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空京暴走疾風録

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シナリオガイド

喧嘩上等、御意見無用! 行き場のない〝青春〟(エネルギー)が、野性と化して牙を剥く!
シナリオ名:空京暴走疾風録 / 担当マスター: 瑞山 真茂

 シャンバラ地方のあちこちには、地球文化が数多く流入しています。
 それらの中でも、空京が一番「地球的」であることは間違いないでしょう。
 流入した地球文化の数々にはいい物も悪い物もあります。が、それらの中で空京の市民が頭を悩ましているもののひとつに、「暴走族」という文化がありました。

 ヘルメット不着用、交通道徳を無視した集団走行、違法改造、騒音、武装しての暴力行為etc……
 とりわけ「不法行為」の規模は、「暴走族」をやっている人達に「契約者」がいるという事でかなり過激化しています。

 週末の夜、空京各所の道路は彼ら暴走族の走り回る一種の無法地帯と化します。
 それらのコースの中で、もっとも人気があるのは「空京環状7号線」でした。この道路は《環七》あるいは《カンナ》の愛称で呼ばれ、御神楽環菜のファンからもアンチからも注目されていたのでした。
 ただでさえ血の気が多い、しかも「契約者」である者達が出会えばそれだけでただではすみません。そこに「ファン」と「アンチ」という対立が入ろうものなら、その激突はいっそう派手なものとなります。その際、各種の魔法やスキルが飛び交う事も珍しくありません。

 このような事情から、週末の《環七》は極めて危険な道路となってしまいました。加えて、いつの間にやら「《環七を》一周した《暴走族(チーム)》は、空京を縄張りにするワルの《一番》だ」という不文律が生まれ、暴走グループ間の対立や抗争は一層激化。たまに誰かが《環七一周》を達成すると、今度は達成者が他の非行少年たちから四六時中狙われて(彼ら流に言えば《マトにかけられて》)いつか必ず袋叩きに遭い、《一番》から引きずり下ろされてしまいます。結局《一番》が決まる事はなく、空京暴走族の動きは止む気配がありません。
 厄介なことにこの《環七》は空京市街地の中を回る一般道路でした。道路の脇には各種店舗や民家が普通に並んでいます。暴走少年あるいは暴走グループ同士の衝突時の度に、近隣住民が被害に遭うこともしばしばです。

 この現状に、空京警察も何もしなかったわけではありません。しかし、警察組織だけでは対応できる人の数も限られました。現状警察当局は、シャンバラ地方各校に依頼し、外部から「契約者」の協力者を募って暴走非行少年対策を取っています。
 また、「環七」近隣の住民達の中でも「自警団」を結成したり、あるいは空京警察同様に各学校に依頼を出して「契約者」を招き、ある種の「用心棒」を頼む動きもあります。

 そして今週もまた週末がやってきます。
 空京の《環七》に響く排気音とクラクション。《青春(エネルギー)》を持て余した少年達の衝突。それを取り締まる《オトナ》達、空京警察と自警団──。
 今度の週末に《環七》に繰り広げられる光景は、どんなものとなるのでしょう?
 それは、参加するプレイヤーの皆さんがどう動くかにかかっています。



担当マスターより

▼担当マスター

瑞山 真茂

▼マスターコメント

 本シナリオには、全ての学校の生徒が参加可能です。
 ジャンルを「バトルもの」としているのは、「暴走グループ全体vs公権力&自警団」の構図、可能性として「暴走グループ間での対立」の構図があるから、とご理解下さい。
 今回のシナリオでは、とある週末の夜の空京《環七》各地で起きた出来事を描く、という形になる予定です。
 ※イコンは使用禁止です。


