蒼空学園

「村に響いていた歌声が聞こえなくなった。原因を探ろうにも我々では奥まで探索に向かえない。どうか我々に代わって、原因を突き止めてほしい」

　とある村から各校に舞い込んできた一つの依頼。
　そこには村の位置と、村に流れてくる歌声のことが書かれていました。

　ある日を境に、この村の奥にある泉から、決まった時間に歌声が聞こえるようになったのです。
　最初は気味悪がっていた村民も、その優しげな歌声に心惹かれ、今では誰もが歌声を心待ちにしていました。

　その歌声が、ある日からぱたりと途絶えたのです。
　村民はたいそう気落ちし、再び歌声が流れてくるのを辛抱強く待ち続けました。

　しかし、いつになっても歌声は流れてきませんでした。
　代わりに、歌声が聞こえなくなった頃から、頻繁にバイクのエンジン音がするのだそうです。
　泉に何かを流し込むような音を聞いたとも言っています。
　
「我々は、歌声を届けてくれるその人が何かの災禍に巻き込まれているのではないかと考えた。そして村で調査隊を組んで奥に向かったのだが、途中でいかつい顔をした者たちに身ぐるみを剥がされてしまった」

　村民の口ぶりから、村の付近には波羅蜜多実業高等学校の生徒がうろついているようです。
　さらに、日増しにその数が増えているとも。

「お願いだ。どうかあのいかつい顔の者たちを追い払い、村に再び歌声を取り戻してくれ」

　村民の願いを受けて、集まった者たちが村の奥へと進んで行きます――。

「みんなが心待ちにするほどの歌声かぁ。どんな歌声なんだろうね」

　蒼空学園の女子生徒、小谷　愛美（こたに・まなみ）も、掲示板に貼られた依頼書を見て依頼を受けた一人です。
　歌が好きな愛美は、優しい歌声を聞きたいと思うと同時に、それを奪った波羅蜜多実業高等学校の生徒（＝パラ実生）を怒っています。

「でもぉ、これってモンスターかも知れないよぉ？　ハルピュイアとかぁ、ローレライとかぁ、歌が上手なモンスターもいるからねぇ」

　愛美のパートナーの守護天使マリエル・デカトリース（まりえる・でかとりーす）は、この歌声がモンスターのものだと思っているようで、いまいち乗り気ではないようです。

「モンスターでも、素敵な声の持ち主に悪い人っていないと思うの。モンスターでも歌を通じてお友達になれたら素敵じゃない？」
「マナがそう言うならぁ……」

　愛美もマリエルも村に集まった者たちに混じり、村の奥へと進んで行きました。

このシナリオには、学校を問わず誰でも参加が可能です。

村から泉があるとされる場所までは、歩いて一時間ほど。
周囲は樹が生い茂り、日も陰るせいか薄暗いです。

このシナリオでは、泉の住人を巡る謎を解明することも重要ですが、パラ実生の企みを暴き、阻止することもまた重要です。
パラ実生達が何をしているのかを突き止め、しかるべき対策を施さないことには、彼らは再び同じことを繰り返すでしょう。
事態をより悪化させてしまうかもしれません。
見事企みを暴きましょう。

また、泉の住人を巡る謎につきましては、同行する愛美とマリエルが何かしら知っているかもしれません。
彼女たちの言葉から色々と予想してみてください。
なお愛美もマリエルもプリーストですので、戦闘時は後方に待機し、傷ついた人たちの手当てに専念します。

１点注意ですが、アクションを投稿しないと「没」になり、リアクションに登場できなくなります。
シナリオに参加されましたら、万一に備えて、サンプルアクションを送っておくと没が回避できます。
アクションは締切まで何度でも送れますので、転ばぬ先の杖です。

それでは、皆様のご参加とアクション、お待ちしております。

・泉に赴き、歌声が消えた原因を究明する

・パラ実生徒を捕まえて、企みを暴く

・愛美を守る

・パラ実の奴らに肩入れして、儲けをいただく