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救助隊出動! ~子供達を救え~

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シナリオガイド

森に迫る脅威。さあ、子供達の笑顔を護ろう!
シナリオ名:救助隊出動! ~子供達を救え~ / 担当マスター: 風間 皇介

 ある日の午後。ツァンダ東に広がる森を通る街道を、一両の馬車がのんびりと歩いていました。
 馬車の中には子供達が。彼らはツアーとして空京を見学し、ツァンダの南東にある小さな村、シンクに帰る所でした。
 空京の規模に興奮した子供達のはしゃぎっぷりは未だに治まる事も無く、そんな姿を見て引率者である篁 花梨(たかむら・かりん)が笑顔を浮かべます。
「ふふ、みんな凄く楽しそう。早く村に帰って、お母さん達に話したくてたまらないみたいね」
 ――しかし、その楽しげな空気が突如破られました。

「よぉ〜。悪ぃけどその馬車、止まってくんねぇかい?」

 突然現れた男はそう言って馬車の行く手を遮りました。
 どこかに隠れていたのでしょう。仲間と思われる男達が続々と現れ、行く手だけでは無く退路をも塞ぎます。
 柄の悪い外見に粗暴な雰囲気。彼らはこうして街道を通ろうとする商人や旅人を襲うならず者達でした。
 その手には血煙爪(チェーンソー)やハンドアックス。中にはトミーガンを所持している者もいます。
「姉ちゃん。命が惜しかったら……分かるよなぁ?」
 先ほどまでの雰囲気から一転、怯える子供達を護る花梨が油断無く辺りを見回しました。
 既に街道は押さえられ、中にはスパイクバイクに乗っている者もいる為に振り切る事も難しい状況です。
(一か八か、やってみるしか無いわね……)
 花梨は胸元から光輝く杖――光条兵器――を取り出すと大きく掲げ、出来る限りの明るさで光を放ちました。
「ぐっ!」
 突然の光に目をやられたならず者達に動揺が走ります。花梨はその隙を逃さずに包囲の緩んだ所を突破し、森の中へと馬車を走らせました。
 ようやく彼らが視力を取り戻した時には既に馬車の姿は消え、そこには静寂だけが残っていました。
「あんのアマぁ! 舐めやがって!!」
 怒り狂う男達。その中のリーダーと思われる男がスパイクバイクに乗っている手下へと命令を出していきます。
「手前ぇらは戻って他の奴らを連れて来い! 街道を固めて絶対ぇに逃がすんじゃねぇぞ!!」
「へいっ!」
「後の奴は俺について来い! 草の根分けても捜し出せ!」  
 その声と共に動き出す彼ら。今ここに、ならず者達による狩りが始まりました。
 
 
 
 所変わって蒼空学園。大学部1年の篁 透矢(たかむら・とうや)は今日の講義を終え、友人と別れてシンクへと帰ろうとしていました。その途中で携帯電話が明るいメロディーを奏でます。
「お、花梨からか。今日戻ってくる予定だったし、もう村に着いたのかな」
 通話ボタンを押し、携帯電話家を耳に当てます。その直後、彼の顔がこわばりました。

『透矢さん! 助けて下さい!』

 パートナーである花梨の話では、帰りの馬車がならず者達に襲われ、その場は逃げ切ったものの森の中を強行した為に馬車が損傷し、動けなくなってしまったとの事でした。
 ならず者達の脅威が去っていない今、子供達を連れての徒歩の移動は危険と判断して近くにあった洞窟に子供達を隠しているそうです。
「分かった。村長にも連絡して助けに行く。だからそれまで、子供達を頼んだぞ」
 透矢はそう伝えると携帯電話を切り、今度はシンクへと電話をかけます。
(とりあえず村で代わりの馬車を用意して貰って、後は……そうだ、あいつらが残っていてくれれば――)
 携帯電話でシンクの村長へと連絡をしながら、透矢は友人達に協力して貰う為に蒼空学園へと踵を返しました。
 果たして、無事に子供達を救い出す事が出来るのでしょうか……?

担当マスターより

▼担当マスター

風間 皇介

▼マスターコメント

 初めまして、新しくマスターになりました風間 皇介(かざま こうすけ)です。
 初めてのシナリオになりますが、どうぞ宜しくお願いします。

 今回は、森の中に残された子供達を助け出す内容となっています。
 透矢の友人として、又はたまたま事情を聞いた者として、手を差し伸べてくれると幸いです。
 舞台がツァンダ近辺、スタートが蒼空学園となっている関係で蒼空学園の生徒が参加しやすくなっていますが、「放課後なのでツァンダに遊びに来ていた」などの理由で他学校の生徒も参加は可能となっています。

 まず救助対象ですが、10人の子供達と引率者である花梨になります。
 森の中を強行突破した関係で現在位置を見失い、更に悪路で車輪を損傷した為に馬車の使用は不可能となっています。また、当然ですが戦闘出来るのは花梨(剣の花嫁・プリースト)1人のみです。 
 花梨達が逃げ込んだ森の辺りは、注意深く観察すれば上空からでも地上の人物を確認出来るようになっています。しかし、着陸するのは小型飛空挺クラスまでが精一杯でしょう。
 また、森の奥は携帯電話の電波が届かず、パートナー同士のやり取りを除いて通話は不可能となっています。

 最初に馬車を襲撃したならず者達は、花梨が確認した限りでは20人前後。そのうち2人は機関銃を装備したスパイクバイクに乗っていました。
 リーダーを中心として大半は馬車を追って森の中へと入りましたが、街道に残った者達が増援を引き連れて来る事が予想されます。
 脅威はそれだけではありません。陽が落ちるに従って、森に住むパラミタオオカミを始めとした野生動物も活動を開始する事でしょう。
 パラミタオオカミは肉食で、人も平気で襲う程の獰猛さを持っていますので注意が必要です。

 透矢は街道から森へ入り、直接花梨達の救助に向かいます。透矢のクラスはモンクで、敵対勢力と対峙した場合は基本的に戦闘により排除を試みる形になりそうです。
 花梨達の現在位置が分からない以上は闇雲に捜すしかありませんが、彼らを支援してくれる人がいれば捜索の効率が増すでしょう。 
 その他、透矢からの連絡でシンクから代わりの馬車を出す事になりました。しかし、馬車は森の中までは入れない為に街道で待機する事になります。
 街道は見通しが良く、逆に森は障害物が多い事を考慮した上で武装・方針を選んで下さい。

 子供達の旅が笑顔で終われるか否かは、貴方の手にかかっています。

▼サンプルアクション

・透矢と共に花梨達の救助に向かう

・空から花梨達を捜索し、地上部隊に知らせる

・空から花梨達を捜索し、そのまま護衛に廻る

・街道で待機する馬車を護衛する

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年11月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年11月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月02日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年12月16日


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