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【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第2回/全2回)

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【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第2回/全2回)

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シナリオガイド

魔王襲来! 集落に仕掛けられた禍力の種
シナリオ名:【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第2回/全2回) / 担当マスター: 古戝 正規


このシナリオを含む、8月26日公開の【ザナドゥ魔戦記】へのシナリオ参加は、

『【ザナドゥ魔戦記】全体で、
1ユーザー様につき最大2PCまでの参加』
『マスターシナリオ1つにつき1ユーザー様1PCまでの参加』
『同キャラクターの複数シナリオへの参加の禁止』

をお願い致します。

1PCが2本のシナリオへの参加決定、また1ユーザーが所有するPCのうち、3PC以上の参加決定が確認できた時点で、参加した全てのシナリオにおいて白紙扱いとなります、ご了承ください。
※ただし、第1回と第2回をそれぞれ別のシナリオに参加しようとすることは可能とします。(活躍できるかどうかは別となります)。




●ペオルの集落:外

「恰幅の良い体と肥えた髭。なるほど、アナタがドン・マルドゥーク(どん・まるどぅーく)ですね?」

 女神イナンナ・ワルプルギス(いなんな・わるぷるぎす)の命を受け【ザナドゥ】の地に降り立ったマルドゥークは、単独行動をとったジバルラを追ってペオルの集落に急行しましたが、集落の外には既に魔族軍の姿があり、そして今、それら魔族を束ねる王魔神 パイモン(まじん・ぱいもん)マルドゥークの前に姿を見せたのでした。

「お目にかかれて光栄です。ですが、まさかこのような場所で、とは。イナンナを護っていなくて良いのですか?」
「護衛の者がついている、頼りになる戦友たちだ。貴公らの好きにはさせん」
「なるほど、それで心おきなく侵攻してきたというわけですか」

 地に転がる悪魔の兵たち。もちろんマルドゥークの兵の中にも犠牲になった者もいる、しかし当然パイモンの眼に映るのは自身の仲間たちが無惨にも殺され倒れている様だけでした。

「我々を地の底に封印するだけでは事足らず、命を奪い、住処まで取り上げようとする。全くもって心外なほどに嫌われているようですね」
「侵攻してきたのは貴公らの方であろう!!」
「地上から我々を排したのはそちらです」

 悪魔兵たちが一斉に武器をとり、羽を広げて飛び立とうと構えました。待つのは王のただ一言。
 パイモン率いる悪魔が50体、グリフォンが50体。対するマルドゥークの軍兵は50名。
 こちらは今まさに、開戦の時を迎えようとしています。



●ペオルの集落:魔鎧保管庫

「こいつは凄ぇ」

 紫銀の魔鎧を装備したジバルラは血がたぎるような感触に心奮わせていました。

「この力があれば―――」

 装着した直後は朦朧としていた意識も今ははっきりしているようですが、薄黒だった両眼は紫銀に輝き、纏った魔鎧は禍々しい魔力を放っています。

「ちょうどいい、俺も『』が欲しいと思っていたところだ」
 ジバルラは悪魔兵の頭を鷲掴みにして壁に叩きつけ、

「王はどこにいる!! 俺が殺す―――俺に殺される『この国の王』はどこに居やがる!!」

 口を割る気が無いとみるや、その頭が割れるまで、そして壁が砕けるまで何度も何度も繰り返し叩きつけました。それでも悪魔兵はうめき声をあげるばかりで一向に答える事はありませんでした。

