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動物たちの守護者

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シナリオガイド

動物密売組織をせん滅せよ!
シナリオ名:動物たちの守護者 / 担当マスター: 舞傘 真紅染

「だ、旦那さま! これを!」
 悲鳴じみた……いえ。イキモ・ノスキーダの屋敷から悲鳴が上がったのは、空が晴れ渡った、とても気持ちのいい朝のことでした。
「どうしました?」
 イキモは血相を変えて部屋へ飛び込んできた家政婦の女性に駆け寄ります。彼女は長年イキモの屋敷に勤めている女性で、こんなにも焦ったところなど。見たことがありません。
 女性は震える手で、ソレをイキモへと差し出しました。ソレは、皺くちゃになっていましたが、手紙のようです。
 手紙を受け取ったイキモは、中に目を通し、女性と同じく……いや。それ以上に顔を青くしました。


『大事なものを失いたくなければ、今すぐに運動を辞めろ』


 手紙へと目を通した山葉 涼司(やまは・りょうじ)が、目つきを鋭くさせました。彼の前には、今にも倒れそうな顔をしたイキモとイキモの執事がいます。イキモは執事に支えられて何とか立っている、といった有様でした。
「運動、とは?」
 涼司がそう問いかけると、イキモの代わりに執事が答えました。
「旦那様は『動物の密猟・密売撲滅運動』をなさっておられまして。その脅迫状を送って来たのは、動物たちを不当に密売している組織なのです」
「なるほど、それで」
 納得した様子で手紙を見る涼司は、息を吐き出しました。手紙にある大事なもの、とはイキモの家族である動物たちのことでしょう。だが、だからといって撲滅運動をやめようと考えないイキモに、少し感心したのです。 それから執事に作戦の確認をしました。
 実はすでに、アジトは突き止めているのです。

「イキモさんの屋敷の庭でペット自慢大会を開催して組織を挑発。大会に組織の目を引き付けている間にアジトをたたく、と」
「はい。大きな組織ではありますが、契約者のみなさんならば問題はないかと思われます」
「ま、待ってください! それは動物たちを囮に――」
 悲鳴を上げるイキモへ涼司は力強く宣言しました。

「ご安心ください。ちゃんと大会の警備にも人員を割きますから。動物たちに怪我はさせません」


「と、言うわけでな。2人には大会の警備とアジトのせん滅を頼みたい」
 涼司は2人――雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)高円寺 海(こうえんじ・かい)に頼みを告げました。2人とも詳しい話を聞いた後、首を縦に振ります。
「ええ、もちろんです。動物たちの警備は私に任せてください」
「密売組織か……手加減はしなくて良いんだろ?」
「ああ! 頼んだぜ」

 こうして密売組織のせん滅作戦が幕を開いたのでした。


***

 そしてこちらは、とある洞窟の奥。
「何っ? ペット自慢大会だと?」
 静かな。それでいて怒気のこもった声に、報告した小柄な男は全身をびくつかせながら「へい」と頷きました。
 薄ぼんやりとした洞窟内を、壁につけられた小さなライトが照らしています。決して広いとは言えない空間の中、幾人もの人相の悪い男たちが胡坐をかいて座っていました。
 一番奥にいる男が怒気を発した主です。が、ライトの明かりはそこまで届いておらず、どんな顔をしているのか、子分らしき小柄な男には見えません。見えないことで、さらに恐怖があおられます。
「イキモのやつめ。舐めたことをしてくれる……」
「親分、どうしやす?」
 胡坐をかいた男の1人が問いかけます。ですが、その場にいる全員には、親分の言葉など分かっていました。

潰せ!


