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【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~後篇~

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【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~後篇~

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シナリオガイド

囚われの仲間と女王器を、狂気の死霊術師から守り切れ!
シナリオ名:【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 ~後篇~ / 担当マスター: 神明寺一総

『いた!見つけたよ!みんなを見つけた!』
『本当ニャ!?』

 そう小声で言う月美 あゆみ(つきみ・あゆみ)に、ミディア・ミル(みでぃあ・みる)も小声で歓声を上げました。
 『下手に大声を出して、牢番に不審がられないように』という用心です。

 金鷲党(きんじゅとう)に与するジャジラッド・ボゴル(じゃじらっど・ぼごる)に捕らえられたあゆみは、白姫岳要塞内に監禁されてからずっと、仲間たちに向かって、《テレパシー》で呼びかけていました。
 いつもならばすぐコンタクトが取れるはずが、どういう訳か中々上手く行かず、今まで連絡が取れずにいたのですが、遂にコンタクトを取ることに成功したのです。

『それで!それで、みんなはどうしてるのニャ!』
『もう、みんな要塞の中に入り込んでるって!』
『やった!』

 ミディアは、思わずガッツポーズを取りました。

『奇襲の件も大丈夫だったって。一瞬ピンチになったけど、援軍が間に合って、撃退に成功したそうよ』
『さすがにゃ〜』

 2人は敵が要塞の兵力を裂いて奇襲しようとしているという情報を事前に掴んでいたのですが、テレパシーでコンタクトが取れなかったため、情報を伝えることが出来なかったのです。

『あと、ちゃんと言っといたわよ。昨日から、急に地球の人間が増えたって』

 実は昨日の朝頃から、急に要塞内で英語が頻繁に聞かれるようになったのです。
 話の内容まで聞き取れる訳ではないので確証は持てませんが、あゆみ自身は、『もしかしたら、地球から援軍がやって来たのではないか』と考えています。

『もう少し、何か分かればにゃ〜』
『また、情報収集のチャンスはあるわよ。そうそう、【パラミタセントバーナード】が先行してこっち向かってるって。ミディアの好きな物を、イッパイ持たせてくれたらしいわよ』
『うぅ……。みんな、イイ人たちにゃ……』

 仲間たちの気遣いに、思わず涙ぐんでしまうミディアです。

『あとは、ここが何処か分かれば言うこと無いんだけどにゃ〜』
『目隠しされて、要塞の中を散々歩かされたからね。仕方ないよ。何か分かったら、また教えればいいわ』

 ミディアは涙を振り払い、残念そうなあゆみを励まします。

『……そうだにゃ』
『あともう少し、ガンバろう、ね!』
『あゆみ!』
『ミディ!』

 2人は互いを励まし合うように、ガバッと抱き合うのでした。



由比 景継(ゆい・かげつぐ)!?確かに、その亡霊はそう言ったのですか?」

 東雲 秋日子(しののめ・あきひこ)の報告に、海棠(かいどう)は『信じられない』という表情で言いました。

「ハイ。『金冠岳にある鏡が、由比景継の手に陥ちようとしている。これまで必死に防いできたが、それも時間の問題だ。急いでくれ』って。だいぶ切羽詰まった様子でした」

「景継……。聞いたコトの無い名前ですね。円華さん、何かご存知ですか?」

 御上 真之介(みかみ・しんのすけ)は、そう言って五十鈴宮 円華(いすずのみや・まどか)の方を見ます。ですが、彼女も頭(かぶり)を振るばかりです。

「海棠さん。景継って、一体何者なんですか?景信さん、いや、円華さんのお父さんと、何か関係があるんですか?」

 答えが待ち切れないのか、海棠が口を開くよりも早く、キルティス・フェリーノ(きるてぃす・ふぇりーの)が疑問を口にします。

 五十鈴宮家は、『結び』の秘術と女王器『産日の鏡』を伝える葦原藩の旧家であり、由比家は、その五十鈴宮家に連なる一族として、代々五十鈴宮家の家宰(かさい)を務めてきました。家宰とは、家中の一切の采配を任される、いわば『家の宰相』です。
 そして海棠は、その由比家に仕える忍びであり、先日命を落とした由比家当主、由比 景信(ゆい・かげのぶ)の死後ずっと、彼の影武者を務めています。

