蒼空学園

　波羅蜜多実業高等学校。

「俺はよぉ、ガキは苦手なんだよォ」

王大鋸（わん・だーじゅ）はぼやきます。

列車強盗を行ったのですが
そのコンテナの中には「お宝」だけでなく子ども達がいたのです。

ですが近くの洞窟で暮らし始めた子ども達の、
つぶらな瞳を見れば、
放置できないのが王大鋸という男です。

「どうするのだヨ」

シー・イー（しー・いー）は、薄汚れた子どもたちになけなしの「とうもろこし粥」を振舞っています。

「うめぇ！」

粥をすすった子どもが叫びました！

「これを売ろうぜっ！きっと金になる！」

叫んだ子どもは、女の子のようです。
細い手足に小さな顔が乗っています。５才ぐらいに見えます。

「ホントかぁ？」

王は、水のように透き通る
「とうもろこし粥」をじっと見ています。

「それによぉ、
オレの服も売る!金になるぜ」

先ほどの女の子・レッセが叫びます。

「お前、そんなボロ・・・」

王がレッセの穴だらけの服をつまんだとき、

「わかっタ！　フリーマーケットがイイ！
いらないもの売って金を集めるのダ！」

シー・イーが突然叫びました。

空京でフリーマーケットを行って、
その売り上げを子供達の生活資金を
稼げばよいというのです。
目標としては孤児院を建設資金です。

「ハッ、ただでさえパラ実戦争しているのに
店なんか出してくれる奴いるかぁ？」

「別の学校主催ということにすればいいダロウ。
それに空京なら地球からきた観光客も多イ。
我々にとってくだらない物でも、
彼らにとっては珍しいからナ。
これなら他の学校の連中も、協力してくれるに違いナイ」

子供の守るのに学校や立場は関係ない。
シー・イーの言葉には力がこもっていたのです。

　
前回の列車強盗のシナリオと関連していますが、シナリオとしては完全に独立しています。

フリマは空京で行います。出来れば百合園生徒の主催にしたいと思います。
列車強盗のシナリオで関わっていただいたメイベル・ポーターさんが参加して下さった場合は、主催者をお願いしたいと思いますが、無理強いはしません。
王大鋸は、変装してフリマに参加します。

不用品や売りたいものがある人は、どの学校の方でも参加できます。是非、孤児院設立にご協力下さい。
ただし、あくまで不要品の販売なので、ＰＣのデータにあるアイテムや所持金は売れない物とします。
皆さんの手元にありそうな、ちょっとした物を工夫して売ることを考えてみてください。

また、列車強盗のシナリオの闇組織が復讐にくるとの噂があります。
開催日に合わせて、トラックで攻撃してくるという噂もあります。

皆さんの販売品とは別に、超薄味の「とうもろこし粥」も販売します。
味付けに工夫のある方は、販売員としてお手伝い下さい。

レッセと子どもたちは、洋服を売ります。
とても商品にならないものですが、工夫すれば売れるかもしれません。

子どもたちの寝る場所も必要です。
孤児院が出来るまでは、洞窟が子どもたちの住処です。
シー・イーが一番気にしていることは、子どもたちの寝場所です。

・フリマに参加する。

・フリマの警備を担当する。

・洞窟を快適にリフォームする。