天御柱学院へ

蒼空学園

校長室

イルミンスール魔法学校へ

魂の欠片の行方2~選択~

リアクション公開中!

魂の欠片の行方2~選択~

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド

最後にファーシーの選ぶ道は……?
シナリオ名:魂の欠片の行方2~選択~ / 担当マスター: 沢樹一海

「ラドレクトという姓を持つ人物が1人だけいたわ」
 御神楽 環菜(みかぐら・かんな)が校長室のガラステーブルにシャンバラの地図を広げると、鎖を直されてルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)の首に掛けられている半月形の銅板――ファーシーは「本当!?」と声を弾ませました。
「名前はソルダ・ラドレクト。サルヴィン川の下流にある、オトスという村に住んでいる守護天使よ。歴史学者をやっているようね」
 環菜は地図を指差す。
「ルヴィさまじゃないのね……」
「守護天使……地球人じゃないのか?」
 一転して暗い調子で言うファーシーには言葉を返さず、ラス・リージュンが質問します。
「契約をしていない地球人は空京以外では暮らせませんわ。ただ、彼がルヴィさんの血縁でないとは言い切れないと思います。ファーシーさん、ルヴィさんの弟も契約者だったのですよね? パートナーは、もしかして守護天使の女性ではありませんか?」
「ええ、そうよ」
「それなら、2人の血縁ということも考えられますわ。確かめる必要があるでしょう。……ラスさん、行ってきてくださいますか?」
「えっ? ルミーナは行かないの?」
「すみません。わたくしは別に調べることがありますから。ラスさんと仲良くしてあげてくださいね」
「……俺が不憫みたいな言い方するな」
 ぼやきつつも、ラスはファーシーを受け取って校長室を出て行きました。
「環菜様、わたくし……」
 ルミーナは俯くと、今にも泣きそうな顔をします。
「仕方ないわ。こうするしかなかった。機晶姫製造所の跡地を調べるのに、彼女は連れていけない。――ファーシーの仲間や、当時の技師の亡骸があるかもしれない跡地には」
「製造所が原型を留めていたということは、他の建物も残っている可能性がありますよね。何か少しでも、手掛かりになるものがあれば……でも、ルヴィさんの消息がわかるということは……」
「生き残ってしまった以上、ファーシーは何れ真実を知らなければいけないわ。その時にどうするかは、彼女自身の問題よ」
「はい、それでも……わたくしはファーシーを修理してさしあげたいです。身体も持ち出せましたし、新しい機晶石に彼女を移せればと思います。銅板に移れたのですから、逆だって……ヒラニブラの技師を訪ねる生徒を集っていただいてもよろしいですか……?」

 オトス村上空――
 小型飛空艇を着地させようとしたラスは、突然白鳩の大群に襲われました。
「きゃあーーーーーーーーーーー!」
 鳩が引っ張ったせいで直したばかりの鎖は切れ、ファーシーは落ちてしまいます。彼女を拾った子供が向かった先は、村長のゴン・ドーの家です。村長は、ごてごてとガラクタを武装装甲として纏っている、老人型の機晶姫でした。
「うちの村はサルヴィン川から流れてきた漂流物や、何故か空から落ちてくる物資によって成り立っているんじゃ。拾った物は全部、この村のもんじゃ。これは大切な資源! 鍋にして売っぱらう!」
 驚いたラスは、気絶して黙っているファーシーを短剣でごんごんと叩きました。
「……んなことしたら、祟られるぞ。おいファーシー、そろそろ起きろ」
「え? 何……?」
「うひゃあああ、銅板がしゃべったあああああ!」
 返してもらおうと、ラスは事の次第を村長に説明しました。しかし、腰を抜かしていた村長は、それを聞いて目を細めます。
「それなら、尚更返すことはできんな。わしが銅鍋にした方がこいつにとっては幸せじゃ! 同じ機晶姫として、引導を渡してやろう!」
「じょ、冗談じゃないわ! ラス! 何とか言ってやってよ!」
「おい、じいさん……」
「おまえも本当は、そう思ってるんじゃろ!?」
 その途端、ラスは口を噤みました。そして、何事かを暫く考えて…………にやりと笑います。
「そうだな。よしファーシー! ここで銅鍋になれ! 環菜には俺が上手く言っておいてやる!」
「え、えええ〜〜〜〜?」
 その一部始終を眺め、慌てて村長宅を飛び出した男性がいました。環菜という名前が出たことで、蒼空学園に電話を入れます。
「ファーシーさんが銅鍋になりそうです! 何ですかあの使いは? 僕の名はソルダ・ラドレクト。あの銅板については心当りがあります。村長はああ見えてかなりの強者で……取り返すのを手伝ってください!」
 

担当マスターより

▼担当マスター

沢樹一海

▼マスターコメント

第2回は、「選択」になります。

第1回で一度全員解散しているので、今回からのご参加も可能です。基本的な情報は、集合時に環菜やルミーナ、ソルダから聞く形になります。

ファーシーが生き続ける以上、ルヴィが「壊れた」ことを知る日は必ず訪れます。願いが叶わないことを半ば悟りながらも生への道を模索するのか、それとも銅鍋に……するかどうかはともかく、眠る方が彼女への救いに繋がるのか。
「死」を教えるのか、「壊れた」という表現を貫くのか。
そして真実を知った時、彼女はどんな道を選ぶのでしょう……?

1番の正解というのは、多分ありません。
だからこそ、この第2回を分岐点とさせていただきます。
身体を与えるべきなのか与えないべきなのか。
どういう形でサポートすれば、ファーシーの願いは叶うのか。
その辺について、ちょっとでも触れてもらえるとありがたいです。

今回は、「行動」と同じくらい「心情」が大切な要素になってきます。

オトス村ルートでは、少し重い話に明るさを入れられればとも思っています。なので、ここまで重っ苦しく進めてまいりましたが、あまり構えずに、銅鍋攻略を楽しんでいただければと思います。

では、よろしくお願いいたします。

▼サンプルアクション

・機晶姫製造所跡地へ向かう

・ヒラニブラの技師に会いに行く

・銅板を鍋にしない

・銅板を鍋にする

・ソルダの話を聞く

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年03月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年03月17日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る