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エリザベート的(仮想)宇宙の旅

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シナリオガイド

いざ飛び立たん仮想の宇宙へ! 行く手を阻むは数多の迎撃衛星群!
シナリオ名:エリザベート的(仮想)宇宙の旅 / 担当マスター: 瑞山 真茂

 エリザベート・ワルプルギスからのその告知を聞いた者は、ほとんどがその内容にまず唖然とし、そして一斉にツッコみました。

「イルミンスールにも、魔法の訓練施設〈ラビットホール〉が完成したですぅ。
 この〈ラビットホール〉は宇宙飛行の訓練もできるように作られてるですぅ。
 試運転をするので、イルミンスールの学生達は、〈ラビットホール〉での宇宙飛行訓練に参加して、協力するですぅ
 今回は、惑星探査の任務を終了した探査船〈迷子ちゃん〉が、帰還軌道に入るのに失敗して地球の周回軌道を回っているのを、魔法で動くスペースシャトルで回収するミッションですぅ

 エリザベートがいきなり突飛な事をやらかすのはさして珍しくもありません。
 ですが、今回は突飛の方向性が少しばかりおかしいようです。「宇宙飛行」なんてキーワードも似つかわしくありません。
(一体何があった?)
 一部の有志が真相を調べるべく、〈ラビットホール〉建造に関わった事情通の学生から話を聞く事に成功しました。

「……ええと、はい。確かに私は〈ラビットホール〉の建造には参加していました。
 〈ラビットホール〉っていうのは、魔法で動くバーチャルリアリティ施設です。
 ほら、天御柱学院に〈イコン・シミュレータ〉ってのがあるでしょ? 以前に校長はアレに触った事があるらしくて、『ああいうのがウチにも欲しいですぅ』みたいな事言い出したんですよ。
 駆り出された私達はひーこら言いながら何とか完成させました。でも、打ち上げの席で校長がこんな事言いまして。
『あれじゃロボ学の真似しただけですぅ、ウチ独自の個性が欲しいですぅ』
『何かアイデアを出すですぅ』
 全員「勘弁してくれ」って思いましたよ。


 「宇宙飛行」ってアイデアは、私ら学生から出てきたものじゃないです。ゼレンさんが言い出しました。
 ……ゼレンさんって誰だ、ですって?
 フルネームはゼレン・タビアノス。ザンスカールの南の外れの田舎貴族、ってことしか素性は知りません。気がついたら〈ラビットホール〉建造の作業現場にちらちら顔出すようになっていましたね。魔法や錬成術についてはかなりできる人です。この人のおかげで作業の工程が大分短縮されました。

 ……はい。『魔法で動くスペースシャトル』ってのもこの人からのアイデアです。地球で一時期活躍していた『スペースシャトル』ってのがあるでしょう? 簡単に言えば、あれを魔法で動くようにしたって代物です。魔法で動くので、燃料も要りません。

 もちろん、高レベルの〈契約者〉を数十人集めたとしても、シャトルを宇宙に飛ばすなんてできるものじゃありません。魔力を増幅させる仕組みがあります。
 増幅の仕組みは、〈魔力増幅素子〉ってのを仮定して、それでシャトルの機体全体を覆うって設定です。
 〈素子〉は〈活性化〉って手順踏まないと魔力増幅をしてはくれません。〈活性化〉の手順は、〈素子〉に対して複数のスキルを同時にかける、っていうものでして。〈火術〉〈氷術〉〈雷術〉〈光術〉を同時にかける事で活性化、一定時間放っておくか、〈闇術〉をかける事で逆に〈鎮静化〉するって性質があります。
 もちろん、シャトルの推力も魔法――正確には超能力で得ます。
 搭乗者が〈サイコキネシス〉を使い、それで生まれた〈魔力〉というか〈精神力〉をシャトル内の〈機晶石コンデンサ〉に一度貯めます。貯めた〈魔力〉を〈素子〉に反応させて、任意の〈素子〉の箇所から発生させる高威力高出力の〈サイコキネシス〉で推力を得る、と、こういうわけです。
 ……〈素子〉や〈機晶石コンデンサ〉そのものの仕組みや構造ですか? さすがにそれは分かりません。
 自分の乗ってる乗り物を〈サイコキネシス〉使って空に飛ばすなんて事は、この仮想ミッションの中でしかできないでしょうね。


