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【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~前篇~

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【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~前篇~

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シナリオガイド

鎮魂の島に、再び忍び寄る黒い影。その正体を探り出せ!
シナリオ名:【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~前篇~ / 担当マスター: 神明寺一総

 今日、デザイナーの五十鈴宮 円華(いすずのみや・まどか)さんが、本紙記者の取材に対し、現在二子島で建設を進めている『二子島(ふたごじま)戦没者慰霊碑』について、

「空賊の襲撃などのために建設が滞っている。この問題を解決するために、契約者の皆さんのお力をお借りしたい」

 と、協力者を募る意志をを明らかにした。



 ファッションブランド『マドカ』の代表を務める五十鈴宮円華さんは、現在、葦原島の南にある二子島で、昨年勃発した『二子島紛争』の犠牲者を追悼するため、『二子島戦没者慰霊碑』の建設を進めている。
 
 円華さんは昨年、「マホロバの文化を、広く地球の人たちに知って欲しい」と、日本の企業グループと共同でファッションブランド『マドカ』を創設。しかしこれが、葦原藩の開国政策に反対する武装組織『金鷲党(きんじゅとう)』の反感を買うことになる。
 円華さんは、シャンバラ各校の交流促進のために催した晩餐会で、金鷲党の襲撃を受け、拉致されてしまったのだ。

 葦原島の南に浮かぶ無人島、二子島に立て篭もった金鷲党は、円華さんの解放を条件に、葦原藩に対し、開国政策の撤廃と総奉行ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)の追放を要求。これを拒否した葦原藩は、蒼空学園などと共同で救出作戦を敢行。激戦の末、金鷲党を殲滅し、円華さんを救出することに成功した。


 円華さんはその後、自分がきっかけとなって引き起こされた戦いで、多くの人命が失われたことに心を痛め、私費を投じて、戦没者を追悼するための慰霊碑の建立を決意する。
 彼女の志は人々の共感を呼び、建設計画には多方面から支援の申し出があった。
 こうして慰霊碑の建設は順調に進み、節目となる『二子島紛争』1周年の日までに完成する見込みだった。ところがここに来て、その工程に大幅な遅れが出てきている。

 その原因として円華さんは、島に物資を運ぶ輸送船が、度々空賊の襲撃を受けていることを挙げ、輸送船の安全を確保するために、シャンバラ各校から協力者を募ることを明らかにした。

 また現地の作業員から「幽霊を見た」「幽霊に襲われた」という声が上がっている点について、五十鈴宮の家宰である由比景信(ゆい・かげのぶ)氏は、「今のところ私の方ではそういった情報は確認していないが、空賊以外の障害についても合わせて対処し、作業が円滑に進むよう万全を期していく」とだけ述べた。


−− 以上、5月1日付蒼空タイムズより抜粋 −−

担当マスターより

▼担当マスター

神明寺一総

▼マスターコメント

 最近五十鈴宮円華は、一つの問題に直面しています。
 それは、彼女が進めている、二子島の慰霊碑の建設が遅々として進まないことです。

 現在島には、海を突き出した岬に、木製の仮の慰霊碑が建てられています。
 円華はまずこれを、最も激しい戦いが行われた、姉島の旧金冠岳要塞の跡地に移した上で、恒久的な使用に耐えうる石碑に作り替え、将来的には、周辺を霊園として整備したいと思っています(千鳥ヶ淵戦没者墓苑のようなものです)。

 しかし最近、この建設が滞っているのです。


 最初に問題になったのは、空賊による略奪です。
 島には、建設に使う資機材や作業員の食料・生活必需品などが、数日に一度、飛空船で運ばれています。
 この飛空艇が、空賊の襲撃を受けるようになったのです。

 元々、この二子島の空域には空賊が出没し、付近を飛ぶ船が襲撃を受けることがままありましたが、金鷲党が島から駆逐されてしばらくは、空賊が現れることはありませんでした。
 それがここに来て、再び輸送船が襲撃を受けるようになったのです。
 今はまだ、作業が進められなくなる事態には至っていませんが、被害は回を追うごとに酷くなっています。 


 そして先日、この状況にさらに追い打ちをかける事態が起こりました。
 2週間ほど前から、『要塞跡地に幽霊が出る』と噂が広まり、現地の作業員たちが怖がって作業を拒否するようになってしまったのです。
 島では今でも、戦死者たちの遺体が見つかることがあり、こうした噂は立ちやすい環境にありました。
 そこで円華は、建設と並行して遺体の捜索・埋葬作業も実施し、作業員の不安を取り除く努力をしていました。
 しかし、こうした努力に拘らず、噂は一向に消えず、それどころが、ここ数日は、実際に幽霊を見たという者や、幽霊に襲われたという者まで現れるようになってしまったのです。


 事ここに至り円華は、独力での問題の解決は困難と判断。各校から協力者を募ることにしました。
 一連の事件の背後に存在する、黒い影を感じながら……。

 果たして、幽霊は本当に存在するのでしょうか。そして、謎の空賊の正体は?

 謎の『鍵』を内に秘め、二子島は、その不気味な姿を大空に横たえています。
「まだ、何も終ってなどいない」ことを、人々に知らしめるように−−。



 このシナリオは、以前自分が執筆した【金鷲党事件 一】 〜『絆』を結ぶ晩餐会〜 (第1回/全2回)、及び【金鷲党事件 一】 〜『絆』を結ぶ晩餐会〜 (第2回/全2回) の、続編に当たります。
 プレイに当たっては、この2本をお読み頂けると、マスター的にはモノ凄く!(笑)嬉しいです。

 ウレシイですが!(←シツコイ)

 「今から全部に目を通すは大変だ……」という方のために(何せこの2本、結構文量があります)、プレイに『最低限』必要と思われる情報を、後日マスターページにまとめておきますので、過去作品に参加したことの無い方も、気兼ねなくご参加ください。

 また、内容的には葦原藩に関わる話ですが、円華は広く各校から有志を募っていますので、他校の生徒であっても問題なく参加いただけます。

 なおマスターページは、『アクション締切日の24時間前まで』更新する可能性があります。


 アクション作成時の注意点ですが、アクションの内容に拘らず、戦闘時にどのような対応を取るのか(戦闘する、逃げる、説得する、等々)を必ず明記するようにしてください。これは、キャラクターが望む望まないに拘らず、戦闘に巻き込まれる可能性があるからです。
 また、戦闘発生時の対応を含めてですが、各アクションでは、スキルや特技、アイテムなどをどのように使用するか、具体的に記述するようにしてください(アクションの記述については、サンプルアクションも参考にしてください)。

 それでは、皆さんのご参加、お待ちしております。

▼サンプルアクション

・遺体の捜索・埋葬作業に協力する

・作業員に聞き込みをする

・島の周辺を探しまわって、空賊を捕まえる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年05月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年05月18日


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