なし

　ここは葦原明倫館。
　色づいた葉が、はらりはらりと散ってゆきます。
「すっかり、秋も深まってまいりましたね」
　葦原　房姫（あしはらの・ふさひめ）が儚げにつぶやきました。

「そうでありんすねぇ」
　ハイナ・ウィルソン（はいな・うぃるそん）が大量の落ち葉を見ながら言います。
「ところで。落ち葉があれだけあるのなら、なにか有効利用したいでありんす」

「では、焼きイモでもしましょうか？」
　房姫の言葉に、ハイナは眉をひそめます。
「どうもありきたりでありんすね……。つまらない」

　しばらく考え込んでいたハイナは、急にパンっと手を叩きました。

「そうでありんす！　好きなものを入れればいいでありんす！」

　今度は房姫が眉をひそめる番です。
「好きなもの……？」
「イモにこだわる必要ないでありんす。肉、魚、お菓子……。なにが出てくるかわからない。ドキドキハラハラでありんす！」
　困惑する房姫を尻目に、ハイナはいたずらっ子のように目を輝かせます。

　一心不乱に落ち葉をかき集めるハイナ。
「ああ、そんなバラバラに掃いたら、むしろ散らかりますよ」
　呆れながら、房姫もハイナを手伝います。


　山のように積み上がった落ち葉を見上げて、ハイナはご満悦です。
「これだけあれば、すごい焚き火が作れるでありんす」
「もはやキャンプファイヤーの域ですね」
　房姫のつぶやきを聞き、ハイナの目は更に輝きを増しました。

「どうせなら、大勢のほうが楽しいでありんすね。みんなを呼ぶでありんすよ！」


　落ち葉がまた一枚、はらりと散る葦原明倫館。
　かくして、ハイナの思いつきにより、『ヤミ鍋』ならぬ『焼きヤミ』パーティーが開かれることになりました。

　三回目の執筆になります。水琴桜花です。
　そろそろ名前を覚えてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします！

●今回は葦原明倫館で、ハイナたちといっしょに『焼きヤミ』パーティーを楽しむ、というシナリオになっております。
　持参できる食材は、ＭＣ・ＬＣ合わせてひとつです。

　食材のカテゴリーは、挨拶掲示板に書き込まれた際に振られるダイス目の合計値で決まります。

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２：高級食材（霜降り牛肉、フォアグラ）
３・４：野菜・イモ類
５・６：肉・魚類
７：お菓子
８・９：麺類・粉物
１０：ぬるぬるしたもの
１１・１２：食べ物以外
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　掲示板に書き込みのなかった方は、『野菜・イモ類』でお願いします。
　カテゴリーによって食材が若干かぶっているものもありますが、あまり細かくは気にしなくて大丈夫です。


●リアクションでは、ひとつの食材をパートナーとわけあって食べる形になります。
　誰が何を食べるかについては、私の方で決めさせていただきます。
　ですが、グループアクションがかかっていれば、そちらの組み合わせを優先します。

　設定に沿ったリアクションにするため、ＰＣさんの『好きなもの』『嫌いなもの』『食べられないもの』と、その食材への反応をアクションに記入していただくようお願いします。

・例
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好き：お菓子（反応：バクバク食べます）
嫌い：野菜・イモ類（反応：取り皿の端に弾きます）
食べられない：ぬるぬるしたもの（反応：失神します）
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●オリジナルの食材もぜんぜんＯＫです！　
　その際は、外見や味などの特徴を、具体的に書いてください。

　コメディシナリオなので、基本的には何を持ってきても構いません。でも、猟奇的すぎるものはＮＧです。

・※食材を持っていく

・※パートナーの分も横取りする