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卜部先生の課外授業~シャンバラの休日~

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シナリオガイド

観光案内もコントラクターの務め。あなたのお気に入りの場所を案内しよう!
シナリオ名:卜部先生の課外授業~シャンバラの休日~ / 担当マスター: 神明寺一総

 ――蒼空学園校長室。

「山葉さん、ちょっとよろしいでしょうか?」

 軽いノックの後に、レティーシア・クロカス(れてぃーしあ・くろかす)の声が聞こえてきました。

「どうぞ……。どうしました、今日は?」

 室内に入ってきたレティーシアに椅子を勧めながら、そう言って山葉 涼司(やまは・りょうじ)は尋ねました。

「は、はい。実は、折り入ってご相談があるのですが……」

 レティーシアは、ツァンダ家に連なるクロカス家の出です。
 先日亡くなった蒼空学園の校長、御神楽 環菜(みかぐら・かんな)の遺言により日本に居ることの多い彼女は、不在がちなツァンダ家当主の娘、ミルザム・ツァンダ(みるざむ・つぁんだ)に代わり、ツァンダ家のメッセンジャーとしての役割を担っていました。

 作業の手を止めてレティーシアの話を聞いていた涼司の顔色が、見る見る険しくなって行きます。

「マジですか!?……分かりました。せっかくツァンダを頼って頂いたのですから歓待します。この件は、俺からラズィーヤさんにも相談してみます」



 ――数日後。

「本日の卜部先生の課外授業は、一般人の観光案内です!」

 空京入口集まったコントラクターを前に、卜部 泪(うらべ・るい)は、高らかにそう宣言しました。

 泪は空京にあるテレビ局の看板女子アナです。
 その癒し系の笑顔とトークは、日々ストレスや過重労働に苛まれている社会人男性を中心に高い人気を誇っています。実際、彼女の出演するニュースは、早朝や深夜帯であるにもかかわらず、視聴率20%オーバーを叩き出しています。

 ニュースキャスターとして活躍する一方で、泪は蒼空学園にも非常勤講師として勤務しており、週に何回か講義を受け持っています。
 中でも課外授業は、泪の意向から一般にも開放されていて、他校の生徒でも受講することができます。

「空京を始めとする大都市を除けば、まだまだシャンバラは安全とはいえません。都市と都市の間には、未だモンスターが蔓延る地域が、多く存在しています。地球からの観光客は、基本的には空京までしか来ませんが、中には小型の結界装置を使ってシャンバラ各地を旅行する観光客もいます。そういった観光客の護衛も、コントラクターのお務めなのです」

 そう言って彼女は、1人の少女をコントラクター達に引き会わせました。

「こちらは、泉 美那(いずみ・みな)さん。百合園女学院に通う泉 美緒(いずみ・みお)さんの妹です」

「ウソ……!妹!?」
「っていうか、本人じゃないの?」
「ううん、違う!服の色が違うよ!」
「色って……」
「2Pカラーか!?」
 美緒を知っているらしいコントラクターを中心に、どよめきが涌き起こります。

「そっくりですよね〜。私もビックリしました!あんまりにも似過ぎてるんで、美緒さんと間違わないようして下さいね!」

 確かに、2人は瓜二つです。単に姉妹というより、いっそ一卵性双生児と言われたほうが納得できます。
 美那は、美緒と勘違いされないようにするためか、別の服を着ています。

「今回の課外授業では、美那さんにシャンバラ地方を案内してあげて下さい。空京を出発して、海京、葦原島、ツァンダ、タシガン、キマク、ザンスカール、ヴァイシャリー、ヒラニプラ、と回ってきます。それぞれの都市の簡単な案内と、皆さんオススメの観光スポットを紹介してあげて下さい
「泉美那です。皆さん、よろしくお願いします。ガイドブックにも載っていないような、穴場を案内して頂けると嬉しいです。それに、皆さんの冒険譚なんかも聞きたいです」
「そうそう、美那さんは小型の結界装置を使っているから、モンスターなどに特に注意して下さいね」