「大した忠誠心だ、いよいよもってこの国が欲しい」

 紫銀の魔鎧に当てられたジバルラの眼には、「国を獲る」という野望ただ一つしか映っていないようです。



●ペオルの集落:東部

「おいおい、何の騒ぎだ」

 集落の東部、魔鎧職人たちの工房が並ぶ一角も混乱と騒ぎが大きくなっていました。どこを見ても逃げ惑う悪魔たちの姿が見てとれます。

サタナキアが動き出したんだよ! ったく軍の奴ら、動かすなら動かすって言いやがれってんだ」
「言うだけ無駄だ、ほら、逃げるぞ」

 無理に起動させた為でしょうか、『ザナドゥのイコン:サタナキア』は右に左にバランスを崩しては平屋を踏み砕き、押し潰しています。
 またその巨機体を止めようと挑んだ契約者たちにも既に被害者が出ているようです。
 戦闘能力に劣る魔鎧職人たちにとっては、ただただ逃げる事しかできません。そして契約者たちにとっては所有するイコンで対抗する事も出来ない状況です。
 アルマイン・マギウスにも良く似た『ザナドゥのイコン:サタナキア』。
 冥府の機体が今ここに覚醒の時を迎えようとしています。



●ペオルの集落:窓のない平屋(地下)

「なにっ!! 王自ら?!!」

 窓のない平屋の地下。数名の契約者たちを捕らえ地下牢へ幽閉した魔鎧職人たちにも、ようやくパイモンとその一軍が到着した事が伝えられたようなのですが……

「一体なぜ……視察の予定など無かったはずだ」
「まずいネ、今みせられるようなものは何一つ無いネ。どれもこれも未完成ネ」
「このままだと”頭堅し”な奴らが面白くも何ともない魔鎧を見せて渡してそれで終わりだよー、そんなのツマンナイよー」

 ネズミのような顔をした悪魔に続いて、一際小柄な悪魔が顎を突き出して言いました。

「そうだ、アレ! アレ見せようよ! 魔鎧専用のマジックサーベルっ! あれ? あれって銃に使うはずなんだっけ?」
「どうしてネ、剣は剣、銃は銃ネ。どっちにしても未完成ヨ、武器として使えるレベルでは到底無いネ」
「んあーダメかー。いや、実はいつももう少しで完成という所までイクんだから、あとはちょっとしたキッカケだと思うんだよ、うん」
「待て」

 職人のうちの1人は「まだ手はある」と2人を遮ると、笑みながらに続けました。

「生きの良い素材が手に入ったんだ、これを使わない手はないだろう」
「なるほどー出来立てホヤホヤの魔鎧を見せるわけだね」
「専用武器の開発も同時に行うんだ、ちょっとしたキッカケで完成するかもしれないんだろ?」
「キキキッ、了解ヨ。早速準備するネ」

 妖しげに顔を歪めて笑んだ悪魔たちはそれぞれにそれぞれの準備を始めました。準備が整い次第、捕らえた契約者たちの魂を使った魔鎧と『魔鎧用専用武器』や『魔鎧の強化』の研究を再開させ、出来の良い方をパイモンに献上するつもりのようです。



 集落の内と外。理性の危機と生命の危機。
 各地で戦いと混乱は、ここから更に大きく加速してゆきます。

担当マスターより

▼担当マスター

古戝 正規

▼マスターコメント

 おはようございます。ゲームマスターの古戝正規です。
 「【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路」の2回目になります。お付き合い頂けたら幸いです。


 さて、ガイドの補足をさせて頂きます。

 今回はまず集落の外に魔神 パイモンが居ます。
 一触即発な雰囲気ですので、彼と戦う事になった場合を想定しての補足をさせて頂きます。
 まずパイモンについてですが、【ザナドゥ魔戦記】特設ページにもありますように「国家神クラスの力」を持っています。
 武器は『邪蛇の双剣』、身の丈ほどの双剣を意のままに操ります。スキルは『フェイタルリーパー』を中心としたスキルを使うようです。
 悪魔兵は前回同様『トライデント』を武器としており、自身の翼で飛ぶことも可能ですが、グリフォンに跨り駆ける者も居るようです。ちなみにグリフォンは獅子の体に巨大な鷲の翼を持った幻獣です。