 そして秋日子たちは、その景信が、『実は五十鈴宮家の現当主である五十鈴宮 円華(いすずのみや・まどか)の本当の父親であり、その事実をひた隠しにして円華を支えてきた』という秘密を知る、数少ない人物なのです。

「……いいでしょう。お話ししましょう。景継というのは、由比家の分家出身の男です」

 海棠は虚空を見つめながら、ゆっくりと話し始めます。

「もう二十年近く前の事です。先代の由比家の当主が急な病に倒れ、余命いくばくも無くなりました。所が、彼には跡継ぎとなる男子がいなかったため、急遽婿養子を迎える事になりました。当時、その養子の最有力候補だったのが景継なのです。実際、由比家の縁戚には他に適当な男子もいなかったため、後継者はほぼ景継で決まりかけました。しかし、先代の五十鈴宮家当主で、景信様の腹違いの兄弟でもある知信(とものぶ)様が、首を縦に振りませんでした。知信様は『由比家の跡取りは景信様にしたい』という強い意向をお持ちだったのです」


「え?確か知信さんって、景信さんと仲が悪かったんですよね?」

 キルティスは、必死に記憶の糸を辿ります。

 知信と景信は、共に同じ女性を好きになりました。それが、円華の母親純華(すみか)です。2人の恋の鞘当ては、やがて五十鈴宮家の家督争いにまで発展しましたが、結局、家督を継いだ知信に景信が譲る事で決着し、純華は知信の妻となりました。しかし、その時既に、純華のお腹の中には景信との子供がいました。それが、円華なのです。


「いえ、確かにお二人は恋敵でしたが、元々仲は悪くはありませんでした。とはいえ知信様は、純華様と景信様が、いつまでも同じ館の中にいるのは危険だと考えていたようです。また、家督相続と同時に景信様が妻を娶とる事によって、景信様の思いが純華様から離れるのでは、という期待もあったようです」

 景信は一瞬、円華に気遣うような視線を送ります。しかし円華は、一切感情を表に出すこと無く、じっと話に耳を傾けています。

「元々、景信様は家中で人望がありましたし、家の事にもよく通じていらっしゃいました。一方、景継は所詮分家の出。これまで、五十鈴宮家の家内の事に、携わったことなどありませんでした。景信様の方が、景継よりも由比家の跡取りに相応しい事は、誰の目から見ても明らかだったのです」
「……でも景継は、そうは思わなかった」
「そうです」

 御上の言葉に、首を縦に振る海棠。

「あくまで『自分こそが家督を継ぐに相応しい』と主張する景継は、藩の有力者に賄賂を送り、知信様に圧力をかけようとしたのです。それは、大変危険な行為でした」

 ここで景信は、一旦言葉を区切ります。

「そんな事をして家中の内紛が藩に知られれば、最悪『お取り潰し』などということにもなりかねません。周りの者たちや知信様も、思いとどまるよう説得したのですが、景継は全く聞き入れませんでした。それで止む無く『最後の手段』を取ったのです」

「最後の手段っていうと、もしかして……」
「そう。暗殺です」

 恐る恐る、というカンジの秋日子に、海棠は事もなげに言いました。

「だが景継は、我々の動きを敏感に察知し、逃走したのです。我々もすぐに追手を差し向け、かなりの深手を追わせたものの、結局捕える事は出来ませんでした。しかし、その後の捜査でも見つけることが出来なかったので、死亡したものと思っていたのです。まさか、生きていたとは……」

「そんなコトが……」

 五十鈴宮家の暗部を聞かされた円華は、辛そうに目を伏せました。


「つまり、五十鈴宮家や由比家に強い恨みを持つ景継という男が、金冠岳の『鏡』を手に入れようと、金鷲党の残党と手を結んだ。そして悪いことに、彼がその目的を達するのも時間の問題、と。そういう訳ですな」

