蒼空学園

波羅蜜多実業高等学校、乙（ぜっと）王朝。

「野球よ、野球でドージェをブッ潰す！
この間の試合でドージェ打法の弱点は見つけたわ！」

乙王朝３代皇帝、横山　ミツエ（よこやま・みつえ）は叫びました。

「瞑須暴瑠（べいすぼうる）ではなく、野球なのですね」

「ええ、そうよ。野球とは即ち、

新しい大荒【野】の【王】を【求】める

の意。
ドージェ倒し、新しいパラ実の総長を決める事なんだから」

劉備の確認に、ミツエは断言しました。

パラ実の頂点に立つ神にして
ミツエのメル友だった男ドージェ・カイラス。

ミツエは旧生徒会の会長にしてドージェの妻、
ニマ・カイラスにドージェを倒す約束をしていたのです。

そして早速、携帯でメールを打ちはじめました。

ヴァイシャリー。

「ミツエと野球をする」

携帯を見てつぶやいたドージェ・カイラスの言葉に、
パートナーのマレーナ・サエフは静かに頷きました。

「分かりました。
ドージェ様の全力投球に耐えられるボールご用意しないと。
良かったですわ、最後に皆さんと楽しい思い出を作れそうで」

「ああ」



再び、乙王朝。

「何よこのメール！

神だからって上から目線な訳？
絶対許さない。甲子園があんたの墓標になるんだから！」

携帯メールを見たミツエは、顔を赤らめて怒り始めました。

「どんなメールだったんだ？」

「言えないわよ！」

「ところで甲子園とはどういう事だ？」

ミツエと孫権のやり取りを見ていた曹操の疑問にミツエはほくそ笑みました。

「高校球児の戦いの舞台は甲子園に決まってるでしょ。
甲子園球場で乙王朝とドージェのチーム、他に参加するチームで大会を行うのよ。

ＭＶＰになった選手が次のパラ実総長。文句ないでしょ？」



その日からシャンバラ大荒野中に甲子園大会の噂が広まりました。

「ボールはエリュシオンの龍騎士セリヌンティウスの生首使われるらしいぜ！
ドージェが首刎ねたらしい」

「残虐すぎだろ！」

「いや、神だから生きてるんだ。
それにどんな使い方しても壊れねえんだとよ。
判定の時ボールが生きてると便利なんじゃねえか？」

「神って便利だなあ」

「それにしても『ろくりんピック』開始前に甲子園って、
空気読めてないよな……」



三度、乙王朝。

模造紙で現時点の選手名が貼り出されました。

●乙王朝チーム
横山ミツエ
劉備
曹操
孫権
御人良雄（おひと・よしお）
ガイア
虹キリン君
教導団水泳部員Ａ
教導団水泳部顧問

●ドージェチーム
ドージェ・カイラス
マレーナ・サエフ
バズラ・キマク
鷹山剛次
王大鋸
シー・イー
熾月瑛菜


「教導団水泳部員と顧問って誰？」

「団……ドージェと戦いたいっていう、
水着がお似合いの人とそのパートナーよ」

「ああ……」

「卒業生も集まってくれたのですね」

「せっかくだし、派手にやらないとね」



そしてシャンバラ大荒野。

「ガイアさん、そのバット、カッコいいっすね。
『１０９』とか描いてあって、ブランド物じゃないんすか？」

「まあな」

１００メートルを超えるガイアの持つバットはビルその物でした。
洋服やカリスマ定員の詰まっているそのビルは……

（すまない、パラ実のみんな。俺は……）

甲子園の影で新たな戦いは既に始まっていたのです。

お待たせしました！
細かいことにこだわらない方向けのパラ実キャンペーンの劇場版完結編です。

これまでの経緯は色々ありますが甲子園で野球するだけの簡単なシナリオです。
どなたでもご参加可能です。天之御柱学院の方はイコンで野球も可能ですので、ぜひ遊びに来てください。
チームは乙王朝とドージェの９チームありますが、新しいチームを作ることも可能です。９人そろってなくても、９人以上でも構いません。それらのチームでトーナメント戦を行います。もちろんパラ実式ですので乱闘もＯＫです。

ＭＶＰになった方はドージェの後継者である【パラ実総長】の称号が与えられます。

ボールとなる龍騎士セリヌンティウスについては、近日発表のキャラクター・クエストをご覧ください。ボールになるまでの経緯がわかります。

また、ＦＢＣさんの次回予告漫画にあった「ドージェが死ぬ」や「渋谷がパラ実を締めようとしている」などの情報はＰＣたちは知りません。知っている事を前提とするアクションをかけた場合は時間犯罪者としてタイムパトロールに捕まり、水をポタポタする拷問にかけられます。

・乙王朝チームで戦う

・ドージェチームで戦う