なし

　ツァンダ近辺。

　このところ、快晴の日だと思ったら突然雨が降ったり、
　止んだと思いきや、また雨。気候が落ち着きません。
　特に、蒼空学園に登校する生徒たちにとっては、困りものの雨でした。

　ポツ、ポツ。サー…………。

「あ、雨っ？」
「ヤダ、どうしよう濡れちゃう！」
　バタバタと生徒たちは散らばって行きます。


「雨っ！？　可愛い女の子に合う前にびしょ濡れだなんて嫌だな」
　仁科　耀助（にしな・ようすけ）はパートナーの龍杜　那由他（たつもり・なゆた）と蒼空学園にお遣いに行く途中でした。
「違うでしょ、あたしたちはこの書類を届けに行くんだから急がないと」
　那由他は耀助を引っ張って走りました。

「あ、お遣い来てくれたの？　はやくはやく！　これかぶって！」
　蒼空学園から耀助たちを迎えに来てくれた雅羅・サンダース三世（まさら・さんだーすざさーど）が
　レインコートをすぐに被せてくれました。

「なんて優しいレディなんだ……！」
　耀助が雅羅の手を握り感謝をあらわしているところ、「失礼でしょ！」と那由他が引き離しました。

「そ、それより！　雨を多く浴びちゃうとね……ほら」
　雅羅が指さした方には、悲鳴をあげる生徒たちがたくさんいました。

　「私があなたで、あなたが私ーーっ！？」


「なんか意味不明な台詞を言ってるわよ？　あなたがわた……どういうこと？」
　困惑した顔で那由他は辺りを見回しています。


「一時的に、近くの人と心が入れ替わっちゃうのが多発しているみたいなのよ。最近多くってねー」
　一日で元に戻るけれど、その間パニックになったりするそうです。


　次第に雨雲は薄くなり、突然の雨も小雨に。
　幸いなことにすぐに、蒼空学園の入口まで来ると雨は止んでくれました。


　　＊＊＊


「ふむ……。何者かが雨雲を発生させていると？」
　一方、金　鋭峰（じん・るいふぉん）はツァンダの見回り隊から連絡を受けていました。
「地祇を怒らせたかもしれない！？　これ以上この雨雲を降らせる訳にはいかないな」

　土地の守り神を名乗る青い物体が、
　自分が降らせていると言ったとの報告が入っています。
　
　ゲリラ豪雨、台風なんて持ち込まれたら、多大な被害が出てしまうことでしょう。
　鋭峰は「なんとかして荒れた気候を止めるように」と、
　蒼空学園を中心としたツァンダ近辺の広範囲へ注意を呼びかけました。


　夏の落ち着かない気候。
　生徒たちで雨を解決する必要があるようです。

　ゲームマスターを務めさせて頂きます、かむろ 焔と申します。
　どうぞよろしくお願い致します！

　夏と言えば、＜突然の雨！！＞

　不定期に雨が降ったり止んだりしています。
　雨で地面がぬかるんだり乾いたりして足場が悪いので、すべらないよう気をつけてください。

　また、予期せぬ雨に濡れた服が透けちゃうハプニングもあるかもしれません。


　アクションパターンは、
　・わざと入れ替わりの雨を浴びる
　・偶然雨を浴びてしまう
　・濡れないように防御
　・地祇（土地の守り神）の調査・交渉
　などですが、
　別のかわったアクションでもかまいません。

　
　入れ替わりに付いて
　・雨が降り、止む頃に近くにいる相手と心が入れ替わってしまいます。
　・同意の下、入れ替わりを希望する両方のＰＣのアクションに、相手の名前を書いて下さい。
　片方しか書かれていない場合、同意が無いとし、入れ替わりはランダムとさせて頂きます。
　・相手と入れ替わりは１対１です。
　・約一日経てば元通りになるのでご安心を。
　・入れ替わるのは精神です。お互いの体を一時的に借りる事になります。
　・ＮＰＣとの入れ替わりはできません。


　地祇
　・肉眼では青く七光りする宝石に見える。
　・落ち着かず、海と陸地を飛んで行き来している模様。

・一緒に登下校

・突然雨を浴びせられる

・地祇を追って交渉