 それまで、腕組みをしてじっと話を聞いていた宅美 浩靖(たくみ・ひろやす)が、口を開きました。
 宅美は元軍人で、今回の作戦の総指揮を執っている人物です。

「その男は、円華さんのような『術』を使うために、その鏡を狙っとるんでしょうか」

 円華は『結びの秘術』を使うために、常に『産日の鏡』の複製を持ち歩いています。 

「確かに由比家にも、五十鈴宮家とはやや異なりますが、秘術が伝えられています。景継も分家とはいえ由比家の人間ですから、ある程度術を使うことも出来ると思います」

 宅美の問いに、海棠が答えます。

「他にも『冥府の力』や『死人を操る』というキーワードを、幽霊から聞いたという報告があります。島に現れる幽霊も何かの魔力が原因となっているようですし、もしかしたら、そうした術に使うのかもしれません。彼らが探している鏡は、まず間違いなく、景信さんが使っていた物です。もしその鏡が由比家累代の物だとしたら、かなりのエネルギーが蓄えられている筈です」

 御上が付け加えます。

「でも、どっちにしても、ロクなコトに使いそうにないね……」

 『う〜ん』という顔をする秋日子。

「……私、許せません」

 それまで、俯いたままじっと手を握りしめていた円華が、不意に、顔を上げました。

「私、許せません!お父様の鏡を手に入れるために、こんなに多くの人たちに、しかも生きている人たちだけでなく、安らかに眠っている方にまで、こんな酷い事をするなんて!そんな方に、お父様の鏡を渡す訳には行きません!」

 円華は、強い口調で言いました。

「円華さんの言う通りですよ、円華さん!何としても、あの男の野望を阻止しましょう!」
「そうだよ、円華さん!そんなヤツに、景信さんの形見を渡す訳には行かないよ!」

 秋日子とキルティスの言葉に、御上や宅美といった、その場にいる全員が力強く頷く。

「皆さん……。ハイ!よろしくお願いします!」

 円華は、目に涙を浮かべながら頭を下げた。
 


 「バゴッ!!」

 三道 六黒(みどう・むくろ)の渾身の一撃を受けて、直径10メートルはあろうかという巨大な岩石が、大きな音をたてて砕けました。

「有難うございます。これで、鏡の発掘作業を進めることが出来ます」

 そういって、深々と頭を下げる小男を一瞥すると、六黒は、一言も発さずに踵を返しました。
 六黒は、由比景継の手足となって働いているその小男の、やたらに卑屈なところが気に入らないのです。

「それで、これからどうするのです、六黒?景継様からは、五十鈴宮の娘をこの山に近づけないよう、言われておりますよ」

 小男の方を一度も振り返る事無く歩み去る六黒に、両ノ面 悪路(りょうのめん・あくろ)が声をかけました。

「アヤツらの動きは、どうなっている」
「物見の話では、今のところ動きは無いようです」
「そうか」

 そう言ったきり、六黒は押し黙っています。

「こちらも、戦力が十分とは言えません。敵の動きをよく見た上で、兵を置きませんと」
「策を練るのは、おぬしの仕事だ」
「これは失礼。実は、私はまだ結論を出す時ではないと思っているのですよ。旗色を鮮明にするのはジャジラットや、他の者たちの出方も見てからでも遅くはないと思いまして」
「なら、今しばらくは戦ってみせよう」
「……申し訳ありません」

 悪路は、慇懃に頭(こうべ)を垂れます。

「好きでやっていることだ。気にするな」
「……これは、余計なことを申しました」

 そういう悪路の美麗な顔には、陰惨な笑みが浮かんでいました。

担当マスターより

▼担当マスター

神明寺一総

▼マスターコメント

 このシナリオは、
 【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 〜前篇〜、及び
 【金鷲党事件 二】 慰霊の島に潜む影 〜中篇〜の続編に当ります。

 前編や中編に参加していない方でも、問題なく参加して頂けますが、その場合は、前編および中編を読んでから参加されることを、強くお勧めします。

 また余裕があれば、
 【金鷲党事件 一】 〜『絆』を結ぶ晩餐会〜 (第1回/全2回)、及び
 【金鷲党事件 一】 〜『絆』を結ぶ晩餐会〜 (第2回/全2回)
 の2本を読んでおくと、よりシナリオの内容が理解し易いと思います。
 またマスターページに、この2本のシナリオの内容をまとめた物(【金鷲党事件 一】 〜『絆』を結ぶ晩餐会〜 あらすじ)が掲載されていますので、そちらも参考にしてください。

