なし

「タケノコ狩りに行くわよー！」
「タケノコぉ？」
「どう考えても季節外れだろう」
　今日も今日とて、雑貨屋ウェザーでは看板娘サニー・スカイ（さにー・すかい）によって、妙なイベントが企画されていました。
　いえ、企画自体は妙ではないのです。しかしあまりにも季節外れのイベントに、弟のレインとクラウドは呆れ顔です。
「それが違うのよ。ご近所の本屋さんが山を持ってるんだけど、そこに少し遅めのタケノコがわんさか生えたんですって」
　弟たちの疑問に、サニーは胸を張って答えます。
「で、このまま竹になってしまうと後々面倒だから好きなだけ取っていいよって！」
「はああ、ま、そーゆう事情なら」
「ありがたい話だな」
　納得する弟二人。
「タケノコ狩りハ、初めてでス」
「たけのこ……きもちいい？」
　ウェザーの居候、サリーとラフィルドも楽しげに計画を練っているようです。
　若干、心配ではありますが……
「とゆーわけで、お友達誘ってタケノコ狩りにしゅっぱーつ！」

　　　◇◇◇

　さて、ここはとあるじめじめした日影にある建物の中。
　ここでは、とある秘密結社による集会が開かれておりました。
　その名もキノコ党！
「最近、タケノコの野郎が幅を利かせているらしいな」
「おのれ、もうタケノコの季節は終わった筈なのに、いまだにタケノコ狩りをする輩がいるらしい。これはタケノコ党の仕業に違いない！」
「ここはタケノコよりもキノコの素晴らしさを広めることから始めた方がいい……」
「生ぬるい！　この、クスグッタイダケを使って……」
「いやこのパラミタクヤシイタケの粉末を……」
　どうやら、タケノコ狩りの邪魔をする計画を立てはじめたようです。

　　　◇◇◇

「キノコ党が動き出したらしい」
「おのれ、春の限られた楽しみを邪魔するというのか！」
　そしてこちらはタケノコ党の本拠地。
　キノコ党の動きを聞いて、返り討ちにしようと息巻いているようです。
「こんなこともあろうかと、強力タケノコ剤を用意した。これを体内に入れると、体の一部が大きくなり、攻撃力が高くなるのだ！」
「すいません下ネタしか思いつきません！」
「なるべく抑える方向で！」
「タケノコ狩り楽しみー」
　キノコ党の野望を潰し、タケノコ狩りを楽しむ計画が動き出しました。

　　　◇◇◇

「ウェザーからまた招待状が届いた。タケノコ狩り、らしい」
　ムティル・ジャウ（むてぃる・じゃう）は弟のムシミス・ジャウ（むしみす・じゃう）に声をかけました。
「折角の誘いだ、参加するつもりだが……どうだろう？」
　先日、ウェザー主催の温泉旅行に行って以来、若干沈みがちだったムシミスを気遣ってか、ムティルはやや心配げにムシミスに確認します。
「……兄さんが行くのでしたら、僕はどこでも行きますよ」
　ムシミスは明るい声を作って、答えたのでした。

　　　◇◇◇

「タケノコ狩り、楽しみねー。採ったその場で食べられるように、お料理の準備もしておきましょう」

　はじめての方ははじめまして、もしくはこんにちは。
　蒼空のフロンティアマスターの、こみか、と申します。
　久しぶりのガイドですみません。
　更に、なんだか少し時期外れなイベント、タケノコ狩りですみません！
　本当はここに潮干狩りも入れたかった……

　イベントを楽しんだり、秘密結社「キノコ党」「タケノコ党」の一員として活動したりしていただけます。

■タケノコ狩り
　雑貨屋ウェザーのお楽しみイベントです。
　季節外れのタケノコが生えました。季節外れに特に意味はありませんのでこちらは安心していただけます。
　タケノコを採ったり、お料理して食べたりします。

■キノコ党
　キノコをこよなく愛し、タケノコを憎む（者もいる）集団です。
　タケノコ狩りを邪魔したり、タケノコの素晴らしさを広めるためにやってきました。
　キノコ党に属した者（宣言するだけで可。抜けるのも自由）は、今回のみ以下のアイテムが使用できます。
　ただし、無垢な一般人に対しての攻撃は禁じられています。
（攻撃されることを想定していない相手に対して無理に使用することはできません。ただしＮＰＣなら可）

『クスグッタイダケの粉末』…身体に振りかけると、そこがくすぐったくなってしまう粉末です。
『パラミタクヤシイダケの粉末』…摂取すると、普段ならやらない心の奥に抑えている欲望の一つが発現してしまいます。


■タケノコ党
　タケノコをこよなく愛し、キノコと敵対する（者もいる）集団です。
　タケノコ狩りをしたり、キノコ党を倒すためにやってきました。
　タケノコ党に属した者（宣言するだけで可。抜けるのも自由）は、今回のみ以下のアイテムが使用できます。
　ただし、無垢な一般人に対しての攻撃は禁じられています。
（攻撃されることを想定していない相手に対して無理に使用することはできません。ただしＮＰＣなら可）

『強力タケノコ剤』…摂取すると、体の一部分が大きくなり、その機能が増します。


■参加ＮＰＣ
　サニー、レイン、クラウド、サリー、ラフィルドはタケノコ狩りを主催します。
　ムティル・ジャウ、ムシミス・ジャウもタケノコ狩りに参加する予定です。
（各ＮＰＣについてはマスターよりをご参照ください）

　キノコ党にはよく分からないまま、金元なななが参加しています。
　タケノコ党にはよく分からないまま引っ張って来られた雅羅・サンダース三世が参加しています。


　季節外れのイベント、お楽しみください。
　それから、念のためエロＯＫかどうか書いておいた方がいいかもしれません。
　ＯＫだからといって必ずしもそういう描写があるとは限りませんが。
　また、今回のイベント以外にも、雑貨屋ウェザーではそれぞれの季節ごとにやってみたいイベント企画を常時募集中です。

・タケノコ狩りに参加する

・キノコ党に属する

・タケノコ党に属する