なし

　

　バッシャーン！
　ドゴーンッ！


　パラミタ内海の海岸に、物騒な波音が轟いています。

「うおお！　なんだ、あいつらは……うさっ！？」
「俺たちは……かつてないピンチに見舞われたようだな……うさ……」
「困りましたわ……うさ」

　沖で暴れる巨大なパラミタ大タコとパラミタ大王イカの姿に、驚愕しつつ、ため息をついているのは、ゆる族のうさ太郎、うさ次郎、うさこ。
　兄弟と末の妹の３人は、潮干狩りのお客さんがたくさんやってくることを期待して、この海岸に海の家「うさうさ」を建てたばかりなのです。

「これでは、用意したうさタオルも、うさうちわも、うさぬいぐるみも売れない……うさ……」
「かわいらしいうさぎさんの海の家で、私のカレーを食べていただこうと思いましたのに……うさ」
「……オレたちが、モンスターを退治するしかないうさ！」
「仕方ないうさ……オレの実力、見せてやるうさ……！」
「私もがんばるうさ……！」

　海に向かって駆け出したうさ太郎とうさ次郎とうさこ。
　しかし、３人は、波打ち際で気づきました。

「私たち……濡れたら、かわいくなくなっちゃう……うさ」
「ふっ……オレたちは、海に入れない運命だったうさ……」
「ど……どうすればいいんだうさ！」

　そこに通りかかったのは、魚釣りにやって来た英霊・平清盛。
　性別が逆転して、７歳くらいの美少女となった今の清盛には、古風な衣装と、両耳の上で結った変形ツインテールがよく似合あっています。

「おまえたち、何を困っているんだ」
「実はかくかくしかじかうさ」
「なるほど、２匹のモンスターを海から浜へ連れてくればいいんだな。あの程度の暴れぶりなら、大したことはない。私が囮になって、おびき寄せてやろう」

　しかし、清盛が、ボートに乗り込もうとした途端……、


　ズザザザッ！
　バシャバシャ！


　パラミタ大タコとパラミタ大王イカは、不気味な触手を激しくうねらせながら、猛烈に暴れ出したのです……！
　

はじめての方ははじめまして。ミシマナオミです。

このシナリオは、潮干狩りの穴場に出現したモンスター退治を手伝ったり、海の家を盛り上げたりするシナリオです。初夏の浜辺で遊んだり、アサリを掘ったり、ナンパしたりすることもできます。
学校の所属などに関係なく、どなたでもご参加いただけます。

沖で暴れているパラミタ大タコとパラミタ大王イカは、触手で大人を持ち上げることができるくらいの大きさです。２匹が吐き出す墨には、相手を痺れさせて動けなくする効果があるので要注意です。

ゆる族の３人は、可愛らしいうさぎのぬいぐるみを着ていますので、ボートに乗っても、海に入ることはできません。戦闘力も低いですが、なぜか、自分たちは強いと思い込んでいます。皆様だけでモンスターを倒すと、落ち込んでしまうかもしれませんので、トドメをさせるように、手伝ってあげましょう。

お騒がせ英霊・平清盛は、魚釣りが大好きで、すぐに沖へと漕ぎ出そうとしますが、清盛が海に出ると、彼女の波動の影響を受けて、２匹のモンスターが激しく暴れます。清盛を海に近づけないようにするためには……？

海の家「うさうさ」には、ひと儲けしようと運び込んだグッズがいっぱいです。が、食事のメニューはうさこが作ったイマイチなカレーだけ。お客様を呼び込むには、皆様の力が必要です。

ご参加、お待ちしております！

・ＬＣにカッコいいところを見せて惚れさせる。

・水着コンテストを盛り上げる！

・海の家のメニューはオレが守る！