なし

　雲海、寒さで氷りついた巨大な雲の上。
　そこには、天空でのアイスホッケーを楽しむコントラクターたちの姿がありました。

「あたしのドリブルを見ろー！」
　
　華麗なパック捌きで敵陣を切り裂くのは、熾月　瑛菜（しづき・えいな）です。
　彼女は豪快なシュートを決めようとスティックを振り被り――

「どーんっ☆」

　相手チームの金元　ななな（かねもと・ななな）によって雲の外へと突き落とされました。

「せっかく久しぶりに登場したのにーにーにー……！」

　瑛菜は雲海の藻屑となりました。

「不良ギターさん（註：瑛菜のこと）はもう古いんだよ。
　みんな、なななみたいな新しいキャラクターを求めてるんだよ」

　なななは、アイスホッケーが氷上の格闘技であることを理解していました。
　『新入生』というアドバンテージが、近いうちになくなることは理解していませんでしたが。

「よそ見してていいのかい？」

　なななが瑛菜に体当たりをしている間に、
　パックはアゾート・ワルプルギス（あぞーと・わるぷるぎす）が掠め取りました。
　
　火術で氷を溶かして滑りをよくしているのはずるい気もしますが、
　コントラクターのアイスホッケーはなんでもありなのです。
　
「この先は通さん！」

　そのアゾートの行く手を阻むのは、小暮　秀幸（こぐれ・ひでゆき）です。

「パックの質量をｍ、加速度をａ、はたらく力をｆとすると、
　アゾートを止めるのに必要なエネルギーは……」

　彼は、その卓越した計算能力をもってチームを勝利に導こうとしていました。

「そう簡単にはゴールさせてくれないみたいだね」

　普段は無表情なアゾートも、今日ばかりは胸の高鳴りを隠しきれません。

　氷上では、冬の寒さを吹き飛ばす、文字通りの熱線が繰り広げられていくのでした。

　この度、アイスホッケーが冬季ろくりんピックの正式種目に選ばれました！
　上で描かれているのは、コントラクターによるアイスホッケーのほんのワンシーンです。
　
　見ての通り、コントラクターのアイスホッケーは、
　知力と体力、そしてセコさが要求される、
　非常に高度なスポーツです。

　皆さんも是非競技に参加して、存分に暴れて下さい！！

冬季ろくりんピックの締めくくりとして、最高に熱い競技をお届けします。

●基本ルール

今回のアイスホッケー、基本的になんでもありです。
スキルに物を言わせるもよし、アイテムを使いまくるもよし、トリプルアクセルを決めるもよしです。

対戦相手の妨害をするのも自由ですが、３秒以上妨害行為を行っていると、
「競技に関係のない戦闘行為」とみなされ、審判によって雲海に生息する巨大生物、『クモウツボ』の餌にされます。

パックをスティックを使って相手ゴールに入れると、１得点になります。
競技終了時に東西で得点の多かったチームの勝ちです。
勝利チームには３０得点が加算されます。


●騎馬が組める！

また、競技には、個人での参加は勿論、
ＰＣ同士で騎馬を組んで参加することも可能です。
アイスホッケーは体のぶつかり合いが多いスポーツ。
騎馬を組むことによって機動力は落ちますが、衝撃には強くなるでしょう。
騎馬を組む人数は、３〜５人が適当です。

別ＰＬのＰＣと騎馬を組む場合は、アクション欄にＧＡ名を書いていただけると確実です。
ＭＣとＬＣで別々の騎馬に参加するのはご遠慮ください。

ＮＰＣと騎馬を組むことも可能ですが、複数の指名があった場合、ＮＰＣは交代で騎馬の一員になります。
騎馬はＮＰＣが抜けた時点で退場となるので、掲示板などで相談をしていただくのがよいと思います。


●失格に注意！

騎馬は、崩れた時点で騎馬を構成するＰＣ全員が失格となります。
その他、騎馬は騎馬全体が競技場である雲（以下リンク）の外に出たら、個人は体全体がリンクの外に出たら失格となります。


●ＮＰＣを呼ぶ際のご注意

シナリオガイドに登場しているＮＰＣは、呼ばれなければリアクションに登場しません。
また、特設ページにある通り、
ＮＰＣを呼ぶ場合、呼んだＰＣはそれ以外のアクションをとることができません。


●選手村レベルに応じた特典

●2012年2月20日追記：本シナリオでの、両チームの選手村レベルは、以下のように決定いたしました。
東シャンバラチーム：4
西シャンバラチーム：6

本競技でも、選手村レベルに応じてスペシャルな特典を用意しております！

・レベル４以上
カーリングで行われるように、パビモン　トレリンにブラシでリンクをこすってもらえます。
効果のほどは定かではありませんが、かわいいです。
今ならパビモン　ナウディの応援つきでお得です。

・レベル５以上
パビモン　ミラボーが追加のパックとして投入できます。
ミラボーはよく転がりますが、叩くと割とすぐ壊れます。

・レベル６以上
パビモン　リラードが追加のパックとして投入できます。
リラードは、叩かれるとつい癖で分身してしまいます。
２体のリラードがゴールに入れば２得点になりますし、相手を翻弄することもできるでしょう。

・レベル７以上
自陣のリンクの縁にガードがつけられ、リンクからおちにくくなります。

・レベル８
ゴールキーパーとして、マンモスがゴールの前に降臨します。マンモスをどけるのは至難の業です。

選手村レベルは、下記のそれぞれのキャラクタークエストによって上げる事が出来ます。
【おいでませ選手村！（東）】
【おいでませ選手村！（西）】


条件さえ満たしていれば、チーム内で複数の特典を併用していただいても構いません。
ただし、１ＰＬ間で使える特典は１つだけです。

レベル４〜６の特典によるパビモンの登場は、ＮＰＣ招聘に含まれません。
パビモンへの応援要請が複数あった場合、パビモンたちは、
競技に参加→退場→競技に参加……を、要請の数だけ繰り返します。

レベル７と８の特典は、複数の方が希望されても効果が増大することはありません。
でっかいことをやりたい方は、掲示板などで相談されるとよいでしょう。


それでは、みなさんの本気、お待ちしております！

※なぜリラードに分身癖がついてしまったか気になる！　という奇特な方は、
キャラクタークエスト【２０２１修学旅行】龍神族の谷をご覧ください。
見なくても、シナリオ上全く問題はありません。

・騎馬を組む！

・守護神になる！

・得点王になる