 なお例によって例の如く、マスターページは、『アクション締切日の48時間前まで』更新する可能性があります。



 かつて、葦原藩の反開国派武装組織『金鷲党』との激しい戦いのあった二子島(ふたごじま)
 この島で頻発する幽霊騒ぎや、空賊による輸送船の襲撃といった事件を調査するため、契約者たちは島へと向かいました。

 前編では、空賊を壊滅させたり、また金冠岳(きんかんだけ)周辺に出没する幽霊について調査を進めるなど成果を得る一方、月美あゆみとミディア・ミルが、金鷲党の捕虜となってしまいました。

 中編では2人を救出するため、敵の立て篭もる白姫岳(しらひめだけ)への潜入に成功した他、幽霊騒ぎを起こす金鷲党の狙いが、金冠岳に残された『鏡』の回収にあることが明らかになりました。

 この後編では、『白姫岳要塞に監禁されている2人の救出』と、『金冠岳に残された鏡の奪取』が目標となります。



 前回のシナリオに参加したキャラクターは基本的に、それぞれ前回と同じ場所からシナリオを始めることになります。

 中編に参加していないキャラクターはまず、金冠岳方面か白姫岳方面のどちらの作戦に参加するか決めてください。

 金冠岳に向かえば、円華たちと共に由比景継が鏡を手に入れるのを阻止するために戦うことになります。
 白姫岳なら、捕虜となった仲間の救出に力を尽くすことになります。
 この他、予備戦力として対策本部に待機したり、情報収集に努めるという選択もありますが、こちらは、余程しっかりした目的があるのでもない限り、途中参加の方にはお勧めしません。

 また中編に参加した方でも、前回の続きの場所からではなく、金冠岳から白姫岳へ向かったり、また逆に白姫岳から金冠岳へと向かうことも可能ですが、その場合移動でだいぶ時間をロスすることになります。



 ではまず、白姫岳方面について説明します。

 2人が監禁されている白姫岳要塞ですが、ここについては、以前の『二子島紛争』の捕虜たちから、詳細な情報が得られています。
 それによると、大きく『上層』『中層』『下層』『地下』の4階層に分けることができます。

 まず『上層』ですが、ここには見張り台(櫓)や通信施設、それに平時の司令室や、予備の発電施設などが置かれていました。重要な捕虜を監禁するための牢獄(塔)も、ここにあります。

 この上層にある通信室から、何人かが要塞内への潜入に成功した他、守備隊の殲滅に成功した櫓が1つあります。


 次に『中層』ですが、ここには攻め寄せる敵を攻撃するための櫓が、全部で5箇所、ちょうど五角形を描くように配置されていました。また内部は、主に兵士たちの生活空間で占められていました。

 前回、ここから侵入したキャラクターはいませんでした。 


 『下層』には、山の外縁に沿って、幾つものトーチカや塹壕が設けられていました。また、大型機材の搬入も可能な、要塞の中央門が1つあります。

 下層では、まず中央門が爆破され、ここから1パーティーが内部に侵入した他、秘密の入り口からも、もう一つ別のパーティーが侵入しています。


 最後に『地下』ですが、ここには物資や兵器の集積所や発電施設などの他、あまり重要でない捕虜用の牢獄もここにありました。また、万一の時は、臨時司令室がここに設けられることになっていました。

 この地下からは、前編で月美あゆみたちが発見した秘密の入り口から、キャラクター1名が潜入しています。


 この他要塞の各層には、空調設備があり、各層の通風口は全て内部でつながっています。
 また各層には、外部に通じる秘密の入り口が幾つかありますが、そのほとんどは守備隊によって封鎖されてしまいました。


 白姫岳の守備隊ですが、若年の侍を中心に1/3程が抽出され金冠岳方面の奇襲に振り向けられましたが、彼らは撃退され、敗走しています。
 残りの3/2は、未だ要塞内の防備に徹しているものと思われる他、『昨日地球からの援軍が到着した』という、あゆみによる未確認情報もあります。



 次に金冠岳方面を説明します。

 金冠岳ですが、紛争時に爆破されたため、内部の要塞は崩壊。山自体も中央部がカルデラ状に大きく窪み、今では、高さが元の2/3程度になっています。
 崩壊の危険があるため、今のところ内部の詳しい調査は行われておらず、山の麓にある慰霊碑の建設予定地以外のことはまるで分かっていません。 
 
