蒼空学園

　金　鋭峰（じん・るいふぉん）曰く、
「軍人たる者、恋愛沙汰にも長けておらねばならぬ。……どうした、呆けた面を晒して。言っておくが私は冗談を言っている訳ではない」
　いつも通りの尊大極まる口調と立ち振る舞いで、彼は続けます。
「そもそも軍事の歴史と色恋は断っても断ち切れぬ関係にある。暗殺、潜入、諜報、篭絡、ありとあらゆる軍事活動に関ってきた。それも極めて効率的なコストパフォーマンスでな」
　彼の演説はまだまだ続きます。
「軍人が恋愛沙汰に長けておらねばならぬと言うのは、そう言う事である。利用し、また利用されぬように」
　一呼吸の間を置き、聞く者達の意識を集中させた上で、彼は続きを紡ぎました。
「故にこの度、貴官らにはヒラプニラにて『恋愛訓練』を行ってもらう。人目を憚らず、寧ろ見せ付けてやる気概で、盛大に恋愛をするがよい」
　噛み砕いて言うならば、
「要するに、全力でイチャつくがよかろう。この訓練の為にヒラプニラの一画で祭りを催した。素のヒラプニラは、色恋沙汰には些か向かぬからな」
　と言う事のようです。
　ちなみに祭りとは地球で催されるような、出店や花火を、見よう見まねでやっているようです。
　ただし、訓練を受けるに当たって一つ、決まりがあるそうです。
「とは言え、ただ漫然とイチャつくばかりでは訓練にならん。その為一つ、訓練中の『禁句』を設ける」
　その言葉とは、
「貴官らには訓練中、「好き」「愛している」それに準じる言葉を一切禁じる。口にした者には厳しい罰則を科す物とする。……ただし、この言葉を意図的に「聞き出した」場合は、その者には評定に加点を与えるとしよう」
　祭りの中には出店の店員や群集に、教導団の人間が紛れているようです。
　彼らは指向性のマイクや光学迷彩など、様々な装備を揃えています。
　もしも『禁句』を口にしてしまえば、「余程上手くやらない限り」はバレてしまうでしょう。

こんにちは、こんばんは、おはようございます。はたまた初めまして、三浦啓介と申しますです。
今回は『軍人として、訓練としての恋愛』と一風変わったイベントをしてみたいと思った次第であります。
ご自分のLCや、お知り合いのMCと思う存分イチャついたり、追い掛け回したりして下さいなのです。
なお、お知り合いのMCと一緒に行動する場合、忘れずにアクションにお相手のお名前を書いてください。
また、お相手の方が白紙の場合、李　梅琳や金　鋭峰などの教導団のNPCが代わりにお相手をすることになりますので、アクションは忘れずにお掛けください。
白紙じゃなくとも、初めから彼らをご指名された場合は出来る限りそのように取り計らいます……が、複数の方が指名する事もあり得るので、ご留意を。
勿論訓練通りに「軍人としての恋愛」をする他にも、お祭りを聞きつけて「他所の学校から普通の恋愛」をしたり。
「イチャコラしてる連中にブチ切れ」たり、「祭りの実行委員」なんかでも、色んな事が出来ると思います。各々の思うがままに立ち振る舞って下さい。

・どうにかバレないように愛を語る

・バレてもいいから愛を叫ぶ！

・イチャついてる奴らを嫌がらせをする