なし

　しんしんと雪の降る、ある日のこと。
　パートナーの下宿先を訪れた由良叶月（ゆら・かなづき）は、部屋へ入るなり驚きました。
「おい、寝てなくていいのかよ」
　松田ヤチェル（まつだ・やちぇる）は寝間着姿で、窓のそばに立って外を眺めていました。
　声をかけられた彼女は、彼へ振り返ります。
「あら、カナ君。お見舞いに来てくれたの？」
「ああ……まぁな」
　と、叶月はヤチェルのそばへ歩み寄り、言いました。
「お前、風邪ひいてるんだから、おとなしく布団に入ってなきゃダメだろ」
「そうね。でも、もう少し雪を見ていたいの」
「……あんまりわがまま言うと、看病してやらねぇぞ」
「え？」
「今年の風邪は、長引きやすいんだからな」
　と、叶月はヤチェルの肩をぎゅっと抱き寄せました。

　まだまだ寒さの厳しい、今日この頃。
　あちらこちらの街で風邪が流行していました。

「うーん、まだ熱下がらないね」
　と、マヤー・マヤーは言いました。
　ベッドに入ったトレルこと目賀獲お嬢様は不満そうに唸ります。
「うぅ、だけど昨日よりはマシ……」
「マシじゃないよ！　全然、熱下がってないもん」
　と、マヤーは怒るように言います。
　トレルはむすっとすると、天井を見上げてつぶやきました。
「あーぁ、退屈だな……誰か、遊びに来てくれないかな」

　風邪の症状は人それぞれ。
　しかし、共通するのは「ベッドで寝ているだけでは退屈だ」ということでした。
　看病してくれる人がそばにいればいいのですが、中には一人きりで寝込んでいる人もいます。


　外には雪が降っていますが、風邪を引いてしまった人たちの元へ、看病をしに行きませんか？

　きっと、お互いに忘れられない一日となることでしょう。

お久しぶりです、瀬海緒つなぐです。
今回は風邪で寝込んだ人たちの看病をしよう、という日常系ほのぼのシナリオになります。
コメディ調に騒々しくしてもらってもかまいませんが、病人の前ではお静かに。

＜ＮＰＣについて＞

ＮＰＣについては、既に友好関係を築けている公式ＮＰＣのみ呼ぶことが可能です。
公式ＮＰＣはこちらをご参照ください。
証明となるマスターシナリオで得られた称号を装備の上ご参加ください。

例：【○○の友人】等。

称号が装備されていない場合、明らかに友好な関係と思われない称号の場合はＮＰＣを誘ってもアクションが失敗する事がございます。

また、公式ＮＰＣであっても、

・封印されている
・死亡している
・ナラカなどすぐに来ることの出来ない場所にいる

などの場合は呼び出せません。

また、公式ＮＰＣを登場させたい場合、登場させたい公式ＮＰＣの人数だけ、ＬＣを追加参加させてください（そのＬＣは参加しません）。
ＬＣが公式ＮＰＣとデートなどを行いたい場合も同様ですが、この場合ＬＣのアクションはＭＣのアクション欄にお書き頂き、ＮＰＣのアクションは追加したＬＣ欄にお書き下さい。
また、ＭＣのアクションに一筆「ＬＣがＮＰＣとデートします」とお書き添え下さい。
この場合、ＭＣがリアクションに登場しなくなりますのでご了承ください。

個別で公式ＮＰＣを登場させる場合は、どうしても描写量が多くなる為の措置となります。ご了承ください。


＜その他＞
瀬海緒のＮＰＣはガイド内に登場している四名のみ、リアクション内でも登場となります。

それでは、どうぞ雪降る一日をお楽しみください。

・風邪で寝込む

・看病をする

・お見舞いへ行く