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【じゃじゃ馬代王】少年の敵討ちを手伝おう!

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シナリオガイド

攫われた姉妹を助ける少年の敵討ちを手伝えるのは契約者だけ!
シナリオ名:【じゃじゃ馬代王】少年の敵討ちを手伝おう! / 担当マスター: とおる

 ――シャンバラ大荒野。
 蛮族が蔓延る荒野と化しているここは、シャンバラ王国が1つの国家になった今も安全とは言えません。
 裕福な者は飛空艇や飛行船を使用して出来るだけ降りないようにしますし、そうでない者も護衛を雇って行き来します。
 それだけ無法な場所と言えます。

「……これは酷いわ……」

 高根沢 理子(たかねざわ・りこ)は横倒しになった馬車の残骸を、辛そうな表情で見つめていました。馬車には弾痕の後があり、中には物という物がほとんど残されていません。牽いていた馬すら奪い去っていったようです。
 今の彼女を代王だと分かる人は早々いないでしょう。蒼空学園の女子の制服を着ていますが、普段アップにしている髪は下ろしてロングヘアにし、斬姫刀スレイブオブフォーチュンも佩いていません。
 俗に言うお忍びです。

「理子様、こちらに息がある者がおります」
「ランディ、今のあたしは理子っちだよ。そう呼んでくれないとお忍びの意味無いわ
「す、すみません……」

 理子からそう遠く離れていない場所に、もう1台馬車の残骸がありました。そちらを調べている薔薇の学舎生フェンリル・ランドール(ふぇんりる・らんどーる)が理子を呼びました。
 理子がお忍びのお供に選んだのはフェンリルでした。新入生の中でも影が薄……ゲフンゲフン、目立たないからでしょう。

 理子がフェンリルの元に駆け寄ると、彼は馬車の残骸から1人の少年を引きずり出し、手当てをしていました。
 13、4歳くらいの少年です。

「うっ……」
「気が付いたようね」

 フェンリルの適切な応急処置の甲斐あって、少年は程なく気が付きました。
 しばらくぼーっとしていましたが、理子に膝枕されていると分かると、顔を真っ赤にして慌てて身体を起こしました。
 少年はライルと名乗り、行商人の息子だと自己紹介しました。父の代わりにヒラニプラからツァンダへ荷物を届ける途中とのことでした。護衛を雇っていたそうですが、途中で蛮族の襲撃に遭ってしまったようです。

「姉貴は!? 妹も居たはずだけど!?」
「あたし達があなたを見つけた時には、あなたしか居なかったわ。お姉さんも護衛の人も……」
「そんな……」
「……護衛は親の知り合いではなく、ヒラニプラで雇ったのだろう? この手際の良さからして蛮族と護衛がグルだった、という可能性もある

 馬車の残骸を一通り調べたフェンリルはそう推測していました。交戦の後が少ない上に、ほとんど根こそぎ物という物が持って行かれていることから、護衛も蛮族の一味、もしくは協力者だと考えたようです。

「親父に頼まれた商品もそうだけど、姉貴と妹を取り返さなきゃ!」
「1人で行くつもり? しかも丸腰で? 今なら良い護衛が居るんだけどなぁ?」
「でも……」

 こうしている間にも、攫われた姉妹に蛮族がどんな蛮行を働いているか分かりません。
 気が気でないライルは怪我を押してすっくと立ち上がと、理子がウインクしました。
 ライルは言葉を濁しました。ついさっきまでその護衛に騙されていたのです。無理もありません。

「腕は保証しよう。だが、俺達は高く付くぞ? 報酬は俺達の働きを見てお前が決めてくれ」
「……分かった、あんた達を雇うよ」
「決まりね。ランディ、あなたの名前で依頼を出して頂戴。悪はあたしが懲らしめるわ!」

 シャンバラは東西に統一されましたが、シャンバラ大荒野やタシガン空峡のように、政府の目が行き届かない無法地帯はまだまだあります。
 理子は身分を隠し、そういった無法地帯にのさばる悪を自ら成敗しようと行動に移していました。

 “じゃじゃ馬代王”の世直しの始まりです!

担当マスターより

▼担当マスター

とおる

▼マスターコメント

 初めまして、ゲームマスターの とおる と申します。
 これからよろしくお願いします。

 フェンリル・ランドールからの依頼で、行商人の息子ライルの攫われた姉妹の救出と奪われた商品の奪還が目的です。
 フェンリルは各校に依頼を出していますので、どなたでも気軽に参加できます。

 理子はお忍びで且つ変装していますので、彼女の正体が分かるかどうかは【東西シャンバラ・ロイヤルガード】もしくは【理子様親衛隊】の称号を表示している、また理子との絆値が「5」以上必要とします。
 いずれも当てはまらない場合、理子の正体には気付かず、「蒼空学園のいち女子生徒・遊び人の理子っち」という認識しか持てない、とさせていただきます。敢えて「他人の空似」と誤認するのは問題ありません。

 ライルの馬車を襲った蛮族は、シャンバラ大荒野の見晴らしのいい丘の上に砦を構える、中規模の蛮族です。
 人数は20人〜おり、全員トマホークや血煙爪、ロングボウやアーミーショットガンで武装しています。
 また、砦は30人くらいが収容できる、平均的な体育館2つ分くらいの規模で、石造りで長方形をしています。四隅に物見櫓があり、周りを石壁と堀で囲んだ、小さいながら本格的な砦です。
 加えて、ライルが雇った護衛2人もグルのようで、腕の立つ用心棒として蛮族に協力しているそうです。

 しかもライルの姉妹が攫われており、時間を掛ければ掛けるほど命の危険に曝されます。
 如何に気付かれずに砦まで近づき、ライルの姉妹を救出するかがポイントです。
 商品の奪還も依頼のうちですが、姉妹に比べると重要度は下がります。

 なお、理子とフェンリルの他にライルも同行します。
 ライルはシャンバラ人でクラスはバトラーですが、レベル1です。ほとんど戦力になりませんが、彼の敵討ちも目的になっています。

 ちなみに、蛮族側に就く、という選択肢もありです。

▼サンプルアクション

・囮として砦を強襲する

・ライルと砦に侵入する

・蛮族に加担してヒャッハー!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年02月22日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年02月23日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年02月27日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年03月11日


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