蒼空学園

「わっちのお城を他学校の者達へ紹介するでありんす！」

　葦原島への移設も完全に完了し、落ち着きを得た昼下がり。
　校長室にて、ハイナ・ウィルソン（はいな・うぃるそん）が高らかに宣言しました。
　曰く、新居には近所に住む方々を招くべきだと。

「それはよろしいことですわ。
　きっと皆さん、お喜びになることでしょう」

　胸の前で両手を合わせ、葦原房姫（あしはらの・ふさひめ）が微笑みます。
　房姫は、葦原明倫館総奉公であるハイナのパートナーです。
　ハイナの脇に腰を下ろし、ゆるゆるとお抹茶をすすっておりました。

「ですが具体的にどうするか、まだお考えではないのでしょう？」

　口許で笑いながら、房姫は問います。
　基本的に大雑把なハイナのことです……と、過剰な期待をすることなく。

「あ……あぁ、どうするのがよいかねぇ」

　図星な発言に気恥ずかしさを感じつつ、ハイナは軽く頬をかきます。
　そうして頭を抱えること、十数分。

「そうじゃ、皆に自分の所属する建物を案内してもらえばよいのでありんす。
　あと、購買やら食堂やら美術室やらの共同施設も案内したい者がすればよいよのう？」

　我ながら名案でありんす〜と、嬉しそうに鼻歌を歌うハイナでしたが。

「さもありなん……まぁ、そうなりますよね」

　房姫の一言で、残念な雰囲気に包まれました。

「な……分かっていたなら言ってくりゃれ。
　さてと、うちには士道科と隠密科、それに陰陽科プラス共同施設があるから、重点的に見学したい場所や事柄を提示してもらおうかね。
　内容も大盤振る舞いして、誰もいない教室から授業風景まで、いろいろ見せてやるのでありんす。
　あとランチとディナーも全員、うちの食堂で食べていけばよいと思うざんすが……やりすぎかのう？」

「構わないでしょう、上手くいくようにお祈りしますわ」

　ハイナと房姫の、何ともゆる〜い相談により、葦原明倫館の大見学会が開催されることとなりました。
　学校・年齢・性別を問わず、人数だけは制限しますが、葦原明倫館の生徒と交流を持ってもらいたいそうです。

「「鏖殺寺院との次なる戦い、更にはシャンバラの復興に備え、力を蓄えよ」」

　この出逢いが、葦原藩に代々伝わる言葉に――そう遠くない未来の勝利に繋がると信じて。
　

このシナリオには、学校を問わずどなたでも参加が可能です。

目的は『葦原明倫館』の見学です。
ハイナの発言のとおり、あらゆる施設や授業風景を見て回ることができます。

当日の天候は晴れ。
見学会の開始は太陽も充分に昇った頃、終了は日没前です。
リアクションは、見学会の開始前後より執筆の予定です。

＊葦原明倫館の生徒の皆様＊
皆様には、『案内役』『食事準備』『見学に混ざる』の行動から１つを選択していただきます。
『案内役』を務めていただきます場合には、案内したい施設の希望を出してください。
ご自身の所属を推奨いたしますが、他の科や共同施設でも結構です。
ＭＣとＬＣは原則、同じ場所を案内するものとします。
内容については教室や授業の自慢など、面白いものがございましたら採用させていただくかも知れません。
『食事準備』を手伝ってくださる場合は、まずランチとディナーのどちらかをお選びください。
そのうえで具体的に、材料を切るだとか炒めるだとか皿を洗うだとかの行動指示をお願いします。
料理については、葦原明倫館らしさの表現できるような料理を提案してくださっても構いません。
他学校の生徒と一緒に見学をしたい方は、以下『＊他学校の生徒の皆様＊』をご覧ください。

＊他学校の生徒の皆様＊
皆様にはアクションにて、見学希望を出していただきます。
施設および風景を、１キャラクターにつき１箇所提示してください。
ＭＣとＬＣの希望は、同じものでも異なるものでも構いません。
またその際、ただ黙って見ているのか、技術を盗むために後方で参加するのか、
案内役の葦原明倫館の生徒に質問をするのか……などなどの行動は自由です。
キャラクターらしさの出る行動をお取りください。

それでは、皆様のご参加とアクション、お待ちしております。

・士道科独特の授業を紹介する。

・隠密科の授業を見学して、隠密の術を盗みたい。

・食堂でランチを食べたい。

・案内役へのお礼も兼ねて、交流のためにお茶会を催す。