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あなたもわたしもスパイごっこ

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シナリオガイド

実行「可能」な指令を遂行するプロフェッショナルは君だ!?
シナリオ名:あなたもわたしもスパイごっこ / 担当マスター: 名も無き詩人

 今、コントラクターの間でとあるゲームが密かに流行しています。

 そのゲームとは、「レトロなスパイ風な連絡方法」によって「ほぼ確実に達成可能であり、決して犯罪にはならない」内容の「指令」が送られ、それを個人ないしは複数で達成しなければならないというもので、「ミッション・ポッシブルゲーム」または「スパイ小作戦ごっこ」と呼ばれています。
 かつて地球で放送されていたドラマ――その再放送を見た誰かが参考にして、流行させたのが始まりだそうです。
 ブームの波は少しずつですが着実に広まっており、特に危険な「指令」は無いため各校もあまり気にしてはいません――それどころか学校関係者も暇な時にこれで遊んでいるという噂があったり無かったりします……。

◇          ◇          ◇


 シャンバラはキマク、そのどこかにある元空き家の小屋――その主、アレックス・レイフィールド(あれっくす・れいふぃーるど)の元に1つのテープレコーダーとクーラーバッグが届けられていました。
 ブームの波は彼の所にも来ていたようです。

「テープレコーダー……。要の奴か……?」

 いつも騒がしく、基本的に非常識なパートナーの顔を思い浮かべ、アレックスは送られたカセットテープを再生します。

『……おはようレイフィールド君。早速だが、君に指令を与える』

 やはりと言うか何と言うか、再生されたテープからはパートナーの高島 要(たかしま・かなめ)の声が聞こえてきました。
 しかも雰囲気を出すためなのか、妙に深みのある渋い声です。

「やっぱり要か! またわけのわからんモンに影響されやがって!」
『まあまあ、いわゆる悪意の無いゲームってやつなんだし、気にしないでよアレックス』
「って、テープレコーダーで会話するな! ギャグマンガじゃねえんだぞ!!」
『そんな細かいことはどうでもいいじゃない。こういうのは雰囲気を大事にするのが普通なんだしさ』
「普通じゃねえよ! リアリティ重視しろよ!」
『まあそれはそれとして……』

 要の声は続きます。

『7月の猛暑の中、私はシャンバラ大荒野のとある場所にいる。そこは結構見晴らしの良い建物で、近くには何かしらのスポーツ施設らしきものがある。その建物の屋上で茣蓙を敷いて薄い掛け布団をかぶってのんびり寝ているわけだ』
「このクソ暑い時期、しかも太陽の下で寝てるってか? 熱中症で死ぬぞまったく……」
『大丈夫大丈夫。ビーチパラソル立ててあるから直射日光の心配は無いよ?』
「そりゃ用意のいいことで」
『そこで君の指名だが、私の居場所を割り出し、同梱したクーラーバッグの中にある、パラミタでは有名なシャンバラ山羊のミルクアイスLLサイズを今日中に届けてくれたまえ』
「暑いからアイス届けろってのかよ!」
『そりゃまあさすがの私も暑さには勝てないからね〜。あ、届けてくれたら一緒に食べようよ?』
「……考えさせてもらう」
『言うまでもないだろうが、君もしくはメンバーが敵に捕らえられあるいは殺されたとしても、当局は一切関知しないからそのつもりで』
「俺が死んだらパートナーロストのショックがそっちにいくだろうが! 関知しろよ!」
『なお、このテープは自動的に消去される。成功を祈る……』
「おいおい、そんな都合のいい展開が待ってるわけ――」

 どっか〜ん!!!

 要の声が聞こえなくなって数秒後、突然テープレコーダーが大爆発を起こしました。
 もちろんその直撃を受けたアレックスは真っ黒焦げです。

「……あんにゃろう、一辺薬物検査にでもかけさせるか……? それとも空京の精神病棟にでもブチ込むか……?」

 自分にヒールを施しながら、アレックスはぼやきました。


 コントラクターの間でブームになってしまったこのスパイごっこ。あなたはどんな風に遊びますか?

