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老魔導師がまもるもの

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シナリオガイド

教会、それは老魔導師と子どもたちのあるべき場所。老いたるウィザードの守る封印を受け継ぐために。
シナリオ名:老魔導師がまもるもの / 担当マスター: 640

「あら。彩夜?」

 雲ひとつない空の下。その日、夏來 香菜(なつき・かな)が訪れたのは小さな教会の、小さなテラスを開放したオープンカフェでした。
 席はほんの、十席ほど。紅茶とダクワーズが自慢。ツァンダ郊外の秘密の隠れ家カフェと評判の喫茶店を、香菜は先輩の雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)と訪れたのです。

「いらっしゃ──あれ、香菜さん。 こんにちはです」

 開店直後なのかまだ、他に客はいません。静かなテラスでふたりが出会ったのは、香菜のクラスメイト──なぜかウェイトレスの恰好に身を包んだ、詩壇 彩夜(しだん・あや)でした。彼女は香菜たちに気付くと、制服姿のふたりを席へと案内します。
 香菜には声をかけつつ、初対面の雅羅には、ちょっと身を縮こまらせて会釈をしながら。

「どうしたの、その恰好。アルバイト?」
「というか、お手伝いです。うちの家と、この教会──喫茶店をやってる魔導師のお婆さんが、昔から仲良しで」

 グラスをテーブルに置くと、彩夜は向こうを見上げます。つられたふたりが見るとすぐそこには、教会の細長い尖塔が高く聳え立っていました。

「ふうん。でも、なぜ教会が喫茶店を?」

 素朴な疑問を雅羅が口にします。別に喫茶店なんてやらずとも、教会なら費用は間に合っていそうなものなのに。椅子の背に手をかけたまま、不思議そうに首を傾げます。

 そうして彼女が、無防備に立っていたそのときでした。

 盛大に、彼女の。雅羅のスカートが後ろから、捲り上げられたのは。

「えっ!?」
「へあぁっ!?」

 スカートを押さえた雅羅はもちろん、香菜も突然のことに唖然とします。そして雅羅の背後からは男の子がひとり、けらけら笑って走り去っていきました。

「な、何なのっ!?」
「……ご、ごめんなさい、先輩。この喫茶店というか教会、孤児院もやってまして」

 今はあのくらいの男の子が四人に、女の子がふたり。

「じゃあ。その子たちを養うために?」
「はい」

 まあ、他にもこの場所を潰すわけにはいかない理由はあるんですけど。

「誰かがこの場所を守らなきゃいけないんです。この場所と、封印を
「封印?」
 意味深な彩夜の言葉に、今度は香菜が首を傾げる番でした。
 教会。封印。そういえばこの間、先生たちが地図を見ながらそんなことを話していたような。
 霊脈が、不審者がどうとか物騒な。
「そうだ。お二人も手伝ってみませんか」
 と。彩夜が名案が浮かんだようにぽんと手を叩いて、ふたりの前に人差し指を立てて言いました。

「わたしたちがこの場所を守るのにふさわしいか、信用できるか。お婆さんに見てもらいませんか?」

 それは老魔法使いが守り続けてきたもの。誰かが継がねばならない、封印だったのです。


担当マスターより

▼担当マスター

640

▼マスターコメント

 ごきげんよう。ゲームマスターの640です。今回は前・後編に分かれたシナリオ、「老魔導師の守るもの」前編をお送りいたします。
 今回香菜たちが訪れ、彩夜が働いていた喫茶店は小さな教会の木のテラスに、いくつかのテーブルが置かれる形で営まれています。特にこれといって宗教行為は行っておらず、ただ建物として利用されているだけの教会ではありますが、そこには年老いたウィザード、彼女のことを知る者からは「魔導師」と呼ばれる老婆と、彼女の引き取った六人の子供たちが暮らしています。
 この教会の地下には、とある霊脈が流れており、老婆とこの教会は長年、その霊脈にかけられたある「呪い」を封じ、守り続けてきたのです。
 しかし、残念ながら老婆はもう年老いたために力を失い、その霊脈守護という役目を果たすのを困難であると自覚しています。そして最近不審者が目撃されているという情報もありどうやら彼女に、おなじツァンダに本拠を置く蒼空学園側からも管理・守護の移譲が打診されているようです。──近代的な技術を嫌う老魔導師は、それを渋っているようですが。
 今回皆さんは、孤児院や喫茶店の手伝い、あるいは客としてこの教会を訪れることになります。
 口コミで賑わうようになった喫茶店で、お菓子をつまんだり。あるいはそのお菓子つくりを手伝ったり。老魔導師と話して、学園がどんなところか伝えたり。子どもたちの相手をしてあげたり。様々に、アクションを考えていただけるのではないでしょうか。
 今回、彩夜は接客を手伝い、香菜は教会で老婆と対話し、そして雅羅は子どもたちの相手をしてくれるようです。
 それでは、皆様の参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・恋人とともにティータイムを楽しむ

・子どもたちを集めて、一緒に遊ぶ。

・老婆に、学園のことを訴えかける

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年06月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年06月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年06月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年06月19日


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