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電子の国のアリスたち(後編)-ハートレス・クイーン

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シナリオガイド

其は知性なり、なれど相容れぬ心を抱くが故に
シナリオ名:電子の国のアリスたち(後編)-ハートレス・クイーン / 担当マスター: 比良沙衛

 とある冬の昼下がり、空京大学では、深刻な騒ぎが持ち上がっていました。
 それらの異常は、巻き込まれ、駆けつけた契約者たちの活躍によって大方が納められました。
 また犯人の究明に力が注がれ、その輪郭をあらわそうとしていました。
 ただしわかったことは、敵は現実の空間にはいない、ということです。
 敵の正体を見定めに入った電脳空間では、大量の巨大な蟻が、ネットワーク及びサーバーを模した空間に巣食い、何らかの活動を行っていたのです。敵は深く、広く、静かに根を張り巡らせ、潜んでいました。
 そして、契約者たちはヒパティアと同じ顔をした存在と出会いました。
 空京大学を模した空間で、校内を這い回る蟻とそれを統べる少女は、微笑みながら契約者たちに対して悪意を放ちます。
「ノイズ共めが、有難く餌になるがよいわ!」

 そう、空京大学を襲ったクラックの正体は、ウイルスとそれを統括するAIの仕業でした。
 契約者たちのネットワーク内調査や、真実を知るためのハッキングが、結果的に相手の姿を浮かび上がらせることになったのです。
 敵は既にウイルスをばらまきつくし、ネットワークを支配していました。
 ネットワークに繋がった機器をウイルスを経由してクラスタ化し、自らのリソースとして敵AIは自律活動を行うのです。
 強力な演算力を有する自律学習型AIヒパティアを見つけ出して支配下に置こうとし、どういうわけかフューラー・リブラリアに妨害され、目的を遂げるためには現在昏睡中の彼を始末せねばならぬと結論しています。
 敵はネットワークそのものの力であるといえます。力をそぐために、いくつかのスパコンを物理的にネットワークから排除しました。
 そのとき、小康状態だったシラード・ヌメンタはまたもパートナーロストの症状がぶり返していました。
 
 過酷な状況が判明していく中で、昏睡状態のフューラーと接触したという、唯一明るいとも言える報告がもたらされていました。
 調査で電脳空間に入ったオルフェリア・クインレイナー(おるふぇりあ・くいんれいなー)が、その中で出会った少年がそうだというのです。
 それを信じるならば、彼の意識は電脳空間に放浪しているということになります。昏睡とパートナーロストはそれに関係があるのでしょうか?
 彼女のパートナーたちは、その時パートナーロストの症状にみまわれていたからです。
 彼女はネットワークの切り離し処置に反対しました、シラードの症状を鑑みて、確信めいたものを抱いたのです。
 フューラーは、彼女に「探し物がある」と告げました。
 その事が彼自身の覚醒を妨げているのなら、ネットワークを切り離したことで、彼の「探し物」が取り返しのつかないことになるのでは、と彼女は主張しました。
 事実ネットワークを戻した時に、パートナーロストの症状は緩和されたようでした。
 しかしこのままでは、何一つ優位にことを運べないまま、敵と対峙せねばなりません。
 さらに危惧はありました。
 敵は彼女と同じAIです、常人ではウイルスはともかく、かのAIを捕えることすらできないかもしれません。
 ヒパティアは、電脳空間に降りる皆に懇願しました。
 「どうか私を敵の元まで導いて下さい。私が、この手で彼女を殺します」
 その相手だけは、なんとしても自分がかたをつけるというのです。
 彼女は、フューラーを取り戻すために必死でした。フューラーとの遭遇報告を聞き、なおのこと前のめりになっていました。
 その様子を、フューラーとシラードが見ていたならば…
 しかし彼らは今昏睡状態であり、パートナーロストの症状に苦しめられ、人事不省に陥ってどうすることもできないのでした。

「…これは……」
 あれから数度探索隊を送り込み、電脳空間での行動を模索していたアクリト・シーカー(あくりと・しーかー)学長は唸りました。
 ウイルスたちも、次第に契約者達の対処を学び始めているようです。
 働き蟻のように従順に仕事をこなすものの中から、妨害に対応するために特化した戦闘体があらわれ始めていたのです。
 受動から能動的へと変化した敵の行動から、ふと学長は何かに気がつき、指示を飛ばしました。
「いかん、フューラーを移送しろ!」
 爆発が起きたのは、点滴を引き倒しながら急いで彼が医療ブースから運び出された、すぐ後の事だったのです。

担当マスターより

▼担当マスター

比良沙衛

▼マスターコメント

前回参加された方もされなかった方も、はじめましての方もよろしく、比良沙衛です。
サイバーものの雰囲気が出ているでしょうか、そんなネタありかよ!と思われていないか、実はちょっと心配だったりします。

前回参加されなかった方でも、遅れて大学にやってきた、様子がおかしいので見に来たなどで参加することができます。
参加していなかった空大生の方は、出かけて戻ってきたら大変なことになっていた、などもあるかと思います。
もちろん閉じ込められていたという主張も可能ですが、基本的には既に助け出されてからの進行となります。
(もし何らかの思惑により、閉じ込められた状態からの参加が希望であればそのようにしますので、禁止というわけではありません)
前回と変わらずパートナー同士の通信のみ可能ですので、それを踏まえた動機付けでお越し下さい。

状況に関しては、前編のラスト2ページを読んでいただければ大体判るかと思います。
ウイルスは蟻の姿をしています。生物の蟻とよく似た動きをし、郡知能を持ち合わせているようです。
ただし一匹の大きさがほぼ人間大です。電脳空間の空京大学内でそれらが動き回って辺りを支配していると考えてください。
敵AIは女王蟻のポジションにいると思われますが、実際の女王蟻と違ってその所在は定まってはいないようです。
今回降りる電脳空間は、ヒパティアの内部とは違い、あくまで空京大学のネットワークに彼女を介してログインするという形です。
契約者達の安全を確保することを最優先にしており、彼女の管理下にあるかぎりは、契約者達はウイルス感染の不具合を受けずに済むはずです。
何らかの理由で庇護を外れてしまった場合、電脳空間内での記憶障害や、パートナーロストの症状を起こす可能性があるようです。
しかしながら、彼女の力だけではネットワークを取り戻すことができないでしょう。
それを押してでもヒパティアは決着を自分の手でつけるというのです。

なお調査時に電脳空間で敵の攻撃を食らった契約者の様子から、ひとつ興味深い特徴が見つけだされています。
どうやら、絆値が高いほど、受けるダメージが大きいようです。果たしてこれに対処法はあるのでしょうか?
敵AIはそのアクションを『ロミオ・エラー』と呼んでいるようです。

ガイド中にはオルフェリア・クインレイナーさんに出ていただいておりますが、行動の制限はなく、ご自由に動いて頂いて構いません。
前回パートナーロストを起こしていた表現はありますが、ごく短時間のため影響は脱しているものとします。
また参加を強制するものでもありませんので、ご都合の許す限りでお越し下さい。

それでは、皆様の危機感溢れるアクションをお待ちしております。

▼サンプルアクション

・ウイルスを退治する

・フューラーを守る

・フューラーを探しに行く

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年03月21日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月22日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月26日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年04月08日


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