***


【ペット自慢大会開催!】
 参加条件はただ一つ。ペットを愛していること!
 性別年齢一切問いません! どしどしご参加ください。

 参加される方は、ペットを同伴の上、会場までお越しください。大会の内容は、以下の通りです。

1:自己紹介&アピールタイム
2:知能比べ
3:絆迷路レース
4:観客による審査
※動物たちへの安全を考慮したプログラムになっておりますので、安心してご参加ください。
※審査は観客全員で、プログラムごとに1人一票どの子かに入れていただき、3種目の合計で優秀者を決めます。

 会場内や周辺にはたくさんのお店も出店予定です。大会に参加されない方も気軽にご来場ください。


 そう書かれたド派手をポスターが街のあちこちに貼られていました。そしてポスターを眺めていた1人の男が、ニヤと口元だけで笑みを形作ります。
「ふん。お前の最後の場にピッタリじゃないか……イキモ」
 男は何かが入った籠を手に、ペット自慢大会の会場へと入って行きました。

担当マスターより

▼担当マスター

舞傘 真紅染

▼マスターコメント

 おはようございます、こんにちは、こんばんわ。そして初めての方ははじめまして。舞い狂う傘、舞傘です。人生に踊らされるのが得意です。

 さて今回は、動物たちの密売を行う組織の壊滅が主目的です。
 参加は学校関係なく可能です。ただし、作戦内容は作戦参加者以外には秘密である、ということだけにはご注意ください。
 ちなみにイキモ(詳細は↓に)というキャラは『動物たちの裏事情』で初登場。ですが、知らなくても問題ありません。

【作戦に参加される方へ】
 大会の警備アジトのせん滅、のどちらかを必ず明記の上、アクションをかけてください(イキモの護衛は大会警備に入ります)。
 大会に組織が嫌がらせや実力行使で乗り込んでくる可能性もあります。またアジトにもかなりの構成員がいるようですのでお気を付けを。

●アジトについて
 洞窟内にあります。生活環境は整っているようです。
 中はアリの巣のように枝分かれしており、詳細な地図までは入手できておりません
 侵入者撃退用の罠(落とし穴、捕縛罠、槍が突き出すなど)もあります。
 また、通路や部屋はかなり狭くて暗いです。


構成員
 1人1人の強さは脅威ではありませんが、地の利が相手にあること。また統率された行動を取ってくるのが厄介です。
 銃や剣、魔法を使います。

●会場について
 イキモの屋敷の庭に特設会場を設置します。舞台や迷路、観客席などを用意しており、かなりの面積がある上、当日は人で混雑することが予測されるため、すべてを警備するのは困難でしょう。
 イキモは基本、会場の舞台横にある特別審査員席にいます。
 観客席には動物連れ込み可です。


【大会に参加される方へ】
 作戦に関係なく、ペット自慢大会への参加者も広く募集しています。

アピールタイム! →特技やチャームポイント、ペットとの出会いなどを語ったり、特技を実演したりしてアピールします。他のPCのペットと協力して共同でアピールを行っても構いません。

 活躍したペットの飼い主には、【忠犬イヌコの主】などペット関連の称号が贈られるかもしれません。
 また、珍しいペットは大会に潜入している構成員が誘拐しようと狙う可能性があります。

【その他のアクション】
 ペット自慢大会の観戦や、偶然巻き込まれた、お店を出す! などなど。バッチこい! です。お待ちしてます。

【NPCについて】
 基本、アクションがかけられない場合は登場しません。

 雅羅・サンダース三世は、大会の警備。
 高円寺 海はアジトのせん滅。
 山葉 涼司はイキモの護衛で大会会場にいます。

【イキモ・ノスキーダ(男)について】
 人のよさそうな顔をしたややぽっちゃりした中年。実際にお人よし。人脈を使って商売に成功したお金持ち。
 名前の通り、生き物が大好きで動物たちを保護し(かなり珍しい生き物もたくさん)、全員を子供と思って育てている。

▼サンプルアクション

・大会の警備をする!

・アジトをせん滅する!

・イキモの護衛をする!

・ペット自慢大会に出場!

・ペット自慢大会を観戦!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年04月28日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年04月29日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年05月03日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年05月18日


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