「“特に注意して下さいね”ねぇ」

 泪達を見下ろすビルの屋上に、十二星華の1人セイニィ・アルギエバ(せいにぃ・あるぎえば)の姿がありました。セイニィは寝っ転がったまま、泪達の様子を眺めています。

「“人知れずあの娘を護れ”か。まぁ、十二星華の中でも、誰にも知られないで護衛が出来るのは、あたししかいないものね」

 まんざらでもない、という風に、セイニィは1人頷きました。
 確かにセイニィの素早さは、十二星華の中でもズバ抜けています。
 山猫のように気紛れな彼女が護衛の任務を受けたのも、案外、その辺りを上手く持ち上げられたからかも知れません。

「しっかし……デカいわね。まったくもー、あの娘といい泪といい、何食べたらあんな大きくなるのよ!く、悔しくなんて無いんだからね!!」

 言わずもがなのことを口走りつつ、親の敵でも見るような目で眼科を睨み付けるセイニィ。いつの間にか、その目尻には涙が浮かんでいました。

担当マスターより

▼担当マスター

神明寺一総

▼マスターコメント

 山葉涼司からの依頼で、泉美那を護衛しつつ、シャンバラの各都市を案内するのが目的です。
 名目上「卜部泪の課外授業参加者募集」ということになっていますので、学校に関係なく、気軽に参加して頂けますと幸いです。

 旅程は空京を出発して、海京、葦原島、ツァンダ、タシガン、キマク、ザンスカール、ヴァイシャリー、ヒラニプラ、と回ることになっています。それぞれの都市の滞在期間は1日です。
 それぞれの都市の簡単な案内と、皆さんが“これぞ!”と思うスポットを紹介してください。
 観光スポットは、主にシナリオガイドやリアクション内で登場した場所、としてください。一部のシナリオでしか登場しない(マニュアルに記載のない)場所については、登場したシナリオ名を必ず明記するようにして下さい。
 まったく新しい場所や コミュニティの設定もアリですが、その場合には十分な情報を記載して頂かないと没になる可能性があります。また、世界観に沿わない場合は採用できませんのでご注意ください。
 場所がかぶらないよう、掲示板などで誰が何処を案内するのか、相談されるといいと思います。

 また、思い出に残る冒険譚がありましたら、美那に話してあげて下さい。
 その場合、「何故、その冒険の話を美那に聞かせたいのか」「何故、その冒険が思い出に残っているのか」「その冒険で、自分がどんな教訓を得、どう変わったのか」などを記載すると、より話に深みが出るでしょう(必須、という訳ではありません)。
また冒険譚を話す場合も、必ずそのシナリオ名を明記するようにして下さい。

 それと、こっそりセイニィが護衛していることからも分かるように、都市から都市へと移動する間に、モンスターや野盗などに襲われる危険性があります。いかに十二星華とはいえセイニィは1人ですし、そもそも彼女が護衛についていることは秘密にされています。 何人かは護衛につく必要があるでしょう。
 護衛を担当するプレイヤーは、その方法について、他のプレイヤーと事前に打ち合わせしておくべきでしょう。

 観光案内・冒険譚の披露・護衛の3つの内、行えるのは1つだけです。複数記載されますとダブルアクションになりますので、こちらも相談して役割分担されるといいと思います。
 なお、“シャンバラ宮殿を案内して、さらに葦原島での冒険譚を話す”というのはダブルアクションですが、“冒険にまつわる場所を案内しながら、冒険譚を話す”というのは問題ありません。

 泪先生とセイニィのクラスについては、NPCデータを参考にしてください。

▼サンプルアクション

・空京を案内する

・ヴァイシャリーを案内する

・美那を護衛する

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年11月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月01日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月05日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年12月17日


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