 次にジバルラが装備した紫銀の魔鎧についてです。
 妖しげな力に魅せられて魔鎧を装着したジバルラでしたが、今は完全に魔鎧の魔力に呑まれてしまっています。
 紫銀の魔鎧には「着たものが内に秘める野望や願望を増幅させる」という力があります。同時に理性や良識を抑え込む力も働くため、装着した者は人格さえも歪む事があるという代物です。
 第1回のシナリオ終了時に【紫銀の魔鎧を発見した】の称号を得られた方は、本シナリオにおいてこの魔鎧を装着する事が可能です。
 称号を設定の上、「どのような野望や願望を増幅させられた結果、何を目的に行動する」という事を明記して頂ければと思います。
 ちなみに、装着できるのはMCだけとなります。

 次に『ザナドゥのイコン:サタナキア』についてです。
 サタナキアは集落内の「イコン工房」にて製造され、現在は調整中でしたが、集落への侵入者(契約者たち)を駆逐するべく起動させられたものです。
 起動・操縦しているのは「集落に駐留していた悪魔兵」で、彼らはパイモン軍が到着したことも、また集落に向かっていた事すら知らされていなかったといいます。
 また彼らは専用パイロットではないため、今は操縦に苦戦しているようですが、一応の知識と訓練は受けているため、直にそれも修正されることでしょう。
 本シナリオはイコンの使用は不可のままですので、真に覚醒するより前にどうにか手を打ちたい所です。


 窓のない平屋(地下)にて幽閉されている方、または牢の中からスタートする事を希望される方についてです。
 こちらはとにかく時間がありません。魔鎧職人たちの準備は1時間で完了してしまいます、そしてその後契約者たちを殺して魂を回収、魔鎧として生まれ変わらせるつもりです。魔鎧化された場合、【サナドゥ魔戦記】シリーズとしてはお馴染みの「死亡の後に生き返らされ、パイモン軍に忠誠を誓う」ということになります。
 また『魔鎧用専用武器』に関しては平屋を根城にしている職人だけでなく、集落の職人たちも開発・研究を行っているようです。
 しかし集落の職人たちは、軍に献上する「通常の魔鎧」の製造を主に行っているため、研究はあまり進んでいません。平屋の職人たちが「キッカケ一つで」と感じているのは決して過信ではないようですが、完成するかどうかは天に任せるといった具合です。
 牢の外には守衛が2名、どちらも悪魔兵ではなく魔鎧職人です。
 牢は建物の最奥部にあり、地下ですが辛うじて携帯の電波は届きます。


 それほど大きな集落ではないといは言っても、戦力はかなり分散されてしまっています。
 サタナキアの登場に加えて、敵軍に魔神 パイモンの姿がある事を考えると、かなり劣性に立たされる事も予想されますが、それだけに、皆様の個性的なアクションを期待する限りでございます。


(以下は新規に追加されたものです)
 今回よりザナドゥ側についたPCについては、

・シャンバラ、カナンの敵対勢力とみなされ放校処分

 となります。システム的にはパラ実に転校となり他校に転校が出来なくなり、ロイヤルガードや教導団の階級などの地位も失われます。
※称号は残る場合もありますが、無効となります。

 これはパートナーも同様です。
 放校はキャラクターレベルでどんな事情があろうと、ザナドゥ側についたことが判明した時点での処理となります。

 放校されるとマスターシナリオや、その他のコンテンツの参加や行動に制限が出る場合があります。
 放校はシナリオ状況やアクションによっては解除される可能性がございます。
 今回ザナドゥ側についてないとしても、過去の本シリーズにおいて同様の行為をしていた事が発覚した場合も同様の処理となる場合もございます。

 また、放校されたからといってどんな悪事も許される訳ではありません。
 シナリオと関係のない悪事、あるいはシナリオや他PCに対する害意しかうかがえないと判断した場合は、アクション不採用とさせて頂く場合もございますのでご了承ください。
※もちろんザナドゥ側として戦うなどは問題ありません。

 近日中に放校PCについては、運営チームのマスターページで一覧が掲載される予定です。



 どうぞご一緒に【ザナドゥ魔戦記】の物語を紡いでゆきましょう。

▼サンプルアクション

・集落外の悪魔兵と戦う

・サタナキアを止める

・地下牢から脱出する

・契約者を沈める(パイモンの配下として)

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年08月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年09月01日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年09月24日


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