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1ヶ月遅れのイースター

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シナリオガイド

ウサギは寂しいと髪を狩る!? 坊主にされる前にイースター・エッグを探し出せ!
シナリオ名:1ヶ月遅れのイースター / 担当マスター: 鷺沼 聖子

 ――蒼空学園のカフェテラス。
 昼休みももちろんランチをとる生徒でごった返しますが、午後3時を過ぎると注文できるアフタヌーンセット−ケーキとドリンクのリーズナブルなセット−を求めて、やはり午後遅くも多くの生徒が訪れ、賑やかになります。

イースター、出来なかったわね……」

 その中に、今年の新入生雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)の姿もありました。
 彼女は1人で屋外のパラソル付きのテーブルに着き、シフォンケーキを食していました。
 イースターとは『復活祭』のことで、日本人にはあまり馴染みの無いお祭りですが、ヨーロッパ圏や北アメリカではメジャーなお祭りです。
 パスハと呼ばれるピラミッド型のケーキを食べたり、殻に彩色を施したり、美しく包装をしたイースター・エッグを大人達が隠し、子供達がそれを探すといった行事が行われます。
 今年のイースターは4月24日で、既に1ヶ月前に終わっていますが、今年は蒼空学園への入学などでドタバタしており、それどころではありませんでした。

「それにまだ友達もあまり出来ていないわね……イースターがきっかけになればよかったんだけど……」

 雅羅は上着のポケットから可愛くデコレートしたイースター・エッグを取り出しました。
 “カラミティ”(=疫病神)として疎んじられてきた彼女も、お祭りだけはみんなと一緒に騒いで楽しむことが出来ました。
 入学以降、雅羅の方から出来るだけ他人と関わるのを避けてきましたが、おしゃべりできる友人や知り合いが欲しいとも思っていました。
 しかし、今からイースターをやるのは遅すぎます。
 雅羅が寂しそうに微笑みながらイースター・エッグを投げ捨てようとしたその時!
 イースター・エッグからまばゆい光が辺り一帯に迸りました!
雅羅が目を開けると、場所は先程までと変わりないカフェテラスが広がっていました。
が、しかし……

「ま〜さ〜ら〜ちゃん♪」
「こ、小谷先輩!? その格好は!?」

 不意に声を掛けられて振り返ると、そこには先輩の小谷 愛美(こたに・まなみ)がいました。
 頭にはウサミミを付け、ウサギの尻尾を付けたレオタードを纏い、網タイツにハイヒール履き――いわゆるバニーガール姿で。
 しかし手には不釣り合いな巨大な鎌を持ち、その瞳は紅く異様な輝きを放っています。

「な、何が起こったの!?」
「雅羅ちゃんのお願いを叶えるぴょん。みんなと一緒に校内に散らばったイースターエッグを探してきてぴょん。中には本当の私達が入っているぴょん」
「本当の小谷先輩達? それってどういう!?」
「ほらほら、早く探さないと私達イースター・バニーが髪の毛を狩っちゃうぴょん♪」

 愛美は楽しそうに巨大な鎌を雅羅に向けて降り下ろしました。
 雅羅は咄嗟に腰に差していたバントラインスペシャルを抜いて鎌の刃に向けて撃ち、軌道を逸らしました。
 見れば愛美のようにイースター・バニー……もといバニーガールになった、男子も含めた生徒達が、日本刀や青龍刀、カットラスといった得物を片手に狩りを始めていました。どうやら得物が直接頭に触れただけで、髪が全てなくなってしまうようです。あちこちから悲鳴や怒号が聞こえてき始めました。

「早くイースター・エッグを探して、小谷先輩達を正気に戻さないと!」

 1ヶ月遅れのとんだイースターが始まろうとしていました。

担当マスターより

▼担当マスター

鷺沼 聖子

▼マスターコメント

 このシナリオでは、雅羅・サンダース三世と一緒に、蒼空学園の校内のどこかに隠されているイースター・エッグを探し出し、イースター・バニーになってしまった小谷愛美や生徒達を元に戻すのが目的です。
 蒼空学園が舞台ですが、「蒼空学園の友達に会いに来て巻き込まれた」「蒼空学園のカフェテラスにいて巻き込まれた」といった理由で、他校生も気軽に参加して下さい。

 まず、イースター・バニーになりたい人は、あいさつ掲示板にあいさつを書き込んで下さい。
 ダイス目が「奇数」の場合、イースター・バニーになることが出来ます。MCが振ってもLCが振っても、両方に適応されます。
 奇数を振ってもなりたくない場合は辞退できますが、他人に権利を譲渡することはできません。

 イースター・バニーの性別は問いませんが、イースター・バニーになった場合、強制的にバニーガールの姿になります(レオタードなどのカラーリングはお好みでどうぞ)。
 また、精神をのっとられますので、普段の口調と関係なく語尾に「〜ぴょん」と付き、シナリオガイドのような鎌や日本刀といった鋭利な得物が用意され、髪の毛を狩りたくなる衝動に駆られます(得物も自由に設定できますが、刃が付いている近接武器のみです)。
 スキルは使用できません。
 それと、「本当の自分(=の人格)」が封じ込められたイースター・エッグを隠してください。
 隠せる場所は【学校入口】【校長室】【美術室】【音楽室】【食堂】【教室】【購買】のいずれか1ヶ所になります。
 後は本能の赴くままに、髪を狩りまくって下さい!

 イースター・バニーを元に戻したい場合、校内に隠されているイースター・エッグを探すしかありません。
 探せる場所は1人につき1ヶ所のみ、【学校入口】【校長室】【美術室】【音楽室】【食堂】【教室】【購買】のいずれかになります。
 1人につき1個までしか探せませんので、どこを探すか相談して決めると効率よく探せると思います。
 校内で突然起こった出来事であり、かつ緊急事態ですので、装備品は「武装1」に装備されているもののみ、スキルは「スキル1」にセットされているもののみ使用可能です。
 なお、イースター・バニーはイースター・バニーに変えられた本人達ですので、くれぐれも倒そうとしないでください。倒すこともできません。

 無事、イースター・バニー全員分のイースター・エッグを探し出せれば、この奇妙な現象は収束します。
 その後は雅羅や愛美とパスハを食べながらまったりしてください。

▼サンプルアクション

・イースター・バニーを食い止める

・イースター・バニーとして髪を狩りまくる!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年05月26日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月27日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月31日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年06月10日


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