蒼空学園

「わわっ、またお客さんですかー？」
　住処であるゴアドー島から空京へと出稼ぎにきていたエメネア・ゴアドー（えめねあ・ごあどー）は、
　何やらわたわたと急がしそうな様子です。そんな彼女の前には、ずらりと行列が出来ていました。
　一体何事でしょうか？

　少し前に起こった十二星華の事件が一段落した後、エメネアは光条兵器や機晶石の簡単な加工や修理の仕事をしていました。
　同じ十二星華のティセラ・リーブラ（てぃせら・りーぶら）が装備していたケープ型ビットも彼女が造ったものでしたし、
　元々手先が器用でアーティフィサーの彼女にとってそれはうってつけの仕事でした。

　そんなエメネアが先日気まぐれで機晶石のアクセサリーをつくったところ、
　あっという間に口コミで広がり、今やちょっとした人気商品となってしまっていたのです。
　驚きつつも、「皆さんが喜んでくれるなら」とエメネアは注文を受け続けていました。
　その結果が、この行列というわけです。原価以上のお金はとらないというスタンスや機晶石アクセサリーというレア度の高さも、人気を後押ししているようでした。

　しかし、広まった噂は望まぬ事態を生んでしまいました。
　機晶石アクセサリーの貴重さと綺麗さが裏目に出たのか、アクセサリーの盗難事件が起き始めたのです。
　被害者の話によると、肌色の悪い、ゾンビのような気味の悪い集団に襲われて強奪されるケースがほとんどのようです。
　中には襲われた際に怪我を負い、入院させられた者もいるそうです。
「ど、どうしましょう……っ？　こんなことになるなんて、私がこんなものをつくってしまったばっかりに……」
　責任を感じているのか、エメネアもすっかり落ち込んでしまっています。
「ううー……もう分かりませんっ、私はどうすればいいんでしょう！？」
　困り果てたエメネアは、生徒たちへと相談しにきたのでした。

こんにちは、または初めまして、ゲームマスターの奏哉です。
シナリオガイドをご覧頂き、ありがとうございます。

巻き込まれ体質兼トラブルメーカー、エメネアが今回の依頼人です。
彼女にもちろん悪気はなく、純粋に人に喜んでもらいたいという思いでアクセアリーをつくっていただけです。
強盗団を見つけ出して懲らしめるもよし、エメネアを励ましてあげるもよし、盗む側に回るもよしのシナリオです。
※窃盗は犯罪です。良い子はマネをしないでくださいね！

空京で起こっている事件ですので、どの学校の生徒さんも気軽に参加出来ます。
また、エメネアと面識がなくても、「機晶石アクセサリーの噂を聞いた」といった理由でこの事件のことを知っていても問題ありません。

アクセサリーはピアスやネックレス、指輪など様々な種類がありますので、もしそのあたりをアクションに絡めたい方がいましたらお好きなアクセアリーを記入して頂いて構いません。
ただしアイテム化されることはございませんのでご了承ください。

・アクセサリーをつくってもらって囮になる

・強盗団と戦う

・エメネアを励ます

・どさくさに紛れてアクセサリーを盗む