蒼空学園

−恐怖！　研究所に響く嘆き声−

　最近、蒼空学園の校外付近にて変な声が聞こえると、近隣住民から相談が増えています。
　どうやら、打ち捨てられた研究施設からなにやら嘆き声のようなものが聞こえてくるというのです。

　また、いたずらに研究所へと入った蒼空学園生徒の証言によると、
　幽霊を見た。
　ポルターガイストにあった。
　頭に声が響いてきた。

　などと話しております。
　おかげで、蒼空生徒たちの間ではその研究室のホラースポットとして、密かに噂となっております。
　
　しかし、タダのホラースポットならまだしも、近隣住民は夜になると聞こえてくる声で眠れません。
　
　波羅蜜多実業の生徒あたりの悪戯ではないかと思いながらも、相談を受けた山葉　涼司（やまは・りょうじ）は
　「お世話になっている近所のためだ、仕方ない」
と、『極東新大陸研究所』のツァンダ支部研究施設の調査隊の募集を始めました。
　
　
　――、一方。天御柱学院にて

（研究所からキケンブツを回収をしろ。か……）
　コリマ・ユカギール（こりま・ゆかぎーる）はウラジオストックの『極東新大陸研究所』から受けた伝令書にしかめっ面になります。
　
　蒼空学園校外にある『極東新大陸研究所』のツァンダ支部研究施設に“キケンブツ”が残っているとのことなので、それを処理して欲しいとのことです。
　その“キケンブツ”が何かまでは書いてありませんが、『極東新大陸研究所』の信用を揺るがしかねないものが、そこに残存しているとのことです。
　
（きなくさい事であるな……）
　しかし、天御柱にとって『極東新大陸研究所』は大事なスポンサーです。依頼を断るわけにも行きません。
　“キケンブツ”の回収もしくは破棄、最悪の場合研究施設を壊してもいいとあります。
（戦闘の可能性あり。手練の者が行く必要があるだろう……）
　
　同刻、天御柱でも打ち捨てられた研究施設への任務が募集を開始された。

　初めましての方は初めまして。前シナリオからの方はまたお会いできて光栄です。
　黒い本性が露になってきた、ゲームマスター黒井　威匠（くろい　いしょう）です。
　今後見かけたら、何卒よろしくお願い致します。

　今回、ホラーです。ちょっと早めのホラー。とか言いながら、裏側の黒さを隠しきれないものとなっております。
　
　基本的には蒼空学園側の依頼か、天御柱学院の依頼のどちらかを受けることになります。
　違いは以下です。

● 蒼空学園の依頼の場合
研究施設内の探索と、調査が目的。怪現象の原因を探し出し解決すること。施設内の機材や書類を粗探しすることで、怪現象の原因を突き止めてください。
戦闘色はあまりありません。ホラーメインに楽しみたい方はこちらです。

● 天御柱学院の依頼の場合
研究施設内を探索し、キケンブツを発見、処理するのが目的。しかし、怪現象が襲ってこないわけではありません。寧ろ、適意をもって何かが襲ってくることがありますので、戦闘の準備を怠ってはいけません。　最終的にはキケンブツと戦うことになりそうです。戦闘メインに楽しみたい方はこちらです。

　なお、両方の依頼を受けることはできませんが、生徒間で情報を交換するなどして協力することは可能です。
　また、他校からの参加も問題ありません。
　脅かす側ってのもアリですよ。

それでは、研究施設の詳しい説明をします。

●研究施設について。
　この研究施設は病院のような外観と内装をしております。
　中庭を挟んで、東館と西館に別れており、どちらに行くかで調査内容が多少変わってきます。

　西館には実験室、病室、手術室、牢屋、倉庫があります。
　東館には事務室、食堂、講堂、書庫、休憩室があります。

　このどこかに隠された部屋があるかもしれません。てか、あることにしています。見事隠し部屋に当たった方はボス戦となります。

　なお、この施設で何を研究していたかというと。『強化人間』の研究です。
『強化人間』を研究していた施設でのホラー体験。なにかヤバい臭いがしてきます。

さて、今回も『強化人間』をテーマにした、黒井シナリオをお楽しみにしていただけると幸いです。気軽に参加のほどよろしくお願い致します。

・蒼空学園の依頼を受ける。

・天御柱学院の依頼を受ける。

・みんなを脅かしたい。