 これら〈活性化〉、〈鎮静化〉、〈サイコキネシス〉の使用も、それらの細かい制御──例えば、シャトルのどの面から推力を働かせて、シャトルをどう動かすか、というのも搭乗員が行います。
 うん、前者の搭乗員を『動力担当』、後者の搭乗員を『操縦担当』とでも呼びましょうか。
 もちろん、〈サイコキネシス〉以外のスキルも使用は可能ですよ? 
〈ファイアプロテクト〉を使えば、大気圏再突入時の熱も、大分軽減されるんじゃないですかね? いやまぁ、限度はあると思いますよ。何せ、鉄を蒸発させるほどの熱だそうですから。

 あぁそうだ。
 シャトルは、シャトルだけで飛ぶんじゃありません。
 シャトルは、地上にある管制基地と連絡を密に取りながら飛びます。
 管制基地は、地球の各所に設けられた観測基地や、宇宙空間にある通信衛星からの情報からシャトルの現在位置を割り出し、位置情報を宇宙のシャトルに送ります。
 また、シャトルの状況をリアルタイムに把握して、シャトルの安全な航行を管理、トラブルなどあれば助言したり対策を練ります。

 華やかさには欠けるかもですけど、管制員は重要な役割です。

 ……『魔法で動くスペースシャトル』の話を聞いた時は、ワクワクしました。けど、『それが飛び回る仮想空間を作るですぅ』
って言われた時は奈落の二番底突き抜けて三番か四番底に叩き落された気分でしたよ。

 だって、色々作り込まなきゃいけません。
 シャトルが飛び回る宇宙空間、発着する地球。
 もちろんパラミタ大陸を筆頭に、最低限地球上の海と陸程度は大まかでも作りこまなきゃいけません。
 大気圏突入ってのがありますから空気大気も必要です。
 さらに、仮想地球のあちこちに観測基地を置いたり、周回軌道上のあちこちには、シャトルからの通信を中継して地上に伝える人工衛星も浮かべました。
 作った仮想宇宙空間の広さですか? せまいもんですよ。地表から、高さたったの4万キロメートル程度の広さです。

 何かを作るってのは楽しい事です。大変でしたけど、私達も〈仮想宇宙〉を作りこむ時に色々遊びました。
 もちろん、ある程度の節度は保ちましたよ? 『宇宙戦艦』とか『軌道エレベータ』とか『地球を握りつぶせる位に巨大な私を作るですぅ』なんて意見は片っ端から却下しました。
 やったことなんて、せいぜいがレールガンやレーザー砲、迎撃ミサイルとかを搭載した迎撃衛星を周回軌道にバラまいた程度です。
 数ですか? そんなの数えてませんよ。みんなノリノリでしたからね、星の数ほどあるんじゃないですか? あっはっはっは。

 ……すみません、やり過ぎたって少し反省しています。

 ……そろそろ失礼していいですか? 私も、〈ラビットホール〉に行かないと。
 理由? ほら、校長からの告知にあった試運転の裏方やるんですよ。〈ラビットホール〉の操作と管理です。いや、本音は宇宙飛行ミッションの最中に校長がムチャな注文してくるのを止めたいな、と思いまして。
 ――ええ、校長が『迷彩塗装も隠れ身もナシですぅ、シャトルは攻撃を気合いで避けろですぅ』なんて言い出して来たら、いくら何でも止めなきゃいけませんから。

