なし

スライムと触手が、恋をしました――

　とある孤島で、スライムと触手は出会い、そして恋に落ちました。
　二人（？）の間にはたくさんの子供が生まれました。
　彼らの好物は、とあるキノコでした。
　親によって島にはキノコがたくさん集められました。
　そして彼らは、幸せに暮らしていました。
　しかし、そんな平穏は、とある少女の思い付きによって破られようとしていたのです――

　　　◇◇◇

「さあ、海水浴に行きましょう！」
「あー、そうだな」
「招待状は準備してあるから」
「こっちノ準備ハおっけーですヨー」
「きもちいい？」
　雑貨屋ウェザーの看板娘、サニー・スカイ（さにー・すかい）の言葉に、レイン、クラウド、サリー、そしてラフィルドらウェザーの面々は慣れた様子で答えます。
　ウェザーの夏のイベント海水浴。
　いい加減恒例となったこのイベントは、さくさく問題なく進もうとしていました。
「もう！　みんなもっと気合入れてよね。一期一会！　どのイベントもこれが最後と思って大事に開催しなくちゃ！」
　そう言いながら、サニーは地図を取り出しました。
「ことしのイベントの会場は、ここよ！」
「島？」
　サニーが指差したのは、小さな小さな、地図でかろうじて見える島でした。
「この間発見されたばかりの無人島ですって。でも水も食料も豊富で、温泉まで湧いているそうよ」
　サニーはここをメイン会場にして、バーベキューをしたり水遊びをして遊ぶつもりのようです。
「楽しみねー、無人島！」

　　　◇◇◇

　うにうにとした触手を持つ不定形な物体……スライムと触手の子供たちは、遠くから聞こえてきた音にぴくりと反応しました。
　何かが、やって来る――
　家族ではない、何かが。
　遊びたい盛りの子供達は、目を輝かせるかのように体を震わせました。

　はじめての方ははじめまして、もしくは大変お世話になっております。
　蒼空のフロンティアマスターの、こみか、と申します。
　こみかの蒼空のフロンティアでの多分最後のシナリオを、お送りさせていただきます。
　最後はしっとりと締めようと思ったのですが、やっぱり思いきり騒いだ方がいいかと思いまして、このようなシナリオになりました。
　全部のっけの大盛りシナリオです！

■無人島
　最近発見されたばかりのごく小さな島です。
　水と果物、そして食べられそうなキノコが豊富にあり、温泉も湧いています。
　勿論、ビーチで遊ぶことも可能です。
　ウェザーのイベントとして、バーベキューと海水浴が開催されています。
　が、個人で行って楽しむことも可能です。

■ＮＰＣ
　こみか担当の各ＮＰＣについては、マスターファイルをご参照ください。
　サニーとレイン、クラウド、サリーはイベントの手伝いのため、バーベキューと海水浴場をうろうろしています。
　ラフィルドは温泉にいます。ご注意ください。

　他に、イベントにはムティル・ジャウ、ムシミス・ジャウ、そして雅羅・サンダース三世と遠山　陽菜都も参加します。
　バーベキューと海水浴あたりに参加予定です。

■危険物
　この島には、各種危険な存在がありますのでご注意ください。
　これらの存在は遭遇することも、完全に避けることも可能です。

・触手スライムの子供達
　スライム状の不定形な体と触手を持った子供達。
　はじめて見る存在に、遊んで欲しいと張り付いてきます。
　どこかに、触手とスライムの親がいるかもしれません……

・キノコ
　『パラミタクスグッタイダケ』『パラミタクヤシイダケ』があり、体に胞子がかかるとそこがくすぐったくなったり、摂取すると、普段ならやらない心の奥に抑えている欲望の一つが発現してしまいます。

・温泉
　中に不定形少女のラフィルドが入っていて、人を気持ちよくさせたいと狙っています。


■お約束
　最後に、大切なことをご連絡します。
　エロＯＫかＮＧか、必要な方ははっきり明記しておいてください。
　ＯＫだからといって必ずしもそういう描写があるとは限りませんが。
　また、同性愛描写や触手など、ＮＧなものがあればそれも書いておいていただけると参考になります。

　それでは、終りゆく夏の一日をお楽しみください――

・まっとうに海水浴を楽しむ

・まっとうじゃない海水浴を楽しむ