担当マスターより

▼担当マスター

名も無き詩人

▼マスターコメント

 どうも皆様こんにちは。
 どちらかといえば日本のドラマよりもアメリカのドラマの方が大好きな「名も無き詩人」が、ちょっとしたスパイアクション・コメディシナリオをお届けいたします。

 私が所有するパラ実生NPC高島要とアレックス・レイフィールドが登場していますが、今回は学校優先は無く、どの学校の方でも気軽にご参加いただけます。

 とあるドラマの影響で、変なゲームが流行しています。とはいえ、これは一過性のブームであり、永久に続くわけではありません。
 参加者の皆様には、以下に定められたルールに従って、思う存分このゲームを楽しんでいただければと思います。
 ガイドでは要とアレックスの話が出ていますが、今回この2人はどちらかといえば「オマケ」の範疇であり、基本的に無視してくださって構いません。メインはPC同士によるゲームです。

【ゲーム説明】
1:ゲームは「指令者」と「遂行者」に分けて行われる。
  どちらも個人、あるいは複数人で行って構いません。ですが、いずれも「同時に出せる(受けられる)指令は1グループにつき1つまで」とさせていただきます。仮に遂行者が2つ以上の指令を受け取った場合、どれか1つだけを選んでいただき、他は破棄することとなります。
  この両者はMCとLCの間、MC同士でも可能です。ただしNPCを巻き込むこと(NPCから指令が来た、NPCに指令を与える、指令達成のためにNPCに何かをする等)は原則NGとします(話題に出す程度ならOK)。MC同士で行う場合は指令者・遂行者間でグループアクションとすることを推奨いたします。

2:連絡はできるだけレトロなスパイ風に。
  指令者は遂行者に対し、ガイドに出てきたようなテープレコーダーのように、可能な限りレトロで、スパイの雰囲気が出るようなものを利用して指令を出してください。携帯電話やパソコンのメール等はご法度となっております。
  雰囲気を出すために、送ったテープ等は無理矢理処分させてください。コメディのため方法は問いませんが、他シナリオに持ち込むのは厳禁とさせていただきます。

3:指令内容は「実行可能」であること。犯罪行為は厳禁。
  これはあくまでもゲームですので、指令は誰にでも達成可能な内容にしてください。子供のおつかい程度のものがベターですが、できるというのであればどんな内容でも構いません(どうしても失敗しそうな場合、指令者に緊急連絡を入れるのは可能です)。
 ただし、その内容が警察沙汰になるような「犯罪行為に繋がる」ものは厳禁とさせていただきます。

4:指令の妨害はできる限りしないであげよう。
  これはあくまでもゲームですので、他人が遂行中の指令を妨害するのはNGです。「他人を妨害するのが指令」というのもアウトとさせていただきます。アクションの結果、偶然妨害になってしまった場合は大丈夫です。

5:どんな内容であれ成功したら褒め称えてあげよう。
  親しき仲にも礼儀あり。出した指令がどのような内容であっても、指令者はそれを達成した遂行者を褒め称えてあげましょう。何かしら「ご褒美」を用意するのもいいかもしれません。


 ところで要の出した指令ですが、これは今までのパラ実シナリオの中に答えが隠されています。もしNPC2人に絡む場合、パラ実シナリオに登場した施設の中から、要のヒントに該当するものを探し出し、そこに向かってください(ヒント:その場所は種モミの塔ではありません)。
 絡む方がおられなければ、アレックスは1人で要を探しに行きます。達成可能な指令なので無事に終わるでしょう。


 それでは皆様のスパイごっこアクション、お待ちしております。

▼サンプルアクション

・【グループA・指令者(複数人いるなら『その1』)】指令として買い物をさせる

・【グループA・遂行者(複数人いるなら『その1』)】指令を遂行するべく買い物に向かう

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年07月19日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月20日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月24日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月05日


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