 現状でのフライトプランを説明しておきましょうか。
 シャトルの発着地点は、仮想パラミタ大陸のザンスカール領内にある宇宙基地です。
 離陸後は西進してトワイライトベルトから地球上空に出た後、東に進路変更しつつ大気圏を抜けた後、高さ三万九千キロ程度の軌道で宇宙の迷子になっている〈迷子ちゃん〉と合流して回収し、大気圏再突入。で、ザンスカール領内の宇宙基地に着陸します。
 大気圏離脱後は、周回軌道に待ち構える迎撃衛星が一斉に攻撃してくると思います。
 操縦担当の誰がが〈禁猟区〉や〈超感覚〉を使えれば、攻撃はある程度予測できるかも知れません。衛星群から隠れたいのであれば、〈隠れ身〉〈迷彩塗装〉なんかが多少は使えるかも。

 あ、宇宙服着て船外活動ってのは今回はナシです。〈迷子ちゃん〉の回収は、シャトルと〈迷子ちゃん〉が合流したらOK、って判定で。

 そうそう。シャトルの名前ですが、取り敢えず『OvAz(オーヴァーズ)』って呼んでいます
 『Over Azure』、蒼空を超えて、って意味です。飛び回るのは、空の彼方の宇宙ですからね。
 毎回『スペースシャトル』って呼ぶのも面倒ですし、『シャトル』ってのも味気ないでしょ?

 じゃ、私は行きます。
 で、あなた方はどうします? 何なら〈ラビットホール〉での『宇宙飛行ごっこ』に参加してみませんか?

 もし何らかの形で参加されるんなら、その時はよろしくお願いしますね。」




※MSより
※クリエイティブRPG「蒼空のフロンティア」が、冒険の舞台として「宇宙」を
※実装する予定はないと思います。




担当マスターより

▼担当マスター

瑞山 真茂

▼マスターコメント

 本シナリオは全校の生徒が参加できます。
 本シナリオへの参加の仕方には下記の方法が考えられます。
   1.スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「動力」を担当する
   2.スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「操縦」を担当する
   3.地上管制員となり、シャトルの航行を監視、何かあれば対応する
   4.〈ラビットホール〉の操作や管理をする
 
●1.スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「動力」を担当する
 「動力」担当者は、操縦席後方に並ぶ12人分の席に座ってもらいます。正面の机にある水晶に常時手をあてがい、スキルの使用を行います。
 「OvAz」は魔法動力式ですので、搭乗者の魔力──正確には〈素子〉によって増幅された魔力──によって動きます。
 ですので、「動力」を担当するのであれば、〈サイコキネシス〉が使えることが必須でしょう。大気圏突入に用心するのであれば、〈ファイアプロテクト〉や〈ディフェンスシフト〉などの防御魔法系スキルが有効でしょう。
 また、〈素子〉の起動には〈火術〉〈氷術〉〈雷術〉〈光術〉が必要です。「動力担当者」の間で、これらのスキルが全て使えるようなメンバー構成でなければ、「OvAz」は身動きすらできません。ひとりで全てに通じていればそれに越したことはないでしょうが、業務を交代・分担できるような態勢は整えた方が無難でしょう。


●2.スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「操縦」を担当する
 「操縦」担当者は操縦席の4人分の席に座ってもらいます。操作盤に並ぶ各種計器を見ながら、そこから伸びている操縦桿やスイッチでもって「OvAz」を操縦・管理します。
 「OvAz」は、〈素子〉により増幅された「動力」担当搭乗者の魔力で動きます。その出力制御や微調整を行うのが主な仕事です。
 操作系は相当簡略化されていますが、やはり乗り物の「運転」や「操縦」の技能はあるに越した事はありません。

 なお、上述の「OvAz」搭乗者は、機体への武器・防具の持ち込みは一切禁止です。アイテムや装備についてもモノによっては持ち込み禁止となることがあります(抜き身の刃物が無重量状態で飛び回る状況を想像してみて下さい)。
 SPタブレットの入ったボトルが機体の中に数十本用意されているので、SP切れに関しては心配することはありません。ですが、大気圏離脱等で「OvAz」に物凄い推力が付加されている時には、ボトルからタブレットを出して口に入れる動作は難しくなるかも知れません。
 また、「OvAz」には武装の類が一切ありません。戦闘状態になれば、搭乗員のスキルだけが頼りとなるでしょう。ただし、宇宙空間でどのスキルが攻撃に使えるかは未知数の部分が多く(過去の実験の記録がありませんので)、確実に使えそうなのは「遠当て」でありましょう。
(使えるスキルについてはできるだけ早くMSページにて公開する予定です)