 現在円華たちは金冠岳の手前の密林の中におり、ここから金冠岳を目指します。
 鏡のあるおおよその場所については、円華が術を使って知る事が出来るのですが、どうやって近づくかが問題となります。

 一番オーソドックスなのは徒歩ですが、この場合、崩落の危険のある山を越えて行かなければなりません。
 空から近づくなら、山越えの危険は回避できますが、何らかの移動方法を用意する必要がありますし、敵の攻撃に身を晒す危険性があります。
 この他、金冠岳と白姫岳をつなぐ地下トンネルを使うという方法もあります。

 このトンネルは、先の紛争時における破壊工作によって白姫岳方面への通行は困難(人一人が通れる位の隙間はあります)になりましたが、金冠岳方面は、崩落の影響を受けておらず、未だに利用可能です。
 ですが、相手に出口で待ち伏せされたり、また出口を塞がれたりした場合、突破が困難になるばかりか、背後から挟撃され、袋の鼠となる危険性もあります。


 最後に対策本部ですが、こちらは元々金冠岳と白姫岳を結ぶ狭隘部に設けられており、司令官である宅美浩靖と情報収集や護衛に当たる少数のキャラクターが詰めていました。
 その後宅美たち首脳陣は、敵の奇襲に対処するために、中型飛空艇『翔洋丸(しょうようまる)』で移動し、円華たちと合流しました。
 宅美はこの後円華たちとは行動を共にせず、一旦対策本部に戻り、不測の事態に備える予定です。


 ではここから、アクション作成時の留意点を説明します。

 最初に白姫岳方面ですが、今回初参加のキャラクターは、以上の情報を参考にして、要塞の『第何層(上・中・下・地下)』に向かうのかを、明記するようにしてください。
 前回白姫岳への侵入に成功したキャラクターは、それぞれ前回自分が潜入した階層から開始となります。


 一方金冠岳ですが、こちらに向かう方はまず、御上や円華たちと一緒に行動するか否かを選択してください。
 円華たちに同行しない場合、鏡の場所等については、ケータイなどで連絡取り合うことになります。

 次に金冠岳までの移動方法を決めます。
 円華たちに同行する場合、皆同じ方法で移動することになるため、キャラクターは円華たちに自分の選んだ移動方法を『提案する』ことになります。円華たちはキャラクターたちの提案した移動方法の中から、最も合理的と思われるものを選択します。

 また、シナリオは深夜から始まります。各キャラクターは屋外で行動する場合、特別な暗視能力を持たない限り、照明をつけて行動することになります。
 隠密活動を希望するキャラクターは、なんらかの暗視能力を用意したほうがいいでしょう。


 最後に、アクションの内容に拘らず、戦闘時にどのような対応を取るのか(戦闘する、逃げる、説得する、等々)を記述するようにしてください。これは、キャラクターが望む望まないに拠らず、戦闘に巻き込まれる可能性があるからです。

 一方で、『キャラクターを戦闘にかかわらせたくない』という方もいると思います。
 そうした場合には、その旨を必ずアクションに明記するようにしてください。

 戦闘に対する対応方法の記述がないキャラクターでも、話しの流れ上どうしても戦闘描写が避けられない場合は、描写を行います。
 これは、字数制限のため、戦闘に関する記述が出来ない場合を考慮しての措置です。
 ですので、戦闘描写を避けたい場合は、必ずその旨明記するよう、お願い致します。
 
 また、戦闘時の対応を含めてですが、各アクションでは、スキルや特技、アイテムなどをどのように使用するか具体的に記述すると、よりお好みのリアクションに仕上がるかと思います。

 アクションの記述の仕方については、サンプルアクションも参考にしてください。


 今回も、前回のシナリオと同様、時間との競争になります。
 少ないリソースを効率よく使用するために、掲示板などを使って、事前によく相談されることをお勧めします。


 長くなりましたが、以上の点に十分に留意した上で、アクションを作成してください。それでは『完結編』での皆さんの活躍を、楽しみにしております。

▼サンプルアクション

・要塞内のトラップや待ち伏せの発見、排除に務める

・敵を倒す!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年08月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月26日


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