蒼空学園

「おい、酒を注げ！」
「は、ハイっ！」
　手枷を嵌められた少女は、ビクリと身体を震わせ、恐る恐る男に酌をする。
　ドッカリと椅子に腰掛けた大男は、注がれた酒を一気に飲み干し上機嫌だ。
「しかし親分！　今回も上手くいきましたね！」
「当たり前だ。オレの計画は完璧だからな、誰にも止められないぜ、グハハハハ！」
　
　男達は『鷹の目強盗団』と名乗る強盗です。
　暴力をふるい金品を奪い、時には持ち主ごと攫って、奴隷として、こき使っているのです。
　
「次はツァンダだ。この場所を年代物の貴重なネックレスをつけた世間知らずのお嬢様が移動する」
「でかい仕事ですね、親分」
「あぁ、だが俺達ならやれる。そのお嬢様とやらが上玉なら、まるごと奪っちまおうぜ！　野郎ども、しっかり準備しておけ！！」


「鷹の目だかなんだか知らねーが、ご大層な名前をつけやがって。この辺を荒らしまわる悪党じゃねえか。掃除してやるから覚悟しやがれ」
　蒼空学園の校長室では、山葉　涼司（やまは・りょうじ）が不敵な笑みを浮かべ、手当たり次第メールを送ります。
『悪党を黙らせる為に、力を貸してくれる奴はいねーか？　敵をおびき出す餌を用意した。非道な悪党は、ぶっ潰してやろうぜ！！』
　
　こうして、様々な人が、彼からの依頼を目にすることとなりました。

はじめまして。
新しく蒼空のフロンティアのゲームマスターを務めさせて頂きます、stera（すてら）と申します。
どうぞよろしくお願いします。

●作戦の大まかな流れ
　まず、敵の拠点がどこにあるのか場所がわかっていません。
　そのため、彼らの襲撃を受け、わざと失敗する必要があります。
　今回、涼司は『年代物の貴重なネックレスを運ぶ』との情報をわざと街中に広め、強盗をおびき出す『餌』としました。
　皆さんは、宝を持ち帰る強盗の後をつけ、拠点を割り出してください。
　拠点には、強盗団と彼らに誘拐された少年・少女がいます。
　強盗を全て捕まえ、囚われている人たちを救出してあげてください。
　
●鷹の目強盗団
　犯罪を繰り返す凶悪な連中です。
　拠点では、強盗団のボス・強盗団の手下・番犬といった敵が現れます。
　囚われている少年・少女達は、奴隷として使役されているため、歩いて逃げることはできますが、戦闘に加わる・何十分も走って逃げるなど激しい行動はとれません。
　拠点は広く、今までに集めた宝物が隠されています。
　親分はもちろん、手下たちも奪った宝を親分に内緒で隠し持っていたりするので、意外な場所にいろんな宝が置かれています。

・囮になる

・強盗の後をつけ、拠点を見つける

・強盗との戦闘

・強盗の宝を探す