方々は、そのまま継続して敵対アクションをかけることが出来ます。

 特定のNPCと関係が深い方に、今回は招待を出しておりますが、どのように行動するかはお任せ致します。特に芹沢 鴨はまだ重傷を負ったままなので同行させるかどうかはお任せします。他NPCについても同様です。

 
 今回のシナリオには、投票要素がございます。
 司城は五機精を空大に待機させるつもりですが、彼女達は一緒に敵艦に乗り込むつもりでいます。
 そこで、彼女達を戦いに
【1】参加させる
【2】参加させない
 のいずれかを番号でアクション欄にご記入下さい。
 エンディングに関係してきます。


以下、アクション上の注意です。よくご確認下さい。

※新規参加者の方
 次の情報はPCが持っている状態であるとしていいものです。これは、調査本部のデータベースにある情報だからです。
・五機精に関する基礎データ(現在、五体全部の名前、能力特性が判明)
・今回の『アーク』が、前回シナリオの舞台と同じである事。
・機甲化兵についての戦闘データ(雷電属性が弱点、それ以外は効かない。他、攻撃パターン、雛型の存在等)
 アクションを書く段階では、単にPCがそれらを知っている事が前提になる、程度ですのでさほど難しく考えなくて大丈夫です。

※「遺跡編」「五機精編」参加者
 調査部のデータベースの他に、各々が見聞きした情報を持っているものとします。過去のリアクション内において共有したもの以外は、他PC、並びにデータベースに「開示するかしないか」を選択出来ます。開示した場合、それらの情報は共有される事になります。
PC的に秘めておきたい情報は開示しない方がいいかもしれません。

 なお司城 征の正体は、前回一緒に居合わせた人は知っているものとして扱われます。それ以外の方については、「何者か?」と疑問に思っている程度です(情報を誰かから得ない限り)

ここからは全体、PLに向けたものです。

※『アーク』情報
・前回の第一ブロック、第二ブロック、第三ブロックが『アーク』のエリアとなります。
・戦いの中心は第二ブロックとなります。
・前回のマッピングデータが役に立ちます。
・第二ブロック最下層に制御室、最上層に魔力炉があり、階層は全部で四つです。

※その他シナリオ全体情報
・空京大学からの転送先は、第三ブロックの第二層となります。いきなりはバトルとはなりません。
・無線類、通信機器は使用可能です。
・第三ブロックは非戦闘エリアとなります。
・試作型兵器を発見した場合、使用可能です。ただし、武器に対応したクラス(武器レベルが成長するのが『対応』の条件)であなければなりません。一回の戦闘につき使えるのは一つです。(一回の戦闘とは、モンスター一体を倒すまでの間とお考え下さい。ただし戦闘中に敵の攻撃で破壊される可能性はあります)
・人工機晶石も手に入れている場合、使用時間が延びます。
・エミカの紫電槍・改は試作型兵器の司城カスタムです。雷電属性の物理攻撃が出来る以外に特別な意味はありません。威力もオリジナルには劣ります。
・現時点で試作型兵器を所持している場合、持ち込み可です。
・サンプルに縛られ過ぎるとむしろ失敗するかもしれません。

※敵について
・アントウォールト、全能の書、魔力炉本体のいずれか一つを倒せばクリアとなります。この三者は魔力共有を行って、システムのバランスを維持しているので、一人がやられるとシステムが維持出来ない状態になります。
 難易度は高い方から、
 魔力炉>アントウォールト>全能の書 
 となります。
 また、どれを倒すかによっても、物語の結末が変わってきます。

・魔力炉は最上層、最下層の制御室にはアントウォールトにおり、全能の書は各階層をランダムに移動します。
・また、魔力炉のある部屋の前には藤堂 平助がいます。
・第二、第三層には機甲化兵・改というこれまでの量産型と雛型の中間くらいの強さの敵がいます。
・敵の強さは相当なものです。特にラスボス格の三者は数のごり押しが通用する相手ではありません。「ここは俺に任せて先に」くらいの感じで各所にうまく分かれないと、敵に一網打尽にされるような事になりかねません。
・相談推奨ではありませんが、どの階層の敵の相手をするかくらいははっきりさせておいた方がいいかと思われます。

※敵NPC情報
 アントウォールト・ノーツ:リヴァルトの祖父。現在は魔力炉と半分魔力融合状態に。
『全能の書』アールマハト:原書にして原初の魔道書の一つ。本体が魔力炉内部に。人型は冷静、というよりは機械的な性格。
 藤堂 平助:暗黒面に墜ち、狂戦士と化しています。前回よりもケタ外れに強いです。 
 灰色の花嫁:詳細不明。何やら『研究所』の時とは様子が違うようですが……
 伊東 甲子太郎:死亡
 傀儡師:人形切れのため、再起不能


 これが正真正銘のラストです。物語の結末に至る、皆様のアクションを楽しみにお待ちしております。

▼サンプルアクション

・魔力炉の本体を目指す

・第三ブロックから支援を行う

・機甲化兵・改を潰す

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年07月26日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年07月27日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年07月31日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年08月20日


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