●3.地上管制員となり、シャトルの航行を監視、何かあれば対応する
 地上より「OvAz」の航行を監視し、何らかの異常や問題があれば知恵を絞って対応します。
 「OvAz」にとっては、地上との通信が命綱のようなものです。機器に不調があれば、それだけで「OvAz」は遭難する事になるでしょう。例えば、迎撃衛星群からの攻撃の気配があれば、すぐに連絡し、対応をしなければならないでしょう。


●4.〈ラビットホール〉の操作や管理をする
 魔法の操作盤の管制席に着いて、バーチャルリアリティ施設〈ラビットホール〉の様々なパラメータの操作や管理を行います。〈ラビットホール〉で行われる架空ミッション内全事象の制御が出来ますので、与えられた権限は絶大です。
 反面、その責任も重大です。万が一、億に一、〈ラビットホール〉の動きに異常が起き、それがミッション参加者に危険を及ぼすようであれば直ちに進行中の架空ミッションを中止し、ミッション参加者を待避させなければなりません。
 またその権限から、エリザベート校長を筆頭に、ミッション参加者からの様々な問い合わせや要望に対応しなければなりません。正統なものであればミッション内に反映してもいいですが、あまりに無茶なものは断るべきでしょう。
 例1/要望「対迎撃衛星戦に備えて、イコンを1機宇宙に持って行きたい。
       スペースシャトルには荷物を運搬する為の『ペイロード』が
       あったよな?」
    対応「ペイロードは確かにあるけど、イコン載せられるほど大きくはない。
       それ以前に、宇宙でちゃんと動かせるか確認取れてない。却下」
 例2/要望「迎撃衛星群に備えて、事前に〈光学迷彩〉用の特殊フィルター貼りの布で
       『OvAz』を覆ってから離陸したいんですけど、できますか?」
    対応「『OvAz』の大きさは全長38メートル、全高18メートル、全幅24メートルって大きさですけど
       そんなものを覆う布って準備できますか?
       あと、迎撃衛星から見つかりにくくなるって事は、同時に地上の観測衛星からも
       見つかりにくくなって、現在位置見失ったあげく宇宙の迷子になりやすくなりますよ?」
 例3/要望「私自らが出るですぅ。地球を握りつぶせる程に巨大化した『宇宙超帝エリザベート』として
       『OvAz』を叩き落としてやるですぅ。
       漆黒の宇宙に大威力の『雷術』を撃ちまくってやるですぅ」
    対応「巨大質量により、どの程度の引力が発生してどんな影響を及ぼすかを
       割り出してみます。今すぐ身体測定して身長と体重の正確な情報を教えて下さい。
       あと、宇宙服なしで宇宙に出るとあっという間に体が破裂するかも知れませんが、よろしいですか?」
 例4/要望「離陸前に地上からの〈遠当て〉で迎撃衛星を全部破壊します。
       〈シャープシューター〉で狙いを定め、魔力増幅素子で〈遠当て〉の威力を増大させます」
    対応「迎撃衛星の数ですけど100や200じゃききません。
       〈素子〉にしても、無限に威力を増幅させられるわけじゃありません。
       過剰な出力を出そうとすると焼き切れてしまいます」
 本ミッションを『宇宙飛行ごっこ』=『宇宙飛行RPG』とすれば、この役割はある意味ゲームマスター的な役割と言えるでしょう。


▼サンプルアクション

・スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「動力」を担当する

・スペースシャトル「OvAz」へ搭乗し、「操縦」を担当する

・地上管制員となり、シャトルの航行を監視、何かあれば対応する

・〈ラビットホール〉の操作や管理をする

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年10月25日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年10月26日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年10月30日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年11月11日


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