サンサーラ ~輪廻の記憶~ #3『遥かなる呼び声 前編』 リアクション公開中! |
シナリオガイドわたしは生きた。あなたのために。 わたしは死んだ。あなたのために。
シナリオ名:サンサーラ ~輪廻の記憶~ #3『遥かなる呼び声 前編』 / 担当マスター:
九道雷
苦しくて 息もできないほど 罪の深さに 身体が重く 深く深く 沈んでいく 救いを求めて、叫ぶ あなたの名を ◇ ◇ かつて、女王殺害を計画し、シャンバラ王宮にて労働刑に処されている、オリヴィエ博士の工房に、突如何者かが現れました。 それは、白く長い髪に、身体のラインに沿った白い衣服をまとった、表情に感情の伺えない少女でした。 オリヴィエ博士は、彼女に見覚えがありました。ずっとずっと、遠い昔の記憶です。 「助けを請う」 少女は言いました。 少女は、オリハルコンを護る巨大な白鯨に在る、意思を宿したガーディアンゴーレムの化身でした。 「何者かが、オリハルコンを奪いに現れた、と言う。 “長”は助けを呼ぶ為、この身を転送させた、と説明する」 「……困ったね」 オリヴィエ博士は苦笑しました。 「今服役中で、自由が利かないんだけど」 その時、彼の監視役の騎士が現れて、突然の侵入者に驚きます。オリヴィエは彼を見て微笑しました。 「丁度よかった。とりあえず、彼に伝言を頼もうか」 「それにしても、何故私のところに?」 そう訊ねたオリヴィエを、少女はじっと見つめました。 「“長”は血の繋がりを介し、末裔の少女の元へ転送させようとした、と言う。 しかし、不可能。何らかの、妨害」 どうやら、末裔の少女の身に何かが起きているらしい、と、彼女は言いました。 更に、自分を転移させる為に力を使い果たしたはずの“長”も、どうなっているか解らない、と。 ◇ ◇ トオルは、イデアの仲間と思われる者達によって拉致されてしまいました。 「奴等は、イデアと合流するはず。イデアは今、ルーナサズの『書』を狙っている。 ……向かうのは、あそこのはずだ」 トオル達を追う人達はそう判断し、追跡を開始していました。 ◇ ◇ また、リンネは、ルーナサズでの『書』の防衛に成功したことで大喜びでした。 「でも、また来るかもしれないんだよね? ちゃんと解決させる為には、今度こそ、あの人を捕まえないと駄目だよねっ」 と、作戦を練っていましたが、何も思いついてはいませんでした。 「あんたはどうすんの」 負傷したと聞き、弟イルヴリーヒが駆け込んだ時には、ベッドの上に腰掛けてピンピンしていた選帝神イルダーナは、元龍騎士トゥレンの問いに、当然のように答えました。 「俺は此処を護らねえとだろ」 「……」 トゥレンは暫く、天を仰いで目を閉じていましたが、やがて肩を竦めて言いました。 「……んじゃ、俺はシャンバラに行こうかな。 オリハルコンとやらについて調べて、行けるところまで行って来るよ」 ◇ ◇ 一方、何処かに潜伏するイデアの元に、何人かの訪問者がありました。 「仕事か、イデア?」 「ああ、助かる。昔の仲間だけでは、不都合も多くてね。 とりあえず一人は、シャンバラにいる仲間達と合流して貰いたい。 『オリハルコンの場所を示す者』を確保した。 その者に憑依して、場所を示してやってくれ」 「我々は?」 「俺を手伝って貰う。中々手強くてね」 「殺してもいいんだろう?」 「『前世持ち』でない者なら、好きにして構わない」 ※ こちらは、特殊なルールを使用するシナリオとなります。 マスターコメントの説明をお読みの上でご参加ください。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