 本シナリオへの参加の仕方は、大きく分けて「暴走族となって週末の《環七》を走る」「警察への協力者」「環状線近隣住民を守る自警団」の三種類があるでしょう。

1.「暴走族となって週末の《環七》を走る」
 自分で新しい暴走チームを起ち上げたり、既存の暴走グループ(後述)の一員となって週末の《環七》を走ります。「俺は気ままにひとりで走るぜ」と、一匹狼スタイルをとっても構いません。
 自分から危険に飛び込まず、交通ルールを守った走りに徹するならば「ある程度」は安全です。
 ですが、ノーヘル、特攻服の着用、バイク改造等「目立つ」ような事をすると、途端に非行少年達から目をつけられるようになります(交通ルールを守っていても、集団で走っているとやはり目をつけられる可能性があります)。
 このリスクを避けるなら、自分達の走り回る領域を限定した上で、その領域を「縄張り」とする大型勢力に挨拶にいくのが無難でしょう。
 現在《環七》は、東・西・南・北それぞれに大規模な暴走グループが根を張ろうとしています。これらはいずれも少なくない「契約者」を構成メンバーに抱えています。禁止はしませんが、抗争を仕掛けるのは危険でしょう。
 《環七》東・西・南・北の各大型勢力の個性は次の通りです。
  「東」の「怒羅厳縁兵羅亜(どらごんえんぺらー)」(構成人数約60)……
    専守防衛。比較的穏健。
    他勢力の挑発や攻撃に対してはギリギリまで耐える。
    ただし、一度反撃に出たら容赦はしない。
    挨拶に行った場合の反応は「あまり派手な事はしないようにな」
  「西」の「美的流徒(びゅーてぃーすとりーまー)」(構成人数約80)……
    《一番》争いには原則「我関せず」の態度。享楽的、軟派な気風。
    他勢力が「縄張り」に入ってきても暴れたり目立たなければ放任。
    ただし、反撃に出たらやはり容赦はしない。
    挨拶に行った場合の反応は「他人に迷惑かけない範囲なら、好きにやっていいヨ」
  「南」の「醍堕郎子(だいだろす)」(構成人数約50)……
    《一番》争いには表だって参加せず。
    (ただし、構成員は敵対勢力の動きを常時監視しているという噂在り。
     空京暴走族がらみの警察への匿名通報は、多くが「南」からのものでは? という説もあるらしい)
     挨拶に行った場合の反応は「協力を頼む事あるけど、その時はヨロシク」
  「北」の「空狂沫怒苦霊爾夷」(構成人数約100)……
    武闘派。刃向かうヤツらは許さない。
    自分のみならず他の「縄張り」に積極的に乗り込んで、敵対勢力・目立つ暴走グループを攻撃。
    挨拶に行った場合の反応は「逆らったら容赦しない」
 「既存の暴走グループの一員」となる場合は、上述四勢力のどれかに入る事になります。
 なお、一度これらの勢力に入ったら、脱退には様々なリスクが伴います。例えば「北」の場合は、狙われて袋叩きにされる程度は覚悟しておくべきでしょう。
 持ち込む装備に制限はありませんが、銃火器や強すぎる武器の持ち込みは控えた方がいいでしょう。「暴走族」ではなく「テロ組織」と思われた場合、公権力が手段を問わず叩き潰しに来る可能性(警察内テロ鎮圧用特殊武装部隊の出動、シャンバラ教導団への出動依頼、天御柱学院へのイコン部隊出動依頼etc)があります。
 このアクションをする場合は、「走り回る地域はどこか」(「東」「西」「南」「北」のいずれか、あるいは「特に選ばない」等)「チーム名(漢字の当て字を使う場合は読み方も必須/既存グループに入るのならばそのチーム名)」を必ず記述して下さい。



2.「警察への協力者」として参加
3.「環状線近隣住民を守る自警団」として参加
 両者の主要な目的は、環状線近隣の治安や住民の安全を守る事です。目前で犯罪行為が行われていた場合には、武力で介入し、犯罪者を逮捕する権利があります。
 「警察への協力者」の場合は、不審と思われる相手に身分証明書提示の要求や所持品の検査をする権利があります。ただし、これらの権限を濫用した場合には新聞沙汰となり、当人のみならず空京警察そのものが世間からの避難・糾弾に晒される恐れがあります。事前に空京警察に連絡を入れるべきでしょう。
 また、「非行少年の溜まり場」と分かっていても、通報がない限り個人住居への立ち入りは厳禁です。
 「自警団」の場合、「警察協力」に比べて権限は大分制限されますが、多少の無茶が露見しても本人しか新聞沙汰にならない、という点があります。不法行為にならなければ非行少年らの動きを牽制する為に相当自由に動けるでしょう。推奨は出来ませんが、「バレない範囲ならいくらでも無茶は可能」という一面はあるかも知れません。
 武器・防具・装備は持ち込みが可能です。バイクなどの乗り物がなく、必要な場合には警察当局や住民有志の方から貸し出されます(ただし、「外見年齢16歳以上」の方に限ります)。
 が、「暴走族」側のアクション同様、あまり強力な武器は使わない方が無難です。向こうに非があったとしても、子供相手に大ケガを負わせたとなれば新聞沙汰に発展し、世間から厳しい非難の目が向けられる事でしょう。

 アクションの手段には、「どこで」(例:「北」の盛り場、「西」の《環七》路上、「東」のスーパーマーケットの広い駐車場、等)「何をする」(例:一定地域をバイクでぐるぐる回る、目立つ場所に立って周囲に目を配る等)を記述して下さい。


 皆様のアクションをお待ちしています。

▼サンプルアクション

・自分で暴走チームを起ち上げて、週末の《環七》を走る

・「北」の《空狂沫怒苦霊爾夷》の構成員として週末の《環七》を走る

・空京警察に協力する

・自警団として住民を守る

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年12月14日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月15日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月19日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年01月05日


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