蒼空学園

「五獣の女王器の１つが見つかったんですよーーっっ！！！」

　そう告げながら、学生たちの前に現れたのは、星槍の巫女、エメネアです。
　彼女が話すには、サルヴィン川流域にある遺跡に、五獣の女王器の１つが眠っているというのです。

「このように、手紙として、この情報を貰ったんです」

　言いながら、エメネアが取り出すのは、可愛らしい花模様の封筒です。
　表には『Ｔｏエメネア』と書かれていますので、彼女に宛てた手紙だということは確かです。
　そして、中に入っている１枚の紙には、サルヴィン川の流域らしき地図と×印が書かれており、×印には矢印が引っ張られて『玄武の遺跡』と書かれてあります。

「孤島のゴアドーにまで手紙を送ってくれるなんて、世の中には、なんて親切な人がいるのでしょうねーーー」

　眉を寄せる学生たちとは反対に、エメネアは暢気な顔をしてそう言います。

「何処の親切な方かは分かりませんが、そこにあると教えてくださっているのです。
　回収しにいきませんと、鏖殺寺院の方など、悪い方に女王器を手にされてはなりません……」

　そこまで口にすると、エメネアは改めて、学生たち一人一人を見回しました。

「わたしは、この遺跡に向かおうと思うのです。
　けれど、遺跡にてモンスターの１匹でも出ようものなら、対抗する術を、星槍を失っています。
　ですので……、

　皆さん、力を貸していただけないでしょうかっ！？」

　告げるエメネアが望むのは、護衛兼探索部隊として協力してくれる学生です。
　星槍を失っているがために戦う術を持たない彼女の決心に、どれだけの方が協力してくれるのでしょうか。

　こんにちは、朝緋あきらです。
　謎の手紙を受け取ったエメネアより、遺跡探索へのご案内です。

　記された遺跡は未踏のものです。
　地上には１階、地下に２階、フロアを広げているようです。
　各フロアは小さな部屋に分かれており、何処かの部屋に下り階段がある、といった造りになっております。
　何が巣食っているか分かりませんが、長年放置されている遺跡ですので何かしらのモンスターは出てきます。
　また、遺跡に巣食うモンスターだけでなく、手紙を送った主が待ち受けているという可能性もあります。
　護るだけでは、見つかるものも見つからない場合だってあります。
　協力が必要なシナリオとなりますので、その点、注意してご参加ください。

　皆さんのご参加・アクション、お待ちしております。

・女王器を探す

・モンスターの相手をする

・エメネアの護衛をする