↓ ↓ ここからマスターコメント ↓ ↓ このシナリオは、進行と共にPCの『前世の人間関係』も構築されていく為、未来だけではなく過去すらもどうなるか分からないものとなっています。 このシナリオでは思わぬ展開を楽しむことも目的の一つとなっています。 次々と明らかになる“自分すら知らなかった”前世PCの過去や、それらによって産み出されていく過去のストーリーなども楽しんでいただければ幸いです。 また、このシナリオは、その性質上、様々なPCと前世の絆が結ばれることになります。 中には今まで関わったことのないPC、交流したことのないPCも居るかもしれません。 そういった、ある意味で「他人だったPC」との思いがけない展開や思い出の共有も楽しんでいただければと思います。 ※スタート地点はイルミンスールでしたが、学校制限はなくどなたでも参加可能です。 九道のNPCが登場しておりますが、特に過去のシナリオを確認しなくともご参加いただけます。 一応のざっくり説明 □トオル(左上)/イルミンスール学生。単純。馬鹿。いい奴。 □シキ/トオルのパートナー。 □イルダーナ(右上)/ミュケナイの選帝神。目つきと口が悪い。 □イルヴリーヒ/イルダーナの弟。よく出来た人物。 □トゥレン(左下)/元第七龍騎士。現傭兵のフリをしたフーテン。 □ルーナサズ/ミュケナイ地方首都。 直径1kmほどの巨大な卵型の岩があり、そこから産出される「龍鉱石」は高値で取引されています。 シーギリヤロックの巨大版、をイメージしていただければ近いかもです。 崖の中程に巨大な卵が嵌っており、崖の上に宮殿があります。町は崖の下にあります。 □フェイ/白鯨の背中にある街に住んでいた一族の末裔。普通の少女です。 □“長”/フリッカ、という名の、5000歳を越える魔女。白鯨の背に住む唯一の人間。外見年齢は11歳くらいです。 □白鯨/全長50キロメートルほどの、鯨の形をした、生き物と思われる何か。 背中に街があり、体内にオリハルコンを保管しています。 居場所を一定させず、パラミタ大陸の周りの何処かを回遊しています。 オリハルコンは、強力な力を有している為、近づくことすらできないことが確認されています。 更に、ガーディアンゴーレムに護られています。 尚、白鯨へ向かう航海には、オリヴィエの元を訪れた白い少女が同行し、案内してくれます。 王宮の騎士は、オリヴィエの既知の人物に伝言を伝えていますが、既知のPCさんに知り合いがいなくても、又聞きで伝わったことにして構いません。 前世を思い出すこと、前世の関係や立場などで、他シナリオで有利になるようなことや他シナリオへの影響などはありません。 それでは、よろしくお付き合いお願いいたします。 以下オマケ ■■■ 前世アクション例 ■■■ 〇〇と恋人だった 〇〇を殺した 〇〇の恋人を殺した 〇〇と宿命のライバルだった 〇〇と親友だった 〇〇と戦友だった 〇〇と結婚していた 〇〇に彼女(彼氏)を奪われた 〇〇から物を盗んだ 〇〇から物を奪った 〇〇の野望(計画)を阻止した 〇〇の子供を産んだ 〇〇の子供を身ごもっていた 〇〇に片思いだった 〇〇の家族を殺してしまった 〇〇の子供だった 〇〇に濡れ衣を着せた 〇〇と秘密を共有していた 〇〇を騙していた 〇〇を追い落とした 〇〇は自分の主人だった 〇〇に養われていた 〇〇と離婚した 〇〇と別れた 〇〇を使って実験した 〇〇に嫉妬していた 〇〇を見殺しにした 〇〇に悩みを相談していた 〇〇と駆け落ちした 〇〇と同僚だった 〇〇の師だった 〇〇の弟子だった 〇〇と同じ出身だった 〇〇と助け合って窮地を脱した 〇〇にいじめられた 〇〇に監禁された 〇〇に可愛がられた 〇〇を助けるために死んだ 〇〇の命がけの犠牲で助かった 〇〇より仕事をとった 〇〇と冒険していた 〇〇を崇拝していた 〇〇の奴隷だった 〇〇に仕えていた 〇〇の名を騙っていた ……ETC ▼サンプルアクション ・リンネと共に『書』を護る ・オリハルコンの白鯨へ行く ・拉致されたトオルを追う ・※前世アクション例 ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2012年11月05日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年11月06日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年11月10日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年11月26日 |
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